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初のロングディスタンス【佐渡国際トライアスロンAタイプ】レースレポ

2023年9月3日
佐渡国際トライアスロンのAタイプに出場してきました!

トライアスロンを始めてから、いつか1度は!と思っていた、ロングディスタンス。2020年の宮古島が当たっていたものの、コロナでなくなり、そこから約3年越しのロングデビューとなりました。

距離は
スイム4km
バイク190km
ラン42km

12時間27分24秒で完走。

写真買っちった⭐︎

去年のBタイプに続き総合入賞することができました。

順位を気にしてたわけではないですが、自分なりに頑張って練習、準備をしてきたので(去年よりは。。)結果がついてきて、すごく嬉しかったです!

終わった後はガッツリ体調を崩し、ようやく回復してきたので忘れないうちにレースレポ。


<レース2日前〜バイクメンテからの佐渡入り>

バイクはレース直前にハイリッジにメンテに出し、前後のタイヤとチューブ、チェーン、クリートを新品に交換、BBのグリスアップ、新しいハイドレーションのセッティングなどをお願いして、そのまま車で佐渡入りする友人に預託。

去年は土曜入りでしたが、今年は2日前の金曜日から佐渡へ。

行きの午前の新幹線から飲み、フェリーでも飲み。佐渡入りする頃にはほろ酔いでそのまま受付会場へ。今回は受付後にアンクルバンドをもらいました。今までどのレースでも当日スイム前にもらうのが当たり前だったので、無くしたり忘れたりしそうで怖かった〜。

受付完了!後ろはキムさんw

エキスポをお散歩しつつ、ジェルなど補給食のお買い物。ぷらぷらしてたら、今年の夏ずっと探していたKASK PROTONEのヘルメットSサイズを発見!ちょこっと迷った結果、ゲット。今回のレースのヘルメットはこれで行くことに〜!

めちゃ軽くて良い♡

そのあとは早めに宿に戻り、せっせとアルコールローディング。

酒は抜かない主義です。

<セッティング&準備編〜ロングバージョン>

翌日は、バイクの試走とトランジションのセッティングと海での試泳。

今までバイクの補給はバッグに適当に詰め込んでいたのですが、今回は養生テープで直でバイクに貼り付ける方式に。

初めての試み。

こうしておくと、封を切りながら取ることができるので便利。みんな色々工夫してるんですねぇ。

ハイドレーションにはパラチノース2つ、GUのリキッドエナジー2つ、アミノバイタルのクエン酸チャージを溶かして。後は水のボトル×2。その他の補給はライスピュレ×2、アミノサウルスジェル×2、マグオン×2、エネ餅×3、もち麦満腹バーを携行。

ロキソニンと胃薬は、止まって取り出す手間がないようにシートから出してテープで半分を包み、バイクに貼り付け。塩分補給の梅チューブはバイクに装填するものの取れそうだったので、最初から蓋を外して背中のポッケに入れておくことにしました。

左のテープの中は、ロキソニンと胃薬。


初めてのロングなので、装備はとにかく快適さを優先。
バイクパートが長いので、着古したトライスーツは辞めて今年の夏一番着慣れているサイクルジャージに。トランジションに更衣室があるので、ランパートで下をランタイツに履き替えることに。

ソックスやサングラスも、バイク用ラン用それぞれ持参。トライアスロン、本当荷物が多すぎるw 

忘れ物ないか、何度もチェック


お寿司食べに行ったり、5分だけ泳いでみたり、準備が済んだら、早めの夕飯を食べてその後も引き続きアルコールローディング、21時過ぎにはお開き、そのまま22時にはお布団に。

このレース前日は準備やらアクシデントやらがありめちゃくちゃ疲れましたw

<当日〜スタートまで>

当日は2時30分起床。
起床といいつつ、なんとまさかの一睡もできず…完&徹!!

前日に飲んだアルコールを薄めに作っててあまり酔っていなかった&ピーキングのため数日トレーニングせず過ごし体力持て余し&布団に入る時間が早すぎた、などが原因と思われます…

こんなことなら、もう一本ビール飲んでから寝ればよかった…など変な後悔してみたり。まぁレース前日はそんなに眠れないことも多いので、気にしない。

支度を済ませて3時過ぎに朝ごはん。3時半すぎに荷物を積み込み、会場へ出発。

会場に着くと、懸念されていた距離短縮はなくなり、フルディスタンスで開催とのアナウンス!やったね!

ボディナンバーチェックを済ませトランジションで最後のセッティングをして、あれよあれよという間にスイムチェックイン。

去年のBはもう少し時間に余裕があったけど、Aは本当に慌ただしかった汗


<スイム4km〜オジサマとスイムデート>

前日から、クラゲが大量発生しているという情報があったので朝の試泳はなし。スイムはめちゃくちゃ遅い方なので、無理ない位置から落ち着いてスタート。特に緊張もなく、さぁ〜長い1日の始まりですねぇ〜!くらいの普通のテンションでw。

1000人近くが一斉にスタートするので激しいバトルに巻き込まれるかと思いきや、一度首にチョークスリーパーをかまされたぐらい。海は凪いでいるし、とても泳ぎやすいコンディション。呼吸は4回に1回くらいでゆったりのんびり。

泳ぎ始めてちょっとすると、隣にリズムが合うHUUBのウエットを着たオジサマ発見。しばらく横について、まっすぐ泳いでいるのを確認できたので、斜め横をドラフティングしてみることに。

結局1周回はほぼコバンザメ状態をキープ、キックもヘッドアップもほとんどせずに泳ぐことができました◎気分はすっかりスイムデート♡向こうは嫌だったかもしれませんがw

結局、どれだけ長く感じるのか不安だったスイムは意外とあっという間に終わり、遅いながらも予想より10分近く早くスイムアップ。

HUUBのオジサマに大感謝です!!

スイム/1時間29分43秒

<バイク190km〜嘔吐あり落車あり>

ウエットを脱ぎ、お色直しを終えてエネ餅をもぐもぐしながら、バイクスタート。動きが緩慢だったようで、8分近くT1にかかっていましたw

走ったことのない距離でレースペースがわからず、スピード気にするのもストレスになりそうだったので、開き直って最初から最後まで距離と経過時間だけ確認、自分の脚の感覚のみで強度管理することに。←結果、精神的に楽でした。

Bでは走らない前半、小刻みにアップダウンがあるコースでなかなか疲れる…綺麗な景色を見て気を紛らわす。

そしてとにかく日差しが強くて暑い…暑すぎる…

やばいなぁ〜なんて思っていたら、スタートして2回目の補給が半分しか食べられず吐き気が。。その後盛大にバイクの上で嘔吐。しかも、DHバーの間に付けていたハイドレーションの蓋を、水継ぎ足す時に開けた拍子にそのまま取れて無くしてしまっていたため、ハイドレーションの中に自分のゲ⚪︎の一部がin…

最悪だ…

しかし、どうしようもないのでそのまま続行。
胃薬を飲んで、持ってたジェルを全てゲ⚪︎入りのハイドレーションにぶち込み、水で薄めてちょっとずつ摂取して凌ぐ。エイドにあったおにぎりだけは、食べることができたので全部で2つほどいただく。なんとかカロリー摂取すべくエイドのコーラもがぶ飲み。生まれて初めて、コーラ超美味ぁぁ!と感じました。。

トイレは途中行きたくなったけど小だったので、バイク漕ぎながらそのまま致して、ボトルの水で流すw!←女子もみんなやってるよね?

その後、私の二つ前を走っていた人が落車し後続の私含む2台も落車するというアクシデントもあったものの、幸いチェーン落ちだけで済み、ホッとしながら後半へ。この辺りで腰が痛くなってきてロキソニンをキメる。

バイクにエイドの地点をメモしたテープを貼ってあったので、後半はスタンプラリー感覚で。

130kmすぎくらいで、トラ仲間ののりこさん発見!競技スタートしてからここまで、知り合いの誰にも会えていなくて(私が遅いからw)寂しかったので、声を掛け合えてすごく励みになりました。

160km過ぎに登場する小木の坂は、きついし長いし暑いしでヘロヘロだったけど、なんとか足攣りすることなく乗り越えて、最後の下りパートも欲張らずに、脚をプラプラゆらしたり足に水をかけて筋肉を冷やしたりしながらランに備えてリラックス。

…してたら、オマタが擦れてめっちゃ痛いことに気づいてしまいテンション下がるww(レース数日後に気づいた時には、オマタにガッツリ3本も傷の瘡蓋ができていました…もう嫁に行けない…)

7時間はかかると思っていたけど、結局6時間40分台でバイクフィニッシュ。ずっと胃はやられてるものの、無事にパンク・怪我・メカトラ・事故なく終えられただけでありがたかったです。

前半は小刻みなアップダウンが多い。
後半も踏まない踏めない。速くないけど今回はこれでよかったはず、、

バイク/6時間53分11秒(T2含む)


<ラン42km〜いいとこ見せるならここしかない>

更衣室で下をランタイツに履き替え、靴下を変え、シューズを履き、冷タオルをキャップの中に入れてサングラスも替えて、2回目のお色直し完了。胃の気持ち悪さは相変わらずで、T2で摂る予定だった補給も食べる気にならず、そのままランパートへ突入。やっと最後のパートまできた…!!と安堵感。

いつもはランスタートの時点で内側広筋が激攣りだけど、今回はバイクで攻めなかったからか?攣り寸前で耐えれていたので無謀を承知でサブ4にロックオン。

・追い風区間は自然にキロ5分10秒に上がるのはok
・その他区間は欲張らずに5分半~5分50秒を目安に
・ほぼ全エイドで止まって掛水、給水
・キロ6超のラップが出ても焦らない

というルールを決めました。一睡もせずここまで何時間も動いてて疲れている割に、冷静w

1周10kmちょいの8割日影なしのロードを4周回。

もうとにかく日差しが強くて、去年より明らかに暑い。暑過ぎて頭がくらくら、疲労と寝不足で気抜くと意識飛ぶんじゃないかってくらい暑い。けど、私はランしかできない人なので、頑張るならここしかありません。

攣りかけたら、落ち着いて止まってストレッチ。どこかが攣りそうになるたびに走り方を少し変える、などの対処でなんとか脚は動くものの、問題はバイクからずっとやられている内臓。

走って胃が揺れてるので、ずっと差し込みのように痛い。ジェルを一口飲んでみるも、気持ち悪くなり受け付けない。。塩分補給にエイドの梅干しを一口齧ったら、刺激で胃がキリキリ激痛。スポーツ羊羹もだめ。ただでさえバイクで補給が足りていないのに、このままだとエネルギー切れになる、何か食べなきゃ、と焦る。

結局、バイクで唯一食べられたおにぎりを、ランの25km地点くらいで一つ無理やりお茶で胃に流し込み、これで後は走り切るぞ〜と決める。というか、それ以上は無理でした…何度も、道端で吐くか迷いましたw

補給を一つ摂れた安心感もあり、後は自分を騙しながら走るのみ

「4周目には日が落ちてきて必ず涼しくなるから、それまで耐える」
「30時間以上寝てない状態で数時間動き続けてる、これは秋のFTRの練習」←違
「脂肪燃焼ジョグのペースでダイエットなう」
「胃痛いけど水飲めてるし脚攣ってない、故障も出てない、マメもできてない、全然大丈夫」


スライドでは何度も何人も友達に会うたびに、励まし合いながら。きついのはみんな同じ。市街地エリアは街の人やBの選手からの応援が途切れず、自然とペースが上がるので、応援の力って本当にすごいです。

ラストの4周回目も、欲張らずに、けどなるべく垂れないように、それまでと同じペースを守って走る。最後は止まったら足が攣ってしまいそうだったので、残り5kmはエイド全スルー。残り3kmで友達が「女子4位だよ!」って教えてくれて、ここで初めて順位を知る。そろそろゴールだし写真があるわね…!と考え、この辺りで走りながらリップ塗り直すww

ラストの商店街に戻ってきて、残り2km。もうこれは大丈夫だって確信して、ペースを上げる。やっと終わるんだ、ゴールできるんだって思ったら、嬉しいような、寂しいような、不思議な感じ。みんなで練習したこととか、頑張ってきた12時間半を思い出してちょっぴり泣きそうになりながら、最後はキロ5分を切ってゴールへ。

最初から最後まで胃が悲鳴をあげていたし、いつ攣るか分からないギリギリの状態だったけど、執念のサブ4でフィニッシュすることができました。

最後までしっかり走れた!満点!


バイク直後は勝手に足が回ってしまう
止まって靴紐締め直したりエイド寄ったりしてるからラップバラバラ
最後まで大幅に垂れずに踏みとどまったようだ

初のロングディスタンス、無事に故障、怪我なく完走。
スイムもバイクも、トライアスロンも自己最長記録を更新です。

ラン/3時間56分31分

ASTROMANになったよ〜〜!


⚫︎摂った補給まとめ

<スタート前> アミノバイタル赤青、芍薬甘草湯
<T1>…エネ餅
<バイク>…パラチノース2、GUエナジーリキッド2、マグオン2、アミノサウルスジェル2、小おにぎり2、梅チューブ1本、コーラ3、コムレケア2
<ラン>…おにぎり1、塩タブ3、芍薬甘草湯2

<レースその後の体調>

レースを終えて胃の揺れが止まり、アミノバイタルゴールドを摂取後とりあえず落ち着いたのでビールを飲んでみる。うん、大丈夫!!と思いきや、あんまり入って行かない…(当たり前)

宿に戻りご飯を食べてみるものの、絶対的にカロリー足りてないはずなのに箸が進まない。ビールを飲んだら数分後に気持ち悪くなり、全てリバース泣

結局、コンビニに行って温かいお茶とお粥を買う羽目に…まさかの4種目目はDNFとなりました。

12時間くらいのレースは何度かやっているけど、こんなの初めてでびっくり。これがロングの洗礼なのか?!
原因としては、トレイルと違って日陰のない炎天下での運動だったことや、冷たい飲み物をずっとがぶ飲みして内臓が冷え過ぎた、その他数点思い当たる節あり。

翌日は表彰式に出席、帰りのフェリーでも体調優れずずっとうたた寝。帰宅してから、40度近い発熱。もはや、筋肉痛なのか熱ゆえの節々の痛みなのか分からない状態ww
次の日には熱が下がっていましたが、かなり焦りました。。

逆に、筋肉痛は3日でなくなり、疲労による足のむくみが今回はほぼなし。トレイルの12時間と違って、トライアスロンだとランは4時間しかしてないからかなぁと思います。

ABそれぞれの優勝者を挟んで記念撮影

仲間も全員事故なく完走。完走率が70%を切る中、本当にみんな強い。。

若干ロングがトラウマになったのと、やっと終わった…!という燃え尽き感で来年のレースはまだ考えられませんがw、佐渡はご飯も美味しいし、コースはきついけど素晴らしい大会!また必ず出たいレースです。

胃がほぼ完全復活したので、しばらくは浴びるように飲もうと思います。

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