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心療内科へ行こう!

もう6年ほど前になるが次男坊が高校受験を終えた頃、

頭から尋常じゃない汗が吹き出し、身体中が打たれたように痛み、自転車を漕ぐ足に力も入らず、息が苦しかった。

昨日、今日なったわけじゃないから比較のしようがなく「歳なのかな?更年期かな?」と思っていた。

そのうち汗をかくと毛穴という毛穴が麻疹のように赤くなり電気が走るようにピリピリする。
目が急に腫れて両目が土偶のようになる。

とりあえず「更年期」を疑い婦人科に行けばホルモン値は正常で更年期ではない…という。

次に土偶になるたびに眼科へ行くが、
結膜炎ではなく皮膚科の専門だと思う…と言われた。

尋常じゃない汗に循環器内科で甲状腺異常の検査もしてもらうも正常値でまさにナニコレ状態。

全ての検査結果を持って最初の婦人科へ行くと
言いにくそうに先生が

「○○さん、これな……嫌やと思うけど心療内科へ行ってみて」

……と言われた。

正直、嫌だったので半年間無視していたら
うとうとすると心臓がゴボゴボと込み上げてくる動悸に夜眠れなくなった。

眠ろうとすると動悸が上がってくるからだ。

嗚呼、ここまでか……
夜寝られなくなると精神がやられる

そう判断してあんなに拒否してた心療内科の予約を取った。

はじめましての先生は数々の私の検査結果見ながら
聞き取りのあと

「○○さんね、これだけ検査してくれてたら答えがすぐに出るわ。
交感神経のスイッチがバカになってるよ。
ずっとON状態。
ストレス溜まってるでしょ」

……と想像もしない答えが返ってきた。

鳩豆状態で先生に

「ストレスなんて生きてる限り誰でも溜まりますよね…」

…と言ったら

「そういう我慢強い人ほど身体に症状が出るんですよ。」

…と言われた。

「我慢強い?」

私は頑張りが足りないと思っていた。

マジでそう思っていた。
もっともっと頑張らなければいけないと
ずっと思っていた。

ワンオペで男子2人を育てながら、
より良い育児をしたいと考えていたし、
進学先も本人たちの希望を叶えるためのサポートは全力でやりたいと考えていたし常に全力だった。

ひとりっ子の夫の母との同居、職場ではフロアリーダーに抜擢されていた。ショートタイムパートやっちゅうに。

先生から処方された薬は「抗うつ薬」だった。

え?アタシ鬱なん?
と頭が真っ白になった瞬間に先生が

「コレ、抗うつ薬だけど○○さん鬱じゃないから…とりあえず副交感神経を出しながらリズム整えるから続けて飲んで」


と言われても抗うつ薬を飲む自分……。
正直、嫌だった。


ところがだ……しばらく薬を飲み続けると

「え?身体ってこんなに軽いの?今までのアレなに?」

…と思うほどに楽になった。

その時に

精神科や心療内科は心の弱い人が行くところだと思っていた。差別的な考えで行くのがとても嫌だったのだけれど日本はもっと精神医学に頼っていいのでは…と思うようになった。

最近コロナ禍で追い詰められる人も多いようだし
芸能人の自殺も増えている。

死にたいというより生きているのが辛くなる瞬間に
ふと実行してしまうのも自殺なのではないか?
…と思う。

実際、生と死は運動場に引いた白線ほどに近くにあるものだ。

わたしは心療内科に通っていることを隠していない

今、めちゃくちゃ元気になったけど少しずつかけた負担が脳内のパターン化に繋がったので長い時間をかけて元通りに戻している最中だ。

時間をかけてリズムを整え減薬して最小まで減っているがまだ薬は飲んでいる。

しかし、土偶の河童状態で意味もわからず身体が変調して言うことを聞かない状態を体感して、

脳のバグはあるな…

と、痛感している。

なんか変と思ったら心療内科や精神科へ行こう。
薬漬けにされなかったし、身体はめちゃくちゃ楽になった。

内科や整形外科などにはすぐ行けるのに
脳内の出来事にはなぜか二の足を踏んでしまう。
それって変じゃない?


誰の命も大切な命。おかしい辛いと思ったら心療内科や精神科に行けばいいのだ。



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