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第8話 隣の芝生が青いのは仕方がない!~自分を卑下せず出来ることをみつけよう~

本当の私は、周囲の人と比べて少しでも劣る所をみつけると落ち込んでしまう人間である。
乳癌が再発して、2度目のガン告知の時。
もしも、これまで通りの私だったら

「どうして私だけ2回も乳癌になったのかな?
友人たちは再発していないのに、、、」
「生活習慣というより、行いが悪かったからバチが当たったのかな、、、」
「人から嫌われているから、いなくなって欲しいと呪いでもかけられているのかな、、、」

と、どんどん深い闇に飲み込まれていたはず。

しかし、そのような考え方をしても、良い事は何も無いと1回目の乳癌で気づいた。
1回目の乳癌の時は、退院して、バリアフリーの家でも歩くことが辛く、
元気な人を見て、羨ましいと思い、黒い心が芽生えたことも。
抗がん剤治療中、感染が怖くて遊びに行けなかった。だからこそ、楽しそうに旅行へ行く人を見て勝負に負けた人間のように感じることもあった。
抗がん剤で体力と気力が消耗しているのに、こんなことを思うと、ますます落ち込み辛さだけが残った。

本当の幸せとは何なのか?
それは自分自身で決められること。
病気になって遊びに行くことが出来ないが、
自宅でピアノレッスンが出来た。
乳癌も2回とも治せた。
これは私にとって幸せなことだと思う。

隣の芝生が青く見えて、羨ましいと思うのは仕方がない。
たとえ、自宅の庭が殺風景でも、1輪の花が綺麗に咲いていれば良いのだ。
もしかすると、隣の奥様は、旦那様の趣味である、日本庭園が嫌いかもしれない。
手入れが大変だから、殺風景な庭の方が良いと思うかもしれない。
幸せは人それぞれ。
自分を卑下せず、出来ることをみつけよう。
きっと自分の幸せに気づけるはず。

この文章を書いている2024年3月25日~26日は怪しい物がみつかり、再検査中。結果がまだわからないが、「2度あることは3度ある」という言葉にならないよう祈っている。

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