ご機嫌で帰れる:私が見たいもの

小鳥がどんどん近いて来て、可愛い声で鳴いた。嬉しくてじーっと見る。私お得意の、立ち尽くして上を見るバージョン。

写真撮ったら、こんな感じで、私が見てるのと違う!となる。

若葉に紛れたウォーリーを探せ!
みたいじゃあーりませんか!

樹の向こうの部屋の人が、シャー!シャー!とカーテン閉めている音がちょっイライラに聞こえる。
驚いた小鳥は飛び立ってゆく。

断じて他所様の部屋なんて、覗いたりしてないから!
と、弁明するのもナンだからその場を立ち去る。

時には私の観察と、観察対象への好奇心と愛は、偏見によって妨げられる。そして私がちょっとへこむ。

その原因は、私が見たいものをフォーカスしてズームして見えてしまうから。

人の目は、自分の見たいものと
その時に必要なものに特化して機能する。
目の前にあっても眼中になくなる。

その典型的な例だった。

でもいいの。
今日は
亀さんと小鳥さんと、鯉さん猫さんがかまってくれたから。
だからご機嫌で帰れる。

よろしくお願いいたします。