会社の健康診断がきっかけで病気が発覚して入院した話#04
これまでの話はこちら。
会社の健康診断→近所の総合病院→腎臓内科に強い大学病院とステップアップし、ステロイド治療のため1か月ほど入院し、無事に退院しました。
⑥退院、そして職場復帰へ(2022年11月)
入院中も1日8000歩歩くことを意識していましたが、バリアフリーな病院内と違って、外界は細かなアップダウンがかなり多いです。
普通に歩いて帰宅するだけでも思いのほか疲れました。
退院後は3週間あまりの自宅療養期間をおき、体力の回復に努めました。
まだ、ステロイド量が多く免疫力が低下している状況だったので、混雑を避けつつ、11月末に職場復帰する予定としていました。
まずは「普通に」日常生活が送れるように生活リハビリを開始。
投薬の影響なのか、午睡をしないと身体が持たない状況が続きました。
また、退院すると嫌でもついてくる家事・育児の細かなタスク。
幸いにも保育園は徒歩圏内で混雑を避けられましたが、家事・育児による疲労感は大きく、到底仕事ができる状況ではありませんでした。
こんな状況で、3週間後に職場復帰できるのか不安が募ります。
それでも、退院2週目には混雑を避けて電車に乗って近場に出かけたり、近場を散歩してみたり、子どもの習い事に付き添ったりと、少しずつ行動範囲を広げて動けるようになりました。
そして迎えた復帰初日。11月30日。
この日は、通勤ラッシュを避けて都心の職場まで行き、不在期間中の引継ぎを受けて、溜まりに溜まったメールのチェックをしました。
トータル2時間の出勤。
まずは12月から本格的に動くプロジェクトがあったので、それを担当することに。
秋まで動いていた案件は、そのままチームが中心となって対応してもらうことになりました。
感染症対策のため、投薬が減るまで出勤は週1日。
それ以外は在宅勤務をさせてもらうことになりました。
また、業務に慣れるため、最初は半日勤務とし、1週間かけて勤務時間を少しずつ伸ばしていく方向で調整をしました。
復帰をお祝いしてくれた仲間たちとランチをして、混雑前にさくっと帰宅。
新たなスタートを切りました。
⑦父の訃報(2022年12月)
そこから1週間。
なんだかんだ業務が多くなり、時短ではなく普通に仕事をこなす日々。
そんな中、復帰翌週から父の調子ががくっと悪くなり、介護認定の再申請やヘルパーの追加を仕事の合間に調整していました。
元々、末期がんの父は年を越せるかどうか…と言われていたので、年末を迎えられるか心配していた矢先、突然父が動かなくなりました。
文字通り、突然亡くなりました。妹がその瞬間に立ち会い、私は自宅でLINEを受けました。
職場に連絡し、その場で1週間の忌引き休暇をいただくことに。
再び休みで職場に迷惑をかけてしまいますがそれどころじゃありませんでした。
混雑する電車に乗れないため、タクシーで自宅まで駆けつけてそのまま実家に宿泊。
妹や夫とも合流し、義母に子どもたちを預け、親戚に連絡し、お寺に連絡し、葬儀会社に連絡し…。
1週間後の葬儀まで決めること、やることが多すぎてあっという間でした。
それでも仕事は溜まるし、忌引きが明けたら頭は切り替えなくてはなりません。
心は多少置き去りにされながら、仕事の遅れを取り戻すべく、ひたすら自宅で仕事をこなしました。
クリスマスも仕事。年末までには少し取り戻せたので、年越しはなんとか落ち着いて迎えられました。
⑧普通に通勤できるようになった(2023年3月)
年が明け、少しステロイドの量が減りましたが、すぐには通勤制限は解除されません。
それほどまでに自分が強い薬を飲んでいるんだ…と不安も抱きながらの日々。
それでも、腎臓の検査値はかなりよくなっているので、投薬の効果はしっかり出ていました。
通勤制限が解除されたのは、年度末の3月。
仕事も佳境だったので、自由に移動できることの喜びを感じながら、年度末を迎えました!
これでようやく「日常」に戻ったと実感しました。
⑨投薬開始から2年経った現在(2024年10月)
40㎎ではじまったステロイド投薬治療も、現在は隔日7.5㎎まで減量できました。
減薬に伴い、ムーンフェイスや中心性肥満、ステロイド性糖尿病といった諸症状も落ち着いてきました。
一方、長期服用の影響を考慮し、骨粗しょう症予防薬を処方されたり、副作用(?)で出てきた関節痛や貧血症状に対応するための薬が増えたりしています。
また、最近は、肝臓の値が悪くなっているのが気になっています。
禁酒を2週間ほど続けても数値が高いままだったので、おそらくアルコール性ではなく薬の影響だと考えています。
LDHアイソザイムの分析結果は2、3型なので、肝臓ではなく悪性腫瘍等の疑いがあるとのこと。
念のため、年明けに造影CTでチェックすることになっています。
ステロイドは少量でも長期服用の影響がある、非常に強い薬なのだと2年経って強く感じています。
それでも、引き続き「完全寛解」の数値を維持できているので、投薬の効果はあったと思います。
完全に治ることはないこの身体と、どうやってうまく付き合っていくか。
引き続き試行錯誤を続けていこうと思います!