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人生は20代で決まる(②結婚編)

おはよう!こんにちは!こんばんは!



今日は昨日の続きで20代の心理を専門に扱うTEDの名スピーカーメグ・ジェイ博士の「人生は20代で決まる」という本の「恋愛」セクションについて自分なりの解釈や感じたことを交えつつ、解説して行こうと思う。



個人的にはまだ結婚もしていないし、予定もまだないので、あくまでもこの本から学んだこと、として受け取っていただけるとありがたい・・・笑



ちなみに昨日のブログではこの本の「仕事」に関するセクションについて書いた。



今日の話とつながる部分も少しあるかと思うので、まだ読んでいない方はぜひ目を通していただけると良いかもしれない。




では、早速本題に入ろう!



このセクションの冒頭では「ニューヨークタイムズ」紙のコラムニスト、デイヴィッド・ブルックス氏がとある高校の卒業式のスピーチで話したこんな言葉が取り上げられている。


『社会のしくみは、幸福に大きく影響する決断から人々の注意をそらし、どうでもいいことに目を向けさせるようになっている。人生で最も重大な決断は結婚相手選びだ』


…なんと清々しく言い切ってくれたのだろう、、、!!!


いったい私たちは、一日の中でどのくらい、本当に大切なことを考えようとしているのだろうか?



この世界は、さまざまな情報があふれすぎていて、本当に大切なことを考えたくてもすぐに注意を奪われてしまうようにできている。



結婚についても、潜在的に多くの人が悩んでいて、しかも自分の幸福度と直結している問題なのに、結婚相手の選び方など学校では教えてくれない。


むしろそのことに対して積極的に学ぶということが「人には言えない恥ずかしいこと」という認識すら一部には持たれている感じがする。



いい仕事の得方はわかっても、いい恋愛となったとたん得る方法も行動のしかたもわからない人は多そうだ。


結婚は一発で当てて失敗したくないという気持ちは多くの人が持っている考えだが、それもなんだかまるでバクチのようなかんじだ。


結婚相手選びは、ルーレットの回転機盤で、赤の32にチップをすべてかけるのに似ています。1つの決断によって、あなたはパートナーと2人、大人の人生全てを歩むことになるのです。お金、仕事、ライフスタイル、家族、健康、レジャー、老後、そして死さえ二人三脚のレースになります。あなたの人生のほぼ全局面が、パートナーの人生の局面と絡み合っているのです。うまくいかなくなったからといって、結婚は仕事のように「やーめたっ!」と言うわけにはいきません。それが現実です。離婚しても2人は経済面、および生活面でつながっています。子供の学費を支払う、2週ごとに子供を交換するなどなど、ずっとつながっています。



別れないことがベストだが、もし別れてしまったとしても、結婚相手とは子供がいれば一生の付き合いになるのだ。



仕事のようにホイホイ変えることもできない。


結婚して家族がほしい、という人にとってはやっぱり結婚は人生において1、2を争う大切な決断なんだと思う。


だからこそ、早いうちからちゃんと自分の考えを持っておくのはとても大切なことだ。


特に女性の意識に関して、この本の中でこんな研究結果が取り上げられていた。


同年代100名の女性をそれぞれ20代から70代にかけて追跡調査した結果、彼女たちが中年に達した、人生で最も苦しかった経験をたずねたところ、最も多かったのが「ひどい結婚」という答えだったというものだ。



また、最近は結婚が遅くなっているが、このことについての研究では、25歳以降は何歳で結婚しようと離婚率に変化はないという。



一見遅いほうがお互い良い相手を探せるのではないか、と思うかもしれないが、かえって遅い結婚は、互いの人格やライフスタイルが完成されているので柔軟性に欠け、歩み寄る余地が減ってしまう懸念があるようだ。


なので結婚に関してもやっぱり20代の過ごし方が重要になってくるのだろう。


ということがわかったところで、ここからは私がこの本の中で特に印象深かった内容を3つに絞って書いていこうと思う。


私が著書でとくに勉強になった点は以下の3つだ。


1.家族は選べる、ということ

2.できるだけロックインを避けること

3.自分のパーソナリティを理解し、可能な限り変化させて行くこと


…というわけで。まず、1の「家族は選べる」ということについてだ。



これは実際に交際をしていくと、順調に進んでいる場合は良いかもしれないが、そうでない場合、盲目的になり冷静な判断ができなくなってしまう場合が多い。



著書の中でも実際の例としてそういった事例がたくさん取り上げられていた。特に女性に多く感じた。



結婚となると、相手だけではなく、相手の家族ともかかわりを持つことになる。



著書の中のストーリーの中で、こんな話があった。


セラピーを受けに来た女性が交際相手の家族に違和感を覚えはじめ、それをセラピストにそれとなく伝えた。


しかし女性は、最初は「相手の両親に完璧は求められない、なぜなら自分も完璧ではないから、、」と自分を納得させようとしていたのだ。


それをセラピストである著者は、

「たしかにそうだ、でも本当にそれでいいのか?
自分が諦めたもの(義理の父母との関係)を他者(自分の子供たち)に与えるだけで一生を過ごすのは並大抵のことではない、」

と訴えた。

そうなのだ、そうなのだ、、

自分が満たされないまま他者に与え続けるなんて並大抵のことではないのだ…

女性はだんだんと考えを改め始めた。


ほんとうは、優しく献身的で心を通わせることのできる義理の父母、そして思いやりがあって有能な夫と、2人か3人の子供たちのいる家庭が欲しかった事を思い出した。


彼女は決断し、最終的には別の相手と幸せになった、、、というストーリーが展開された。



なかなか交際する時に相手の家族のことまでと、考えの及ぶ若い女性は多くはないのではないだろうか・・・と個人的には思う。



しかし、本の中でも繰り返し唱えられていたが、皆平等に親は選べないが、新しい「家族は選べる」のだ。



前回の「仕事」のセクションでも似たような話があったが、結局問題を先送りにすればするほどあとあとになって、苦労が増すというのはもはや定石なのかもしれない。



すこし違和感を感じるのなら、しっかりと冷静に考える必要があるのかもしれない。


自分が冷静でないと感じたなら、信頼できる人に相談するのもアリかもしれない。。



つぎに2.の「ロックインを避ける」ということについてだ。



具体的には同棲が当てはまるが、これもまた判断力を鈍らせてしまう。



なんとなく経済的にも時間的にも同棲したほうがよいかなと思って多くの人は同棲をはじめる。

最初はよいのだが、うまくいかなかったときに、関係を清算するのが心理的にも経済的にも本当に大変だ。



本の中では行動経済学のロックインを用いて解説していた。



いったん何かに投資をした顧客は、ロックインによって、ほかの選択肢を探したり、切り替えたりする気力を失ってしまう。

初年度無料のカードなどが最たる例だ。

もうそれを使い始めたら切り替えるのが面倒で、他にお得なカードがあったとしても切り替える人は少ない。



恋愛で切り替え費用に該当するのは、時間やお金、努力、思いなどとても複雑なものだ。。


雲行きがあやしい、と思っても切り替えられない女性が本書ではたくさん出てきたし、周りでもそういう人は聞く、、



ロックインに一度陥ってしまうと、だらだらと時間ばかりが過ぎていってしまう・・・なかなか辛い。。



やはり、「恋は盲目」ということなのかもしれない、、、笑



最後に、「3.自分のパーソナリティを理解し、可能な限り変化させて行くこと」についてだ。



パーソナリティを分類するにあたり、「ビッグファイブ(特性五因子論)」というものがある。



詳しく気になる方はぜひ調べていただきたいのだが、ざっくり説明するとこの分類はあなたがどういう人間か、どのように生きているか?について問うモデルだ。



ただ、ちょっと残念?なお知らせだがこのビッグファイブの中で自分がどの位置に属しているか?というのは半分が遺伝的なもので、経験とともに少しは変わるかもしれないが大部分はそんなに変化しないという。



つまり、まあ根も葉もないのだが、相手とのパーソナリティは「合うか、合わないか」、というシンプルな問題になるのだ。



パーソナリティにはいい悪いもないので、シンプルに合う人を見つけるのが一番いいらしい。。


幸せになるためにはパーソナリティ、つまり「あなたはどういう人物であるか」についてのあなたの答えを考えることが何より大切なようだ。



本の中ではマッチングアプリについても少し触れられていたが、このパーソナリティに重きを置いてマッチングするサイトに関しては、ほかの出会いで交際を始めたカップルよりも幸福度が高いという研究報告もいくつかあるようだ。



アプリも種類によるそうなのだが、あながち悪いことばかりではないようだ。



さて、最後に。

ここからは、「よき相手」を見つけたあとのはなしになるのだが、良き相手を見つけたとしても、相手のパーソナリティを受け入れられない部分が出てくることはある。


ついつい相手に変わってほしいという期待を押し付けたり、そうなるように仕向けたり、、そうしたいのはとってもよくわかるのだが、やはり自分が変わった方が早いようだ。



そして、ちがいを受け入れつつも、自分のパーソナリティも変化させて行くことでよりよい関係が築いて行ける。


「変えたい」と思った「いま」が変わり時だ、遅すぎる事はない、というのが本書の主張だ。

ここまで色々な研究結果を例に挙げたが、完璧な人生なんて存在しない。


表からは完璧に見える人でも重大な問題を抱えている場合も少なくないのだ、不必要に焦る必要はないけど、やっぱり向き合うということは必要なことだ。


結婚相手選びに関して、「妥協だよ」というひとも多いのかもしれないが、それは結局自分次第なのではないか?と思ったしだいであった。。



今日はそんなところで・・・


明日は本書の「脳・肉体」のセクションについて取り上げようと思う!



ではでは、また明日ー!



みっぱ

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