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子育てと癒し•天使の育て方.Vol.5


生後三ヶ月まで

第一期:生まれてから一ヶ月半
第二期:三ヶ月半まで(次回)


第一期


 今回も、やはり、体験談にもとづいた、お話をして、一般論と比べてみた方が、わかりやすいと思います。


 お母さん方にも、赤ちゃんたちにも、お一人、お一人の個人差があるので、例え、育児書と違っていても、そんなに悩まなくても良いと思います。
 

 私自身は、母が、私が赤ちゃんの頃の同じ話を何度もしてくれて、自分の子と比べて、親子でも随分違うものだと感じました。

 私は、あまり泣かなかった様で、時々「ふあぁ~。」と弱々しく泣き、母は、「あ、ミルクかな?」とか、「今度は、おむつかな?」だけでよかったみたいで、私のあだ名は、あまり泣かないのと、泣いても、風船みたいだったので、「ふうせんちゃん」でした。


 ところが、初めての息子の時は、頻繁に泣くので、なんで泣いてるかわからず、夜中でも明け方でも、腰が痛くて動けなくても、這う様にして、ミルクやおむつの交換に明け暮れて、ミルクのゲップが出なくて苦しくて泣いているのがわかるまで、ずいぶんと、時間が掛かりました。



きっと、私の産後の鬱の精神状態が、伝わったのかもしれません。
 


もしも、私の精神状態が、安定していたならば、赤ちゃんをあやす前に、ごく自然な波動で幸せな状態で、あやすことができたのです。


お母さんが、赤ちゃんのわずかな異常で、周りから責められ続けていては、また異常があったのでは、と不安と心配の波動で、それが赤ちゃんにも伝わっていたのでしょう。


 今度は、吐き戻しで、夜中や明け方、ミルクを何回も作ったり、ベビー服や下着や布おむつの洗濯で、不眠不休の中で、てんてこ舞いでした。

 当時、紙おむつは、高価でしたから、買わない様にと指示され、布おむつにするか、紙おむつにするかは、赤ちゃんの頭の良し悪しに関わるなどといわれ、当時は、紙おむつが、賛否両論の時代でした。

 そして、靴下を赤ちゃんは、何回履かせても、自分でぽよよん、と脱いでしまうので、おばあちゃんは躍起になって、何度も履かせたり、輪ゴムで止めたりして、私が、赤ちゃんは、足の裏で体温を調節しているのだということを何回も説明しているのに、挙げ句の果ては、沢山のお布団で赤ちゃんを、押さえつけるので、壁壁していました。

他の方々は、どうぞ、お母さんの教育方針と方法を認めてあげてください。


 よっぽど危険なことをしていたら、その時は、優しく教えてあげて下さい。

 歯固めのおしゃぶりは、当時ヌークというのがあり、当時最新の育児書では推奨していましたが、保健所では、保健婦さんから、「唾液でお腹かいっぱいになり、ミルクを飲まなくなるので、ダメです!」
と、叱られて、取り上げられてしまいました。


今では、歯並びの為には、良いと言われていますが・・・。


 この様な理由から、冒頭でも申しました様に、既存の育児法ではなく、各々のご家庭で、お母さん方の良識ある判断でいいのではないか、と思ったのです。
 

僅か、三年の違いで、娘の時は、紙おむつが主流の時代になりました。


生後三ヶ月までは、お母さんも、また、産後の不安定さの中での育児で、周りの人も赤ちゃんと同じくらい気を付けて、助けてあげて頂きたいのです。
お父さんは、赤ちゃんを可愛がるばかりではなく、お母さんの不安も「大丈夫!」
などの言葉掛けで、取り除いてあげてください。



この時期に、一番重要な事は、赤ちゃんと、お母さんの信頼関係を育む時期だという事です。


 お母さんは、無理をしない程度に、赤ちゃんが泣いたら、直ぐに抱っこして、要求を叶えてあげて下さい。
お母さんの体調が悪く、無理な時は、他の方でも良いのです。


赤ちゃんが、自分は、可愛いがられ、愛されていると感じられれば十分です。


 私の母は、「あまり赤ちゃんの泣き声に直ぐに反応して、抱っこしたら抱き癖がついてしまうので、少しほっておきなさい。」
と申しておりましたが、私は、反論し、その事がストレスになったので、程々がいいとは思いますが、ここは、お腹を痛めた、お母さんにまかせておきましょう。


基本的には、赤ちゃんの発達に沿って、それを助ける様な働きかけを、お母さんがすればいいのです。 


 ここで生後一ヶ月半までの赤ちゃんの成長の様子を観察してみて、経験を交えその概要と、最も注意したい点をお伝えしておきます。

1、
この時期に、甘やかされすぎということはありません。
赤ちゃんが泣いたら、できる範囲でいいですから、すぐにお母さんや周りの人が対応してあげてください。(生後7、八ヶ月ごろまで)

2、
この時期には、いろんな反射運動があります。
モロー反射や、フェンシングの様な動作です。
ちょっとした音や周りの光に敏感なのです。
  
 身を守るための運動機能を獲得するまでは、赤ちゃんは、とても脆弱で、十分な見守りが必要で、
少しだけ首を上げることができますが、窒息しない様に、寝具にも、十分注意して下さい。
寒い時には、お布団を沢山着せてあげたいのは、やまやまでしょうが・・・。
 この時期あまり首を安定しない無防備な状態で、他の人が不用意に抱き上げたりあやしたり、外出したりというのは、避けた方が賢明でしょう。

3、
時々、自分の手を見ていることはありますが、視野から消えると、直ぐに見なくなります。
目で追う能力も少しずつついてきていますので、ゆっくり5cm〜50cmの物体を、50cm〜60cm以内で見せると、興味がある間は、見つめることができるでしょう。
 
4、
この時期に、紙に人の顔の、特に目と眉を書いて、ベッドの赤ちゃんの見えるところに、置いてみると、じっと眺めたり、時には、あーとかうーとか言って、微笑んだりしていますが、長くは関心が続きません。

5、 
母乳か人工乳かは、お母さんの状態で決めて良いと思います。


 私の場合、産後のデリケートな時期にいろんなことがあり、最初出ていた母乳もすぐに止まってしまいました。
 けれども、入院中に免疫をつけるための初乳は、あげれたので、周りからは、母乳じゃなくちゃ、と言われましたが、あまり心配はしませんでした。


 それでも、天使君は、最初、あまり母乳が出ないので、一生懸命吸っているのに出ないと思ったのか、飲みやめて、私の方をジ〜ッ、と見上げていました。
何回も、何回もジ〜ッ、と見つめるので、思わず、「ごめんなさいね・・・。」と、悲しくなってしまいました。


 産院では、すぐにミルクに切り替えて下さって、助産婦さんや、看護婦さんからは、「難産だったからね・・・無理しなくてもいいですよ。」 と、言ってもらって、母乳を諦めましたが、それから数年後、次の子の時も、母乳が出ずに、胸に板が詰まっている様に母乳が貯まるのですが、乳腺炎にかかって熱が出て痛いし、大変でした。


 退院後は、ミルクの吐き戻しが、頻繁に起きたので、ゴムの乳首から出る、ミルクの量の問題があるのかもと思い、穴の小さなものに変えると、あまり出ないので、怒って泣くし、大きくすれば、吐き戻すし、原因がわかるまで散々でした。

6、
おむつは、布が濡れて、気持ち悪いと赤ちゃんが感じる方が頭が良くなると、当時まことしやかな情報が流れ、紙おむつが高価な時代でしたから、紙おむつは使わない様にと言われていました。


 娘の生まれた頃は、紙おむつが主流になり、今では布おむつは、ほとんどみなくなりました。
   


紙であろうと布であろうと、赤ちゃんの頭の良し悪しとは関係ないでしょう。
   
  
それよりも何よりも、お母さんが余裕を持って、楽しく育児ができることを最優先してください。

7、 
最初の数ヶ月までに、赤ちゃんの機能を助けてあげる環境においてあげられれば、赤ちゃんの関心や興味が育ち、好奇心の強い、知的で、快活な子に育つでしょう。

8、
これらのことから、胎教時では、赤ちゃんへの話しかけを多くしていましたし、生まれてからも、よく話しかけをしていたら、生後二ヶ月前頃から、難語を話したり、名前を呼ぶと、返事をする様になり、笑顔も、増えました。

 ここで、一つだけ、多くの人が経験する、美しい誤解についてのお話しをいたします。
 

 初めてのお産の時、病院には、他の入院のお母さんがいなくて私一人でした。
付き添いの母が、生後3日から4日に、夜中に新生児室の初孫を見に行き、ガラス越しに、「おばあちゃんですよ。」というと、息子がニコッと笑った、と言って、真夜中の病院の廊下をバタバタと走ってきたのです。

 これは、呼びかけたことによる微笑みではなく、偶然、微笑んだ様に見えたのでしょう。
しかし、おばあちゃんやおじいちゃんにしてみれば、微笑んでくれたと解釈しても、良いのかもしれませんね。

 最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。   
                                                                Mio


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