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夫が鬱になった時、私は‥

夫が去年のコロナ中に、50歳になりました。
50歳になりたくない、とずっと言っていた夫が、
誕生日からしばらくすると、
深く落ち込んで、急に何度も泣き始めました。
専門家の助けが必要だと思った夫は、
自分でカウンセラーを探して、
毎週、通うようになりました。

夫の家系って、メンタル弱い人多いです。
義母は義父が亡くなった後、鬱と診断され、
カウンセリングを受けに行ったことがあります。
夫の叔父や従姉妹にも、鬱病の人達がいます。

私からしてみると、
どうして夫が鬱になるのか、
理解できませんでした。

コロナ中とはいえ、夫には
仕事があったので、
3週間だけの自宅隔離の後、
毎日仕事をしていました。
コロナ中、たくさんの人達が職を失う中、
我が家は、安定していました。

家族みんな健康で、コロナという窮屈な生活の中、
それぞれ、好きなことをして、
暮らすことができました。

義母も彼の兄も健康で、
お金の不自由もなく暮らしていて、
心配することなんて、
一つもなかったのです。

夫が鬱になった理由。
ただ、一つだけ思い当たることがあるとしたら、
仲よかった友達と仲違いしたこと。

夫と出会ってから、
私は何度も、
夫は仲良くなった友達と仲違いをして、
疎遠になる状況を
何度も見てきました。

家族付き合いして、
仲良くしていた友達家族とも疎遠に
なってしまいました。

夫は相手を責めますが、
私から見ると、彼にも原因があるように
思われました。

疎遠になった友達に対する怒り、恨み、つらみを
毎日のように長々と話を聞かされていた頃、
もう〜、いい加減して、とよく思いました。

鬱なのに、
食欲はある。
性欲ある。
よく眠れてる。
普通に仕事に行ってる。

でも、鬱だから、私は何も言いませんでした。
ただ、ただ、夫の話しを聞きました。

カウンセリングは数ヶ月続きましたが、
カウンセリングをするたびに、
夫に鬱の状態を聞いて、
よくなってるのかを知ろうとしていました。
夫がカウンセラーにあまり依存して、
欲しくなはなかった私は、
カウンセリングをちょっと止めて、様子を見たら?と
促しました。
カウンセリングの支払いが厳しくなってきた夫は、
それに賛成しました。

夫が鬱になってから、私は夫の状態が悪くならないように、
言いたいことが控えました。
夫が土日、1日中サイクリングに出かけて、
外にばかり目がいって、
家のことをまったくしなくなっても、
何も言えませんでした。
夫のやりたいようにやらせました。
夫が鬱だったから。
本当は、たまには一緒に犬の散歩に行こうよ、とか、
庭の芝刈りやってとか、
フェンスのペンキ塗ってとか、
家の修理を手伝って、とか
言いたかったけれど、
子供に手伝ってもらって、一緒にやりました。
去年、夫が鬱になってから、
夫にどこまで頼っていいのか、
どこまで自分の気持ちを言っていいのか、
わからないまま、
日々が流れました。
そして、行き着いた先が、
未来は別々に生きる、
離婚への道でした。




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