ドラマで勉強(虎と豹)

「虎に翼」

今週は手に汗握る展開になりそうです。
予審ってぶっちゃけ拷問による強制自白ですよね?
ドラマでは恫喝・司法取引で描かれているけど。

穂高先生(小林薫)が弁護人になり、桂場先生(松ケン)が裁判官。
この二人は寅子の人生の木星と土星のような存在。

星は吉凶ではなく拡大と縮小のように対となってバランスを取る。
可能性を開く人、厳しい現実を見せる人。

桂場先生は甘党でお菓子を食べようとすると寅子が登場して食べられない。
初回は芋、次は団子。
「食べられない男」設定かと思ったけど「食えない奴」かもしれません。

気になっているのは寅子の母・はるさん(石田ゆり子)
しっかり者で賢く、家を切り盛りする超出来るお母さん。
なのに、いつも髪の毛がボサボサ。

寅子も学友もピシッとした身なり・髪型なのに。
母・妻として髪の毛を振り乱し、自分を構う暇もなく、自分を後回しにして毎日を過ごしているのかもしれない。

息子夫婦が家を出たのも、この時代ではレア。
花江ちゃん(森田望智)は可哀想な人ではなく、図太いと思って見ています。

はるさんはご近所から「嫁をいびり倒して追い出した鬼姑」とか「家族も纏められない不出来な嫁」など陰口を叩かれているのだろう。
それでも自分が決めた通り「子供の幸せ」を優先している強い人。

推しの仲野大賀さんも活躍し始め、突如現れた俺たちの轟。
「轟」という名前をつけた人、グッジョブです。
戸塚純貴さんは「教場Ⅱ」で認知した人でした。

俺たちの轟の席が最後列から前に移っている。
そのうち女子部と並ぶのでは?


第1週目のテーマが韓非子の言葉だったので、「虎」にまつわる慣用句・諺などを調べていました。

虎の子渡し

中国の逸話から説。

虎が子を3匹産むと、その中に必ず彪(ひょう)が1匹いて、他の2匹を食べてしまう。

しかし彪も親にとっては我が子。
親は3匹を守らねばならない。

もし川を渡らなければならない時はどうするのか。
3匹とも自力で川を渡ることはできない。

親は1匹のみ背負って運ぶことが出来る。

1回目は彪を背負って渡り対岸に置く。

2回目は子(その1)を背負って渡り、彪を連れて元の岸に戻る。

3回目は子(その2)を背負って渡り対岸に置く。

4回目に彪を背負って川を渡る。

慎重に細々と段取りをして物事を進めること。

転じて慎重にお金を運用すること、ギリギリの状態で生活している、やりくりに苦労している意味。

順番に子を渡らせるのでリレー形式に物を渡す時にも使われるそうです。
例)避難訓練でバケツを虎の子渡しのように協力して運んだ。


虎の渡しの庭

大きな石とそれに続く小さめの石を順に配置した庭をのこと。

京都・南禅寺の方丈庭園の石の配置は「虎の子渡し」と呼ばれているみたい。

「虎の子渡し」で私が引っかかったのは「彪が虎を食う?彪は虎よりも強いのか?」でした。

ここで大きな勘違い、彪を豹と間違えました。
彪は「虎」が入っていて「彡」は光のこと。
虎模様が派手である、という意味。

「虎の子渡り」に出てくる彪は「大きくて獰猛な虎」という意味でした。

豹と間違ったのはトート・タロットに「虎も豹もいる」から。
せっかくなので「虎と豹」

まずは「#0・The Fool」

中央は葡萄酒と酩酊の神・ディオニソス。
アトリビュート(象徴)は虎。

ディオニソスの熱狂的な女信者(マイナス)を描いた「Queen of Wands」は豹。

Queenの娘である「Princess of Wands」は虎。
私の中では「寅子」カード。

百獣の王といえばライオンですが、それは西洋の話。
東洋では虎。

「ライオンと虎はどちらか強いのか?」
答えは「逢うことがないので分からない」。

生息地はライオンはアフリカ(ほんの一部インド)、虎は中国・インド・ロシア。豹はアフリカにもアジアにもいる。

ライオンも虎も豹も哺乳網食肉目ネコ科ヒョウ属。

同種なので戦いになると体の大きさがポイント。
ライオンだけオス雌の大きさが違う(オスが大きい)

ライオン:150〜240kg(オス)
虎:180〜250kg
豹:30〜70kg

骨だけにしたらライオンと虎は判断が難しいくらい似ているらしい。

虎のほうが体格がいいので、タイマンなら虎が勝つ可能性が強いですが互角との意見もありました。

3種とも泳げるけど、虎と豹は得意、ライオンは水に入るのは苦手。


ギリシャ神話が出来た時代(紀元前15年)
虎はギリシャにはいませんでした。
インドからヨーロッパに持ち込まれたのが紀元後1年。

ディオニソスのアトリビュートが虎なのは何故?

ディオニソスが乗っている獣は豹柄っぽい。
生きた虎は入ってこなかったけど、虎の毛皮は輸入されていた可能性がありそう。

どちらも黒い模様があるし、絵画的には豹≒虎。
豹と虎を区別していたのか、していないのか。
そこは不明です。

豹は野生の象徴。
虎は恐怖の象徴。

ディオニソスはゼウスの愛人の子。

正妻ヘラに何度も殺されそうになり、ギリシャからインドまで逃げたという話があります。

オリュンポスの12神に入っていない所からも、ディオニソスは「正式ではないもの=異端のもの」

元々ディオニソスは紀元前1600年頃から信仰されていた、とも言われています。

ディオニソスはギリシャ→インドではなく、インド→ギリシャ?
ヒンドゥー教ではシヴァ神がディオニソスと考えられているようです。

この辺のことは調べるほど分からなくなる。
私にはまだ正解が見つかっていません。

ライダー版には虎は描かれていないので、虎はトート版のオリジナル。
エジプトの神様が沢山登場していますが、アジアの風味も取り入れられています。

豹は運動能力が高く木登りが得意。
顎の力も強く、仕留めた動物を木の上まで持ち上げる力がある。

模様は「ロゼット(薔薇飾り)」と呼ばれていて女性的。

「#0・The Fool」は両性具有で描かれている。
雄々しい虎、しなやかな豹の合体ですね。

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