タマの裏をやけどしてたくせに
先日、近所の電器店に夫と行った帰り、
前からマスクをしてるが明らかイケメンが歩いてきたと思ったら
マスク明らかイケメンが私に挨拶してきた
へ?誰?
思わず「え?どこの子?」と聞いたら
ココの子です…と二軒隣の智子さんち。
「え?りょーへえ?」
びっくりした。
しばらく会わないうちにえらい成長して
男前になっとるやんかいさ。
私たちは一斉分譲地の住宅でヨーイドンで暮らし始めた。ちょうど同じ年頃の夫婦に同じ年頃の子ども。
住民か宅配しか車が入ってこない幅6メーター道路で小学生から幼児まで一緒に遊んでいた。
縦割りで自由奔放に幼稚園や小学校から帰宅するとわらわらと集まり彼らの決めた暗黙のルールで平等に仲良い社会を築きあげていた。
今も世代を更新しながら晴れた日は元気な子供の声が響いている。
りょーへいは次男の3つ下、
わが家が男児2人2歳7ヶ月違いの兄弟だが
智子さんちも同じ歳の離れた男児2人。
智子さんちの長男くんはどちらかと言うと大人の話のわかる子でおとなしめのタイプ。
りょうへいは次男っぽい性格で自由でよく叱られていた。
だがしかし、
これは本当に個人的な好みの話になるが私個人は親の言う事を聞かないやんちゃな子が好きだ。
叱られそうになった時に親を大きく迂回して走り去るような太さがある子。
うちは2人ともソレだった。
叱られる!と察知した時の逃げ足は相当早かった。
最後には回収されて叱られるのだけど、こっちもほとぼり冷めてるから淡々と叱れたことは今になって考えると良かったかもしれない。
心では私を怖いと思っているが基本的には今でも舐められている。おもしろい存在でありながら心の拠り所にもしているようだ。
本文にはあまり関係ないが息子らが集まった時に話してくれたが
「おとんが死んだら経済的にどうしよう…と思うけどおかんが死んだら心をどうして立てていこう…と焦った。おかんが死ぬかもしれんと思ったらそれだけで『無理』ってなったから無関心を装った」と私がガンに罹患したと分かった時の心情を吐露してくれた。
私のガンにあんまり興味ないのかと思ってたけど、
想像外の答えに「へ?」となった。
ま、そんなわけで自由奔放に育ったわが住宅地の子どもたち。
高校生になるとバラバラになり、
住宅地の友達ではない広いコミュニティを持つことになるので出逢うことが本当になくなる。
数年間会わなかったりょうへいが
大学に合格し一人暮らしすることは智子さんから聞いていた。
いつも私の膝の上に乗っていたりょうへい。
可愛くて頬寄せて頬ずりしてくれたりょうへい。
そんなりょうへいが大人になってた。
礼儀正しく挨拶してくれた。
立ち姿からファッションセンスまでかっこいい!
男の子みんなで真夏のアスファルト道路の上でカードゲームに興じるものだから毎年タマの裏をやけどして痛いと訴えてきたガキどもが次世代に育っていることが嬉しくて仕方がない。
縦割りで育った子どもたちは、
自由奔放だったが何故か偏差値高めの高校〜大学にに進学している。
呆れるほどにすることはアホやったけど、
縦割りルールの自由奔放が地頭を作るのではないか?…という説を唱えたいと思う。
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