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花のように生きたい

特定の花を見ると
思い出す人がいます。


例えば藤を見ると
着付の主任の先生を思い出す、
というように。



先生のLINEの写真が藤、
というのが大きいけれども

よくある藤の着物の柄や色の
優し気なのに高貴なイメージが
先生としっかり
私の中で結びついているのです。


例えば私の次姉は
「花は一番ガーベラが好き」と
学生の頃から言っていたので
私の中でガーベラのイメージは
次姉です。


その鮮やかな色や、
思わず微笑んでしまうような
元気な太陽のような形は、
次姉そのものです。


クリスマスローズは
私の大学時代の親友です。



20代前半にして
流行に惑わされることなく
しっかりと自分の好みや意見、
スタイルを確立していた彼女が
こよなく愛する花です。


この花の独創的なブーケを持って
彼女は結婚しました。

クリスマスローズを
ブーケにする人なんて
滅多にいなかった時代です。


下を向いてしまうこの花が
彼女の手の中で本当に美しく
咲き誇っていて、


なんて似合うんだろう!
と、感動すると同時に


自分に最も似合うものを
こうも自然に把握している彼女に
憧れる気持ちがまた
溢れてきたのを
よく覚えています。



もう6月。
着物は単衣の季節です。



昨日は鉄線の
こんな着物を着て勤務校へ。

見えづらくてごめんなさい。


単衣は6月と9月に
着る着物ですが、
この着物は鉄線がついているので
9月には着られないのです。

もう花の季節が
終わってしまっていますからね。


12ヶ月の中で
たった1ヶ月しか着られない着物。
これを、面倒くさいと思うでしょうか。


私は、この鮮やかな黄の着物が
着られるので
ジメジメした6月が
少し楽しみになりました。


時季を選ぶからこそ
その季節が特別に変わる。



なんという贅沢。
なんという幸せ。


鉄線の花は
母を思い出します。
母は鉄線が
とても好きなのです。



私が20代になったばかりの頃
そんな母に奮発して
鉄線の鉢植えをプレゼントしました。


それを母はとても喜んで
地植えにし
10年以上、大切にしていました。



だから昨日
この着物を着ていて
母を思い出しました。

※母は存命、元気です😆


そこから連想して、
特定の花により思い出す人たちに
心を馳せていたのです。



みんな、美しく生きている人です。
身内贔屓も入っていますが。



連想させる花に
引けを取らないような
美しさを持っている人です。


私にも、

何か特定の花を見たら
私を
思い出してもらえる、
そんなことがあるといいな。



以前、前職を退職する際
寄せ書きにこんな風に
書いて頂けました。


時にはひまわりのような
キラキラした明るさと、
そしてある時はバラのように
優雅でステキです。


私はあまり
ひまわりに形容されるタイプでは
ないと思いますが、とにかく


こんな風に素敵に
書いて頂けたことが嬉しくて、
私はこのメッセージを何年も
忘れることなく覚えていました。


これは、私がすごいんじゃない。




どうしたらこんなに
いつまで経っても
私を喜ばせることが出来るか。
それを熟知した上で、
文章化できた愛情たっぷりの彼女が
すばらしいんです。


この方は私が面接をして
採用した、
当時、高校生と中学生2人の
男の子を持つママでした。




見た印象は肝っ玉かあちゃん、
という感じ。
やることをやらない同僚にも
ドスの効いた声で
しっかり叱れる人で、

真面目で丁寧なお仕事を
される人でした。


花は貴女の方だ。
だけど、
こんな風に書いてくれた彼女に
恥じないように、
花のように生きたい。


私はどんな花になれるだろう。


スズラン?
ヒヤシンス?
ジギタリス?




全て、猛毒持ち😅
私の毒に、やられたいですか?ベイベー。



ケシ?



そしてアナタを廃人に
して差し上げましょう😆
ふはははは。



麻薬だけに。


ウツボカズラ?



クックック。
溶かしてさしあげましょうか?

※食中植物です。


ああダメだ。
今回の記事くらいは真面目に
終わろうと思ったのに、
どうも私が書くと
おかしくなってしまいます。


まあね、個性的な
魅力がある、ということで。




そんな訳で
私の花は個人的に一番好きな
薔薇でお願いしますわ。





薔薇の漢字が書けない人は
刺して差し上げてよ?
お〜っほっほ!



とにかく、花のように生きたい。
花に形容してくれた
彼女に恥じないように生きたい。




着物上に咲く鉄線を
褒められた昨日、
そんなことを思いました。

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