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大好きなおイヌさん

投稿が久しぶりになってしまいました。前回、noteに綴ろうと思うようになった契機を書いて胸の中にあったモヤモヤがスッキリしたせいもあり、しばらくは書くペースをゆっくりしようと考えていました。そんな中、おイヌさんの体が急変し、8月12日に虹の橋を渡りました。あまりにも急な出来事で、飼い主の心の整理が出来ず、長い間思考がぐるぐるしている状態でした。やっと今までのことを書き出して整理しようという気になりました。今回は7月30日から8月12日までの事を綴ります。

7月30日 夜の散歩時、歩き始めたときにふらつきがありました。すぐに普通に歩くようになったので、いつも通り1時間ほど散歩して帰ってきました。

8月1日 夕方以降ふらつきが酷くなっていました。庭に出してトイレを済ませようとしましたが、大の方をしなかったので少し散歩に出ることに。ところが普通に散歩できない状態だとわかり、安静にしておくようにしました。

眼球が絶え間なく動き、抱き上げると肩から首がねじれて暴れます。調べると前庭疾患という平衡感覚に異常が出る病気のようです。目が回って気持ちが悪いんだろうなというのはよくわかりました。抱き上げて暴れるのも、平衡感覚が掴めずパニックになっているようです。前庭疾患はシニア犬によく見られるようで、発症後3,4日目をピークに、徐々に落ち着くそうです。嘔吐する事が多いようですが、おイヌさんにはそれは見られず、食欲もあったので、伏せの状態で飲食出来ました。

8月2日 症状が変わらず病院に行きました。調べたとおり前庭疾患ということで、安静にさせるために即入院になりました。飼い主は8月4日から3泊4日で帰省することになっていたので、自宅に戻る8月7日までの6日間の入院です。タイミングが良いのか悪いのか、とても複雑でした。以前ステロイド剤のプレドニンで立ち上がることが出来なくなったので、それを処方するのは止めて欲しいと伝えておイヌさんを預けました。
8月4日から帰省する予定だったので、帰宅する8月7日まで、6日間の長期入院ということになりました。後々後悔する点のひとつです。

8月7日 午後に迎えに行きました。診療助手さんの股で挟まれ補助されながらおイヌさんが歩いてきました。ずいぶん細く痩せてしまったけれど家に連れて帰れるのでホッとしました。ただ、薬が。。メニエール病などに効く脳圧を下げるシロップの薬と、プレドニンが1日10mg処方されていました。どうしてですか?と尋ねると、この2つの薬で症状が落ち着いていますとしか説明されませんでした。翌日から服用させるために10日分もらって帰宅しました。

立ち上がれませんが、食事は完食。おやつもねだられました。おイヌさんお気に入りの定位置、テレビの前にベッドを置いて、そこで寝てもらい、飼い主もその横で寝るようにしました。不安からか夜中3時頃にキューキューと鼻鳴きするのを1時間位なだめる日がこの後続きます。

8月8日 朝晩とも食事は完食。薬も飲ませました。入院中マナーベルトとおむつをしていたので、そのまま家でも使っていました。ペットシートの上に立たせて新しいものと交換するんですが、ベルトとおむつを外すとちゃんと排泄します。おむつは全く汚すことはなかったので、付けるのをやめました。汚れて不快になるのが分かっていたら出したくないだろうなと感じました。前日はなんとか歩けていたのですが、この日は補助してなんとかふんばって立てるという状態でした。足も細くなりすぎて、怖いくらいでした。絶対治ると信じていた心が揺らぎます。

8月9日 朝ご飯をほんの少ししか食べませんでした。シロップの薬は飲んでくれますが、プレドニンは飲みません。大好きな羊のチーズで包んでも無理でした。夜も食べません。マナーベルトを交換するとき、後ろ足が交差してしまうようになり、前足は足首が後ろ側に曲がって肉球が天井を向くようになりました。ナックリングという神経が麻痺している症状のようです。肉球も硬くなってきたので、足のマッサージの時に肉球もよくもんでやるようにしました。

8月10日 今日食べなければ病院に点滴でもしてもらうしかないという飼い主(夫)。6日間の入院中、大便はほとんどしなかったというおイヌさん。家に帰ってからおむつを外すと腸の形そのまま、長らくためていたものを排泄したのを見た時に、かなりのストレスを与えていたんだなと思いました。またストレスを掛けてやりたくなかったので、点滴も中身はブドウ糖だということで、麹で作ったノンアルコールの甘酒を買ってきました。シリンジで与えると結構飲んでくれたので、食欲が出てくれればと期待しました。頭もも起こせなくなったので寝たままです。

8月11日 甘酒も水も飲まなくなる。なんとか口に入れても飲み込まず下に落ちるだけ。息が浅く荒かったのが夜には浅く静かになり、鼻鳴きする事もなくなりました。

8月12日 午前1時10分永眠。14歳2ヶ月。飼い主二人で看取れました。日付が変わる前から足先から冷たくなっていき、息も浅く浅く静かになっていたので、覚悟は出来ていました。亡骸はお盆直前でどうなるかと思ったのですが、その日の午後に火葬し、ペットの共同墓地に埋葬、遺骨の一部を家に持ち帰りました。動物病院にも連絡し、お世話になったお礼を伝えました。

おイヌさんが亡くなる数ヶ月前から犬にも人間にも口にするもの、体に取り入れるものの事を色々調べて試しているところでした。亡くなってから気付いた事も多く、もしおイヌさんが元気な世界線があるのなら与えたかったもの、試してみたかったことなどをこれから少し書いていきたいと思います。


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