「オフラインゲーム」と「オンラインゲーム」の違いについて解説します
こんにちは。
ネット・ゲーム依存回復支援サービスMIRA-i(ミライ)では、ネット・ゲーム依存について1人でも多くの人に正しく理解してもらうことを目的に情報発信を行っています。
そこで今回は、『スマホゲーム依存症』という本を参考に
「オフラインゲーム」と「オンラインゲーム」の違いについて解説します。
ゲームに依存する人が増加した背景
一つにはスマホの保有率が高くなったこと、もう一つはゲーム環境がオフラインからオンラインに変化したことがあげられます。
オフラインとオンラインの違いについてゲームに興味がない方にはピンとこないでしょう。ところが全く違うのです。
現在の30~40代の方が子ども時代に流行したゲームはオフラインでした。
*ドラゴンクエストやファイナルファンタジー、ポケモンなどです。
その後、インターネットが普及すると、ゲーム機はインターネットに接続されるようになりました。
これまでのクローズドな環境の中で一人、または少人数で行われていたゲームがインターネットにつながることで、世界中の不特定多数のユーザーたちとリアルタイムでチームを組み、ミッションをクリアしたりユーザー同士でスコアを競うことができるようになりました。
また、オンラインゲームでは他のユーザから称賛されたり、ゲーム内のチャット機能を利用して他のユーザーとコミュニケーションを取ることが可能になりました。
現実生活の中で、対人関係や仕事、勉強などで上手くいかない、自信が持てないと感じる方とって、それは大きな魅力になります。
ワクワク、ドキドキを手軽に、そしていつでも、どこでも味わえ、さらに承認欲求や自己肯定感を満たしてもらえる。
そのようなオンラインゲームは、ストレスを手軽に発散する方法として不満や不安のはけ口になっていると考えられます。
スキマ時間にプレーできる
スマホゲームは据え置き型のゲーム機と違い、移動時・休み時間・仕事の合間などの「スキマ時間」にプレーできます。
いつでも、どこでもプレーできるスマホゲームの特性には、非常に多くの依存のリスクがあると言えます。
バックグラウンドでゲームが進む
スマホゲームは、勉強しながら、仕事をしながら、家事をこなしながらなどの「ながらプレー」が可能なため、いったんゲームを終えても簡単にゲームを再開することが可能になってしまいます。
また、スマホゲームにはゲームに関連した情報をユーザーのスマホ画面上に通知するいわゆる「プッシュ通知」の機能を備えています。
通知に接したユーザーの多くはいつ、どこにいても早くプレーしたいという欲求を感じるようになります。
この刺激が繰り返されまるで頭の中の「バックグラウンド」でゲームが続いてしまうようになってしまうと、勉強や仕事、家事の効率を下げることに繋がってしまうかもしれません。
「クリア」という概念がない
さらに多くのスマホゲームは「無料」でプレイができ「クリア」という概念がありません。
そして一定の期間ごとに「アップデート」を行い、飽きさせない工夫が施されています。
このクリアの概念がない、一定期間ごとにアップデートされる工夫がふんだんになられていることがユーザーを飽きさせず、依存に繋がる一つの要因かもしれません。
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引用・参考文献
樋口進、2018、「スマホゲーム依存症」、内外出版社
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