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家族が増えたら


毎日使う器がある。
算数の図形のようなそっけない型
水彩色のような淡い水色で、何にでも合って感心する。
汎用性が高いというのはこういうことか。
子どもが生まれる前に二つだけ買って、
メーカーの定番らしいので後から買い足そうと思った。


キャベツの値段がすごいことに
こういうの好きだ



嬉しいことにその直後、家族が一人増えた。
娘の離乳食が始まって、最初に買ったのは赤ちゃん用の器。
へとへとになり、数ヶ月実家に帰っていた時だった。
母も、娘用にとメラミンの器をセットで用意しておいてくれた。
イチゴの柄が可愛くて今でも使っている。なぜか私が。
娘が自分で食べられるようになると、小さい手には重くて落とすかな、割ってしまうかな、とハラハラしながらお椀、次に瀬戸物を持たせるようにもなった。

しかしその後は。
私は娘を連れて、元夫と別居を繰り返すことになる。
最初は、着替えだけを持って飛び出して。
次からは身の回りの荷造りをして。
家電も全て新しく買って。
ささやかに暮らしを楽しむことは、
遠い世界のことに思えた。

今年は色違いを買おうかな。
同じ色は今も売っているそうだ。
久しぶりに両親や私の友達も呼んで、賑やかな食卓にしよう。そうしよう。

写真はこちらの記事からお借りしました。

ブラウザによるかもしれないのだけど
実物は、この画像より薄い色合い。

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