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タイトルの決め方

ほぼ毎日noteを執筆していて、悩むのは内容よりも、むしろタイトルである。下手すると30分くらい考えている事もある。これは、noteユーザーの多くが抱えている悩みなのではないか(ヘタレなお前と一緒にするなという意見には異論はない)

例えば、昨日夜に上げた「タイミングを逃し続ける女」というタイトルの恥ずかしい過去の恋愛エッセイ記事なのだが、これも散々悩んだ。ボツ候補がいくつかあるので、理由も併せて記してみる。

  • 「タイミングを逃し過ぎて気が付いたら負け犬女になっていた」

  • 「タイミングの神に嫌われた負け犬女」

  • 「結婚はタイミングが大事」

この記事は、私が過去に彼氏にプロポーズされたタイミングが悪過ぎて、結局、誰とも結ばれなかった。恋愛(結婚)は双方の気持ちのタイミングが大事という内容だ。

一番言いたいのは「恋愛の相手と同じタイミングで結婚する意志を持てなくて上手くいかなかった」という事であるので、「タイミング」という言葉はタイトルにどうしても入れたかった。

今思えば「チャンス」でも良かったのかもしれないが、恋愛の相手との気持ちのシンクロ具合を言いたかったので、「チャンス」だと自分に訪れた機会という事で、相手の気持ちとの関係を示すには若干弱い気がする。

ボツ案に「負け犬」という文言があるが、これはいくらなんでも卑屈過ぎて引かれるのでは?と。あと、「結婚はタイミングが大事」っていうのは、一発で内容が分かるが、普通過ぎてつまらない。あと、「タイミングの神」というのがあるが、ただでさえ他のエッセイに既に「食欲の神」を出しているので、神という文言に頼りすぎるのは良くないと思った。

そういえば、「小説家になろう」などで掲載されているweb小説は、まるであらすじをそのまま書いているのではないだろうか?と思うようなやたら長いタイトルが多い。

理由としては、あまりにも掲載数が膨大で、更新頻度が多いweb小説の中で、読まれる為にはまずタイトルで惹き込まないといけないらしい。

それを考えると、noteの場合はどうなんだろうと。
noteは1日に1万本以上記事が上がると聞いた事がある。その中で読んで頂く為には、やはりタイトルも大事だとは思う。

話は戻るが、決定案である「タイミングを逃し続ける女」というタイトル。

結局、何のタイミングを逃したか分からないタイトルになっているが、それは内容を読んで下さいねという誘導の意味も含まれている。

でも、この手法は一昔前の小説のタイトルの決め方だと思う。タイトルを見て、これは一体どんな中身なんだろうと手に取ってみる。そんなゆったりと読みたいものを選ぶ時代は、もう終わってしまった。

今は、webで気軽に誰でも何処でも小説や記事が投稿出来て、読める時代になった。選択肢も多いし、更新のスピードも格段に早い。しかし、流れている時間の早さだけは昔と変わらない。タイトルで興味を引く方法もアップデートしていかなくてはならない。

しかし、これは個人的な考えだが、いくら興味を引きやすいとはいえ、昨今によくあるネット記事のタイトルのような釣りタイトルだけは使いたくないとは思っている。どんなにビューが伸びようが、読んでみて騙されたような気分になる記事は書きたくない。同じ騙すでも、センスの良いタイトルで読者を良い意味で裏切るのはいいとは思う(読後感の問題)これは物書きの端くれとしてのささやかな意地かもしれない。

noteにランキング制度がないのは、刺激的なタイトルで炎上が多発しやすい場所にしたくないからだそうだ。

私の物書きスタンスと、noteの理念は合っているといえる。

タイトル決めるのは下手したら本文を書くよりも難しい。きっと、明日からも悩み続けるだろう。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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