見出し画像

ディレクターの「伴走精神」

つむぎ澪です。
ライターだったり、ディレクターだったり、その日暮らしなお仕事の中で生きています。

YouTube漫画動画の世界に足を踏み入れて、はや2年。
当初、無知なシナリオライターだった私が、今では漫画動画コミュニティのオーナーとなり、弱小ながら自分のチャンネルを持つようになり、多くのクライアント様と取引を重ねるなど、活動の幅を広げてまいりました。

最近、お仕事としてとても楽しく取り組んでいるのがディレクション業務。
クライアントさんに代わって、進捗管理や納品物のチェックなどを行います。
私が担当するのは、ライターさんを束ねる「シナリオディレクター」だったり、ネームのチェック担当だったり、クライアントさんのニーズに合わせて変化します。

「クライアントさんに代わって」と申し上げましたが、関わりを持つクリエイターさんにとってはディレクターがクライアントさんの代わりです。
つまり、それ相応の知識と、対応ができないと、なかなかどうして務まりません。

クライアントさんの意図を汲み、それにそってクリエイターさんを動かしていく。
一見、簡単なように見えて、なかなかどうして奥深い仕事です。
クリエイターさんは、一人ではありません。
漫画動画の現場では、多くのクリエイターさんが動いています。
チャンネルの規模によっても違いますが、ライターさんだけで10名とか、イラストレーターさんだけで10数名とか、そんなこともザラです。
それだけの人間が集まれば、なかなか難しいのは人間関係。

そう、ディレクターにはコミュニケーション能力が不可欠なのです。
クリエイターさんを一人ひとりケアし、案件を回し、成果物のチェックを行う。
規模が大きければ大きいほど、束ねるのも動かすのも難しくなります。

会社組織でいうところの、中間管理職業務です。
これが、私にとってはとんでもなく楽しい。

ライターとしての私は、クライアントさんに仕えるのが仕事です。
ところが、ディレクターとしての私はほかのクリエイターさんとコミュニケーションしながら作品を作り上げるのが仕事です。
本来、クライアントさんがクリエイターさんに発注している業務は、クライアントさんが確認すればほかの第三者がチェックする必要はありません。

ところが、ディレクターはそのクライアントさんに代わって納品物を見る権利を与えられています。
これ、ものすごく経験としては貴重なんです。
本来、お金を払っても見ることのできない情報を、リアルタイムで、誰よりも早く見ることができる。
制作の裏側を、間近に見ることができる。

とてつもなく心躍る、ワクワクがいっぱい詰まったお仕事です。
そして、クリエイターさんとの交流も、私には楽しみの一つであります。
私以外のライターさん、普段関わることは少ないイラストレーターさん、声優さん、動画編集さん、交わることのない職務を抱えるたくさんのクリエイターさんと関わる機会があります。
なんて面白い、なんて興味深い、そしてなんて奥深いのだろうと。

日々が驚きと発見の連続です。
クリエイターとして黙々と案件をこなしているときには見えなかった、そこに携わる人たちの思い。

こだわりや、細かな仕事。
信念、想い、様々な感情。
頑張りも、悔しさも、情けなさも、喜びも、すべて共有することができます。

私がディレクション業務をする際、最も気をつけることは一つ。
それは、クライアントさんとクリエイターさん、どちらにも寄らないということです。
片寄った意見ではなく、フラットに双方にとってよりよい結果を求める。

クライアントさんの都合でクリエイターさんに無理を強いることも、クリエイターさんの怠惰でクライアントさんが泣き寝入りすることも、あってはならないことです。
ディレクターの私が介在することで、風通しを良くしたい、コミュニケーションを増やしたい、働きやすい環境を整えていきたい。
そのように思います。

私の本職はライターですが、ディレクターとしての私は、かなりワンパターンなことばかり言います。

良いですね!!
素晴らしい!!
ありがとうございます!!

チャットの一言目は、大体上のどれかです。
すなわち、褒める。

クリエイターさんは、孤独に仕事をすることが多いです。
それって実は大変なことで、何度も何度も心折れそうになる。
自分と向き合うということは、とてつもなく苦しいことでもあります。
その伴走者として、私は常にエールを送りたいと思う。
本当に、その一言でみなさんものすごいパワーを発揮してくださいます。
頑張り続ける人が、もっともっと報われるように。
正しい方向に導けるように。
常にクリエイターさんの心に寄り添い、喜びも苦しみも共有したい。

ダメなときはダメなところを伝える。
良いときは、手放しで褒めちぎる。
その一言が活力となって、作品作りの情熱がいつまでも燃え上がり続ける。

と、思います。
クリエイターさんの魂を燃やし、クライアントの事業に貢献する、そんなお手伝いがこれからもできればと思っています。

もし、あなたの心に少しでも安らぎや幸福感が戻ってきたのなら、幸いです。 私はいつでもにここいます。