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IT業界で働く40代女性。二児の母。夫と子供の4人家族。 映画やドラマ、読んだ本の感想…

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IT業界で働く40代女性。二児の母。夫と子供の4人家族。 映画やドラマ、読んだ本の感想、日常の心に響いた出来事について書きます。 「子供」に関わる内容になることが多く、ひいては、「人間、人生、生きるってこういうことだね」という探求に興味があります。

最近の記事

日々の営み ~地に足のついたルーティーン。それ自体の楽しさ。

「あー、メダカのえさやるの忘れちゃった!」 そう言いながら、私がちょっと遅れた午後にメダカにエサをやっているのを見て、息子が言いました。 「自動エサやり機にすればいいのに。」 旅行に行くときセットした自動エサやり機を見ていて、息子はそれが便利だと思ったのだろう。 咄嗟に私はこう答えた。 「でも、エサ自分でやらなくなると、ママ、メダカのこと忘れちゃうから。 メダカが元気かなーとか病気になってないかなーとか見なくなっちゃうから」 その会話が、後になっても何度か頭に浮かんで、も

    • 泣けるほどかけがえのない時間 ~ドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」

      2016年の月9ドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」、 FODで見ました。坂元裕二さんの脚本です。 この長いタイトル、すべて見終わって振り返れば、こんなにぴったりのタイトルは他にないと思えるほど、しっくり来ています。 最初の1,2話ぐらい、今まで見た坂元さんの作品の中で、一番まったりしてるかな、ちょっとスローテンポかな、といっとき思いましたが、 回を進めるごとに、この切ない世界観にハマってハマって、 きっとこの先何度も見返したくなるような、私にとって大事な

      • グレーな部分こそ人生の味わい ~ドラマ「カルテット」を見て

        「怪物」で、坂元裕二さんの脚本にとても感動したので、 2017年の坂元さん脚本のドラマ「カルテット」を見ました。 当時から評価の高いドラマだったと思いますが、 確かに、新しい表現だったと思う。 いくつものエピソードや描写を重ねながら、不思議でミステリアスな 雰囲気を作り、ジワジワとメッセージが伝わってくるような。 人生、白黒つかないグレーなことがたくさんあるよね。 胸を張って人に言えないような過去を、誰しも抱えて生きてるよね。 それでも、そういうグレーをグレーと自分で分か

        • 「怪物」の後、「万引き家族」を見ました。

          「怪物」がとても良かったので、 是枝監督つながりで「万引き家族」を見ました。 主題は、 血のつながりはないけれど、「万引き」に象徴されるような"リアルな絆"でつながっている家族と、 血はつながっているけれど、心がつながっていない家族 どっちが大事なんだろう、「家族」って何だろう、という話でした。 "万引き家族"は、一緒にいなければならない必然性はないのに、あえて一緒にいることを選んで共に生きている。 血がつながっているから愛している、 つながっていないから、結局は赤の他人

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        • グレーな部分こそ人生の味わい ~ドラマ「カルテット」を見て

        • 「怪物」の後、「万引き家族」を見ました。

          母親視点の映画「怪物」考察

          カンヌで話題の「怪物」の映画を見てきました。 重厚な作品で、圧倒されました。 (以下、ネタバレになるかもしれませんので(核心のネタバレは書きません)、読みたくない方はすみません、避けてください) 何か筋の通ったストーリーがあるというよりは、メッセージを伝えるためのエピソードや描写、キーワード、小道具、セリフが重ねられ、散りばめられ、見終わった後、明確なメッセージがずしんと心に置かれて残っているような作品でした。 自分が目にしている人の言葉や行動は、一面でしかない。 言

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