灯り

常夜灯と薄

草樹の葉に、光が透けるのが好き。
昼夜問わずに、つい目が留まる。

夜間の照明と草樹の葉も例外なくて。

欲を言えば、街路灯や常夜灯の光が、もう少し柔らかい感じだと良いと思っている。

提灯とか行灯位の、穏やかな灯り。

紙を通した灯りが好きだ。

市街地は、暗くない方が安全で安心なのかも知れない。

だけど、草木も眠る丑三つ時と言う言葉にある様に、草木も眠ると思っている。

夜は夜の事をする。
夜ならではの幸いを、享受する。

そういう時間を過ごせる様に、人が自分の幸せを追求する事が出来たなら、過度の照明は不要になると思う。

闇に紛れて悪事を働くのが、己が身とその周りの、満たされないものを満たす為ならば、善き満たし方を知るのも又、一つの対策かと。

地上は、人の為だけの楽園には成り得ない。
趣ある灯りが、
多分、夜の街角には丁度良い。

世が穏やかで、
健やかであります様にと、
今宵も祈るばかり。

よろしくお願いいたします。