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引き続き日記を書いていきたいと思います

2024年6月11日(火)

YouTuberの「~していきたいと思います」ってなんなんだろうね、あの言い方。YouTube独特のフレーズよな。

最終出社日まで残すところ今日を含めてあと7日。最終日はExit interviewしてパソコン返して終わり。

今日になってアホ上司が「対応はしてくれなくていいので、月末までパソコンだけ持っておいていただけませんか?」という爆弾発言をかましてきて、おちおち気を抜けないのだが(パソコンだけ持ってて対応しないでいいって意味わからんよ?)、

とは言え日に日に片付いて終わっていく仕事にだんだん気は抜けてきていて、今日は1時間半ぐらい昼寝した。この在宅ワークにもそろそろお別れだ。家でも仕事できるやん、しかも家で仕事したほうがパフォーマンス上がるんだけど!に気づけたコロナ禍だった。いわゆるHSPの私に在宅ワークは天国だったし、仕事がすごくはかどった。完全成果主義というか、やることやって納期守って仕事きちっとおさめてれば、だるくなったら寝たり、快適な自分の部屋でお茶を飲んで休憩したりできる100%在宅ワークは私に向いていた。

https://note.com/mioship/n/n550d212be9c0

次の会社は社長のおじさまがアンチ在宅なんで、しばらくまた満員電車ライフに戻りますが、またいつか在宅で仕事できる人になりたいな。パソコン一つで世界中どこにいても仕事できる人になりたい(こんなんずっと言ってる)。

パソコンは予定通り19日に返してしまう予定だ。異論は認めない。わずか7日間の有給休暇消化は私の権利だ。こないだ遊びに行った台湾フェスで立ち寄った占いで「空気読まない・断る・人を気にしない・強気で。これを意識してください」と言われて背中を押されている。メモに書いて机に貼っている。

今、これは深夜の2時に書いている。日付も変わってしまった。22時からスイッチが入る。部屋の片づけも断捨離も勉強も、夜からしかできない。太陽が出ているときの私は仮死状態のようなもんだ(仕事はちゃんとします)。この筋金入りの夜型人間が、毎朝6時台に起きて朝っぱらから満員電車に揉まれる生活に再び戻れるのだろうか。

今日の挿入画像は朝をポジティブに迎えられるような輝かしい朝食の写真をピックアップしてみた。早寝早起きは健康アドバイスで一番に言われることだ。生活を朝型にするだけで若返ると聞いたこともある。しかしなにを言われようと私は夜を愛する女なのだ。

今日は夕方頃に仕事を終えて、ベッドでだらだらとスマホを眺めていたら3時間ぐらい経っていた。また時間を溶かしてしまった。

強度スマホ依存の私が言うのもなんだが、こんなにたくさん情報はいらない。刺激の強い情報、「私が求めていそうな」情報がたくさんネット上に転がっていて、そのほとんどがなくてもいい情報だ。真偽のほどがわからない情報や、なくても生きていける情報を吸収して生きている。さっきまで眺めていたSNSのほとんどの情報を、なにを見たかもすでに忘れてしまった。

LINEも同じだ。連絡手段がイージーになったぶん、ちょっとした連絡も気楽にできるようになって、人を簡単に捕まえられるようになった。捕まえて、捕まえられて。みんな返信に追われている。

自分と向き合う時間、自分の心を知る時間がなさすぎる。週休二日で自分に戻るには短すぎる。

2024年6月12日(水)

この先もなんとなく可能性として続いているような気がしていた「イタリア」が「あ、今この瞬間に過去になったな」という実感があった。2月、台北のホテルで目が覚めるか覚めないかの瞬間だった。

下町で一緒に暮らしていたこと、一緒にいた日々、一緒にイタリアに行って、これからの人生ずっと一緒だと思っていたあの頃が、完全に「過去」のカテゴリーに入った体感があった。

今日、長すぎる昼寝をした。目が覚めるちょっと前、身体を突き抜けるような切なさがあった。森田童子の声がむしょうに聴きたくて今、ぼくたちの失敗をかけながらこれを書いている。たぶんこれは、今はもう会えなくなってしまった大事な人の想念が私に入って来たのだ。「私から去らないで」彼女がそう言ってる。

そういえば、先週の土曜日に読んでとても良い人生相談があった。毎週土曜日に朝日新聞から出るbeという付録新聞の人生相談を私は毎週楽しみにしている。

高学歴、高収入、見た目も良い婚約者と婚約破棄をした30代の女性が悩みを寄せている。婚約したものの彼の人格に違和感をもち、自ら彼から離れたと。仕事を辞めて彼の仕事を手伝っていたその女性は、自分で決めた婚約破棄によりプライベートも仕事も失い、「こじらせ女子」になっている。そんな自分に何か言葉をかけてほしい、というのが相談の趣旨だった。回答者の姜尚中(カンサンジュン)さんがこう答えている。

世の中には何かにつけて人をわかりやすいタイプに類型化し、それによって生身の人間を判断する傾向があるようです。そもそも「こじらせ女子」とは何でしょうか。これについて色々と言われているようですが、「不安」とか、「自信のなさ」とか、「素直になれない」とか、さらに「感情的になってしまう」などは、誰にも当てはまる特徴ではないでしょうか。要するに「こじらせ女子」とは、こうした特徴を備え、物事をややこしく、複雑に考える女性のタイプを指しているようです。(中略)人生は謎に満ちており、また人間そのものが謎だとすれば、時には自分でも分からない決断や行動をしてしまうのが、人間の人間たる所以ではないでしょうか。(中略)世間の「常識」に反するような彼から離れたからといって、あなたは「こじらせ女子」ということになるのでしょうか。あなたの中に何かしっくりと来ないものがあったからこそ、あなたは世間の「常識」に反する行動に出たのだと思います。それが何であるのか、あなたが明確に掴めなくて謎めいていても、人は敢えて目先の「損得勘定」を超えた行動に走ることがあるものです。

朝日新聞「悩みのるつぼ」2024.6.8

SNSはジャッジに満ちている。全ての事象に名前をつけたり白黒はっきりさせたり、ルールを決めたりしないと気が済まない世の中だ。もっともらしいアドバイスで溢れている。でも、全てのことに名札をつける必要はない。宙ぶらりんだったり、意味不明だったり、いい加減忘れたほうが楽になることだったり、やめられない後悔や、起こってもいないことへの恐怖とか、答えがわかっているのに選べないこととか、止められない罪悪感とか。そういった現象に、とくに名前はいらない。そういうものを、胸に抱えて生きていってもいい。私がいつまでもいつまでも忘れられずにいることの全ても。

さあ、布団に入ろう。寂しい私を寝かせよう。

2024年6月13日(木)

もう話しかけられない相手に、電話したりLINEをしたりしたくなることは苦しい。ふとその人に対しての後悔があることを思い出してしまい、苦しい。しなかった後悔も、してしまった後悔も等しく苦しい。

2024年6月14日(金)

退職後は少ない有休を使って近場の海外でもぷらっと行こうと思っていたが、シンガポールは高すぎるしハワイは一人じゃ寂しいし、ハノイはベトナムの友達に暑すぎるし新しい職場行く前に食中毒起こしたらあかんからやめときと言われ、韓国はなんか今は行く気にならず。会いたかった友達に会う予定でカレンダーが埋まってきている。

辞めると報告したらある人に「仕事を紹介する」と言われ、いや7月から新しい職場ですねん、というも「話だけでも、今後いつかのために」と紹介されて、外資系広告代理店の人事の人と来週面談することになった。職務経歴書を送れと言われて一気に気持ちが重くなっている。憂鬱な面接をやっと終えて新しい仕事が決まったのだから、今はひたすらのんびりしたいフェーズなのに、このタイミングで降って来た不要な緊張。

私は仕事頑張りウーマンだけど、広告の会社に何年も務めてきたわけじゃない。色んな職種を転々としている。いわゆる人事の人が喜びそうな職務経歴書を持ち合わせていない。書類選考とか面接になると、私の場合戦える武器がなく(書面上では)主導権が完全に相手にあることが憂鬱だ。働いている姿を見てもらえればたいていの人には好感を持たれる自負があるのに、でもそこまで行くのにいつも苦労している。ドアの向こうに行ければ全力で走り出せるのに、門番がなかなか入れてくれないのだ。

私と一緒に働いて私を買ってくれたその人は、好意で仕事を紹介してくれたのだけれど、まずは職務経歴書を。それは変わらない。そして私を知らない人は、書類を見てがっかりするだろうな、という落ち込みと諦め。

新しい職場に行く前に、またこの不快感を思い出すとは。しかし気持ちを切り替えて、今後の機会のために最高の自分で顔を売って、今後のチャンスに繋げようと思う。

黒いトップス。口紅。適切な笑顔。



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