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ちょっと意味わかんない(サンドイッチマン風に…)

昨日、2020/12/08火曜日は
先日受けた右乳房全摘手術の病理結果を聞きに行ってきました。

10/27(火)の告知の時は
ルミナルB抗がん剤もあり…と聞いていたので、
年明けから抗がん剤治療を始めるための気合と準備をして臨んだ結果発表

まあ、2年前には左に8センチに及ぶルミナルAという
進行度が遅く悪性度も低いタイプのガンが見つかったわけなんだけど、乳房内には米粒ばら撒いたみたいな白いMRI画像に自分から「全摘ですよね」と先生に言ったのよ。

返事は

「部分なんてありえない!全摘一択だよ」

…ということで、もし手術になったら再建なしとあらかじめ決めていたので

「全摘してください。再建なしで!」

とラーメン屋の注文みたいに言っちゃったら
先生豆鉄砲くらった鳩の顔してたよ

めちゃくちゃ気遣われちゃって
擬似おっぱいとか公衆浴場に入るときの下着みたいなのも見せてくれたんだけど

「隠す必要あります?温泉に入れ墨、タトゥーお断りって書いてあるけど片乳お断りとは書いてないですよね…普通に行きますけど?」

と言ったあたりで先生椅子ごと後ろにだいぶ下がってたよなぁ……

そんなわけで2年間片乳生活でなんの不自由もなく
毎日機嫌よく生きてたんだけど、

2年めの経過観察の時にマンモを撮って呼ばれて診察室入ったら先生が

「○○さんね、腫瘍マーカーの値がさ、
ちょっと気になるのと影映ってんだよね」

と通称心の中でナイスミドルと呼んでる先生がいうわけ…あまりに毎日を楽しんで生きてたから「ヘッッ???」って声出ちゃった

そんで針生検を受けることになって

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先生、エコーの画像を見ながら
「○○さんみたいに痩せてるタイプ難しいんだよね、めっちゃ緊張する!」って言うから
「先生!この道長いしプロってんじゃないですか!
思い切ってやっちゃってくださいよ!」

……とまあ、冗談も言いながらパチン!パチン!と
いくつか腫瘍目掛けて勢いよく針刺して肉取られたわけ。

それから2週間後に増殖スピード早いルミナルBだと聞いて

「なるほどな…」

…と納得。
なぜなら結果待ちまでの2週間の間にねじり鉢巻で、再びの日本乳癌学会の本を読み込んでいて、
今飲んでる抗ホルモン薬を超えてくるんだから
ホルモン感受性があっても増殖スピード早いタイプか
トリプルネガティヴかどちらにせよ抗がん剤は避けられないな…と実は自分で当たりを付けてたわけ

導かれた答え…
ルミナルB!再発じゃなくて新規ーー!
すまなそうに先生からも
「今回抗がん剤治療になっちゃう」と先生の方が患者かな?の雰囲気で言われたので

げろろ〜!と思ったけど、
やるしかねえな…の心持ち。

手術まで20日と少し、
バタバタで準備しました。

コロナ禍での入院で家族にも会えないし、(ここは天下の大阪府)まさかの

GoToホスピタル!


こっちから先に「あ、乳房なんですけど全摘してもらっていいですか?左なくてもなんの支障もないんで…右も取ってもらわないと大きさ合わせるの面倒なんで」

…と言ったら鳩豆ナイスミドルびっくりしてたけど
若干2年の付き合いで私という人間を受容できるようになってきたみたいで

「じゃあ、MRIいらないわ、最短で手術ね」

って最短での手術日が決まった。

それからコロナの第三波……
最短で胸フラットになったけどタイミングズレてたら手術出来なかったな…と入院中に思った。

とりあえず悪いところは取っておけばあとは多少のズレがあっても大丈夫だろう…と思って序章に過ぎない手術も簡単に終わった

入院生活はめちゃくちゃエンジョイしてやりましたよ…コロナ禍で売店にも行けないんだから小袋のおやつと常温保存できる紙パックジュースをスーパーで買ってエコバッグ一個分持ってね、 タブレットには漫画や小説たっぷり入れて、入院中もカーテンの中で電子書籍をPayPayで買うもんだからやたら「PayPay!」が病室に響いてた…。あれ、音量下げられないんだよね。布団に突っ込んで支払いボタン押したけど静まり返った相部屋で響く陽気な「PayPay!」

夫が「遠足行くみたいやなぁ…」と感心してたけどそれくらいしないとね。こちとら、右乳も取られるんだから。

退院の日は朝から放り出されるように家帰ったんだけども大阪府のコロナ患者の急増ででコロナ以外の患者さんの受け入れで満床、満床でなかなか入院できないと言っていた。

なんか怒涛だよな…怒涛の展開ってこういう感じなんだなって思った。

で、初めの病理結果の話なんですけど、

浸潤してないが乳管内を蜘蛛の巣みたいにガンは6センチに及ぶ大きさに広がっていて、影で映った腫瘍部分はたった3ミリしかなかった…

1センチにはなってないって6〜8ミリくらいかと思うじゃんね…エコーでもぼんやりとしか輪郭しか映ってなかったけど、ナイスミドル先生が針生検でたった3ミリをジャストミート捕獲してくれたお陰でガン告知に至ったけど

先生も針生検ズレてたら「経過観察、異常なし」で
次の検査まで置いておくとステージ3以上に進行してたと思う…と言う

先生も「ちょっとコレ、僕も驚いて背筋が寒くなるんだけど…たった3ミリで抗がん剤治療は無し……普通はこの大きさでは見つからないよね…」

と言い切られて、
今回ばかりは私が鳩豆ポカン状態。

ナイスミドルは
「喜んでよ〜!」って言うんだけど
「ちょっと意味わかんない」とサンド富澤が頭の中でぐるぐるしてた。

抗がん剤治療のためのウィッグまで用意してたから……

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結果的に、3ヵ月に一度の通院は今まで通りだが
リュープリンという可愛い名前の注射を打ちながら
今まで飲んでたタイプと違う抗ホルモン薬を飲むということに至った…。

先生曰く、逆はよくあるけど今回みたいなケースは稀…

だって。どれかひとつでもズレてたらこの結果にはなってない。

覚悟も決めていただけに、
ちょっと意味わかんない……と呆然
頭からの汗が吹き出すので手ぬぐいで汗抑えるの大変だった

初めてのリュープリン注射をしてもらうついでに傷口も診てくれた先生は看護師さんに

「ねぇ!この傷跡めちゃくちゃカッコいいよね!」と言っていたので、2年間再建しなくてもカッコいいと主張し続けた私の思考がようやく先生にも伝わったらしい。

「先生〜ウィッグ買っちゃったんですけど!」
って言ったら「おしゃれにかぶって!」と返されて先生の方が今回は余裕ありありだった(汗)

でも、まあ結果論としてこうなったのは感謝だが、
早期発見、早期発見で綱渡りしてる自分としては

検診受けてください!
40〜50代はホルモン関与型の好発年齢です!セルフチェックも怠りなく!


と言う啓発活動は引き続きやっていこうと思ってる。

現場からは以上ですが、
まだちょっと意味わかんない…の心境です



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