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美容に目覚める

仕事柄、水をよく使うので手が荒れる。店を始めた年は、本当に大変だった。元々、皮膚が強い方だったので、何にも気にせずお湯を使って素手で洗い物をしていたら、「人の手は、こんなに荒れるものなのか?」というほど、荒れた。そのまま食材は触れないので、薄い手袋をすることにしたが、ひと冬そんな状態が続いた。

季節が変わってお湯を使わなくなったら、また手は元通りになった。ああ、よかった、と、そんなに手入れをしていなかったのだが、やっぱり顔と同じく、手だって年齢が出てくる。いや、顔は化粧水だとか美容液だとか、クリームだとかを毎朝毎晩塗って、たまにはパックしたりするのだけれど、手は「なんか、カサカサする」と思ったときにハンドクリームを塗るくらいだから、手のほうが衰えが早い。ふくよかな私は肉肉しい手をしているのにも関わらず、小皺が目立ってきた。来年には必ず痩せる予定なので、そうなった時には見る影もなく衰えていることだろう。ああ、怖い。

手もケアしないといけないなー、なんて思っていた時、たまたまみたテレビの情報番組で「ささくれ」について特集していた。

あなたには「ささくれ」があるだろうか?私は、冬になったらとても悩まされる。気がつくと、爪の下あたりの皮がむけている。気になってぴっと引っ張ると、そのまま皮がむけていって大きな傷になることもある。あかぎれ用の絆創膏と水絆創膏は、冬の必需品だ。そもそも、なぜ「ささくれ」はできるのだろうか。

実は「ささくれ」についてはわかっていないことが多いのだそうだ。なぜなら、罹患率100%の「ささくれ」は病気ではないので、研究されていないらしい。

その番組の中では、おそらく乾燥が一番の原因でしょう、という結論だった。だから、保湿が大切と。指と爪の境目、そして指と爪の間も、ちゃんとハンドクリームで保湿しないといけない。
そして、ささくれができたら、ちゃんとニッパーで切る。今までの私のように、適当にぴっと引っ張っていると、そこが傷になり、腫れたり膿んだりと、大きな怪我につながる。
小さなささくれだったら、お風呂上がりに柔らかい布でやさし〜く擦ると、それで綺麗になる。あと、できれば甘皮の処理もしておいた方が、ささくれ防止になるらしい。

番組では、パーツモデルの方々が素敵な手を披露していた。ああ、この手で何百万・何千万のジュエリーを持ったり、俳優さんの代手(というのか?)をしたりするのね。本当に、シミ一つない美しい手だ。
やはり、普段から手袋をして生活し、保湿にも気を使っているらしい。綺麗な手、羨ましいなぁ。

私も、年齢に負けない手になりたい! と手の美容に目覚めてしまった。食器類の洗い物をするときは、まずハンドクリームを塗ってから手袋をして、お湯で洗う。洗い物が終わって手袋を外すと、いい感じにしっとりしている。

もっと積極的にケアをしようと、甘皮処理のグッズを買い、爪の美容液を買った。

パーツモデルさんがお薦めしていた「ハンドマスク」も入手した。

この「ハンドマスク」がとても良い。美容液がたっぷり染み込んだ手袋をして、その上からポリエチレンの手袋をする。そして、5分放置するだけ。その後、美容液手袋をしたまま、足とか手とかをマッサージすると、手だけではなく他の部分も潤う。私はこの手袋パックをして、寝る前のストレッチをしている。時間の有効活用だ。

おかげさまで、今年は全然と言っていいほど、ささくれができていない。手もいい具合に潤っている感じがする。嬉しい。

ささくれやあかぎれが無い手というのは、小さな事だけど、とても幸せなことなのだ。

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