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「尾州繊維」の伝統を守りたい!|難易度"高”の採用支援

こんにちは。
採用コンサルティングをしております株式会社myBackOffice代表の池森です。

私の父は愛知県一宮市で会社を営んでいます。
愛知県を知らない方にご説明すると、一宮市の中でも車がないと行きにくい、決して都心とは言えない場所で婦人服地の製造販売を行っています。


実は、父から初めて採用のことで相談をされました。
後述しますが、はっきり言って「田舎×衰退しつつある繊維業×低コスト」の採用難易度「高」案件です。

では、どのようにして採用成功に導いたのか?
ぜひご覧ください。


突如としてかかってきた父からの電話


父から仕事の依頼があったのは初めてのことでした。

父:「30代前後の営業職を採用したいんだけどどうしたらいいかな?」
私:「とりあえず直近で出した採用の原稿とかある?」

父の記憶からすると10年前に某掲載型の求人媒体で新卒の募集をしたのが最後だと言います。
当時は、媒体に出せばある程度の人数が集まったとのこと。
しかし、10年前とは違いどの職種においても人手不足で簡単には採用できない世の中です。

更に、冒頭でもお伝えした通り、条件を聞けば聞くほど今回の案件は採用コンサル泣かせでした。

<条件>
・採用予算がほぼない
・最寄駅から徒歩37分ぐらいで車がないと通勤が難しい
・更にフルリモではない、フル出社
・ホームページがめちゃくちゃ古くてどうしようもない
・その他にもある色々と存在する採用への高い障壁

「予算がない!」お金をかけずに採用するには?


採用費用が採れない企業様は少なくありません。
私も何度かそのような場面に出くわしており、そのような場合は以下のように考えます。

①まずはハローワークを検討
ハローワークも最近は電子化され、ネットで求人を出せるようになり、昔のようにわざわざハローワークまで足を運ばなくても良くなりました。

ただ、これは住民の人口数や管轄のハローワークにどれだけの対象人数が登録しているかによります。
今回の場合、場所が中心地ではないため、ハローワークに掲載してもあまり意味がないのではないかと考えました。

②無料の求人媒体を使う
正直に申し上げますが…父の会社のホームページが恐ろしく古く、これを唯一の情報源として掲載し、若者を採用するには逆にデメリットしかないと考えていました。
まずは採用サイトをリッチにしなければいけない、しかし予算があまりない。

そんな時はどうしたらいいのか?

そこで、無料で掲載できる求人媒体のengageを使用することにしました。
engageは採用サイトを無料で作成、更に無料枠でもスカウトを月10通送信することができます。
他には求人票だけでなく会社概要、メンバー、福利厚生などを詳しく写真付きで掲載することができるので、現行のホームページ以上の情報を出すことができると考えました。

「尾州繊維」という伝統にかける父の想い



採用の条件としては難易度「高」でありながら、父の「尾州繊維」という伝統、そしてものづくりへの想いを聞いたときに、これは面白い求人が書けるかもしれないな?フムフム…と思ったのです。

決して景気の良い業界ではない中、ものづくりの伝統を後世に受け継ぎ、新しい歴史を作ろうと奮闘している地方の中小企業です。
「人の手」で作られる布や生地、そして環境問題への配慮も怠らずに伝統を守ろうとしている。
非常にストーリー性のある求人だと感じました。

面接では何を聞いていいの?何を聞いてはだめなの?


厚生労働省から採用選考時に配慮すべき事項としての情報もありますが、改めて父から質問があり、面接に関するレクチャーも行いました。
やはり10年前よりもこの手の話は厳しく、コンプライアンスを遵守しなければ企業ブランディングにも響きます。
ここはしっかり勉強して面接に臨んでくれました。

参考までに…↓

見事採用成功へ


本日、父から30代の営業の方を採用できたと報告がありました。
まさか、採用予算ゼロの難易度「高」案件で、こんなに早く決まるとは!
私も驚きを隠せません。

父も慣れないインターネットの求人媒体を駆使し、自らスカウトを書いて送るなど一生懸命動いていました。
採用への熱意が候補者様に伝わったのだなと、一安心しています。
(内心採用までにかなり時間かかると踏んでいたので、余計にほっとしました。)

最後に、父と私の話


父は昔から非常に賢く、人当たりの良い人間でした。
私はそんな父を尊敬していましたし、絶対に勝てない人だとも思っていました。
なんせ頭の回転が私の3倍ぐらい早い。

親子なので、ここまで来るのに色々ありましたが、父の会社の採用を支援し、お役に立てたというのは非常に嬉しいことです。

まとめ:採用活動において「大切なもの」ってなんだろう


今回の件を振り返り、結局条件などの難しさはあれど、採用職種への熱意やストーリーが非常に大事なのだと改めて気付きました。
コンサルをやっているといつのまにかテクニカルな技術に走りがちですが、なぜその職種を採用しなければいけないのか?を考えて求人票に落とすことからがスタートなのですね。

「人が足りないから」「売上を上げたいから」
→でもその先は?採用したい真因は?

もちろん知名度の高い企業様は求人条件を出すだけで応募が集まります。
しかし、名前の知れていない中小企業ではそう簡単にはいきません。
ぜひ採用難易度の高い案件の場合は、関係者にヒアリングをしながら求人票に全ての想いを込めて作成していただくことをお勧めします。


採用でお困りの企業様はぜひ弊社までご相談ください!


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