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牡蠣づくしの幸せ

体調が80%くらい戻った私。食欲は既に100%戻ってしまったので、食べられなかった2週間を取り戻すが如く、美味しいものを求めて彷徨う(こうやって余計な事をするから太る)

朝起きて、天啓がまた降りてきた。今回のターゲットは牡蠣。
いやいや、牡蠣は今が旬って訳じゃないでしょ。私に天啓を授ける食欲の神は私と似てピントがズレている。

しかし、牡蠣は確かに好きな食べ物の上位にランクインはしている。昔、日本で一番遅く咲く桜を見に北海道に行った時、たまたま厚岸で「あっけし桜・牡蠣まつり」に立ち寄った事がある。そこの屋台で食べた焼き牡蠣が大きくて美味しくて感動した。屋台のオバちゃんの旅人に優しい接客も多分に加味されてはいるけれど。

牡蠣といえば、有名なのは上記で挙げた北海道厚岸、そして広島、宮城である。当たり前すぎるが、海なし県の埼玉は入っていない。スーパーでは売っているが、「新鮮な牡蠣」は手に入る訳がない。

試しに「カキ小屋 埼玉」で検索してみたら、お隣の川越市にあるじゃないか。シーフードレストランである「レッドロブスター」も少なくなっている今、東京まで行かなければないのかと思っていた。

早速、天啓に導かれ、川越総合地方卸売市場内にある「かき小屋 小江戸」に。川越の中心である市街から少し離れて、限りなく狭山寄りの立地。地元上尾から、原付で1時間掛かった。GoogleMAPのナビを頼りに進んだのだが迷う(毎度の事)

かき小屋小江戸

到着は11時過ぎ。既に店内は満席で待つ事になった。

早速、名前を告げて、椅子に座って待っていると店長と思われる方がお茶を出してくれた。店長さんの声はとても柔らかく、優しげで印象的だった。善い人オーラが滲み出ている。声や話し方は、人柄を表わす。

サイトを見てみると、店長さんは予備自衛官でありながら、自身の仕事の都合で震災時に災害派遣に参加出来なかった。それを申し訳なく思い、それまで勤めていた会社を辞めて自由に動けるように会社を設立したとの事。毎日宮城三陸から直送される牡蠣は「復興牡蠣」と名付けられる。

そりゃ、善い人オーラが出る訳だ。

10分弱で席が空いた。早速メニューを見て、季節限定の「牡蠣づくし定食」を頼んだ。

店内には、大量の貝の殻に来客者のメッセージが書かれていた。

貝の殻に書かれたメッセージ

店内も演歌が流れていて、雰囲気はすっかり港町食堂。
お客さんは、ビールを頼んでいる人が多い。もちろん、私は原付なので呑めない。カキフライとビールは合うだろう、そして焼き牡蠣なら日本酒でも……。飲兵衛女は悔し涙を流す勢いだった(もちろん平静を装う)

やがて、お待ちかねの「牡蠣づくし定食」が到着した。

牡蠣づくし定食
カキフライ
焼き牡蠣
牡蠣ご飯

牡蠣が大きくて、もうビジュアルから美味しいって分かる。

早速、食べてみたら、予想を裏切らない美味しさ。「うまーうまー!!」ってずっと心の中で叫んでいた。牡蠣を存分に楽しめたという意味で、今まで食べた牡蠣の中では、満足度圧倒的1位かも。

私が食べ終わった頃には、行列が出来ていた。ちょっと遠いけれど、他の牡蠣どころに比べたら圧倒的に近い。これからは、牡蠣を食べたくなったら、またここに来ればいい。東北復興支援になるのならなおの事。埼玉でこんなに美味しい牡蠣が食べられるなんて、店長さんありがとう。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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