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子育てと、癒し•天使の育て方.18


クリスマス🎄特別編 

 明日は、クリスマスイヴで、ご家族で楽しい時を過ごされる事と思います。

 天使さん達は、大人になっても、子供の頃の楽しいクリスマスの思い出は、けして忘れないでしょう。

 今日は、少しだけ早いのですが、私から、皆さんの天使さん達に、ささやかな、お話をプレゼントしたいと思います。
 
 お話は、迷子になった、宇宙人の子供のお話です。

 三年程前に、病気の子供達に提供する為の新作の物語を公募していたので、応募した作品です。

 題して、「宇宙っ子、ポッペ」•••。
はたして、ポッペは、無事、家族と再会できるのでしょうか•••。

 暖かいお部屋で、ご家族で、お楽しみ下さい。


     
                宇宙っ子、ポッペ


1、迷子の宇宙人

 ポッペは、地球🌏から遠い星⭐️で生まれた、宇宙人👽です。
 お父さんやお母さん、そして兄弟ともはぐれて、家族を探して、この青い美しい地球に、たどり着きました。

 ポッペは、小さな宇宙船に乗って、遊んでいたのですが、すっかり遊びに夢中になっているうちに、迷子になったのです。

「お母さん、お父さん、お兄さん達、どこにいるの•••。」

 お兄さんのパッピ、お姉さんのプッぺもポッペと一緒に遊んでいたのですが、ポッペが流れ星を追いかけているうちに、見失ってしまいました。
「きっと、皆んな心配しているだろうな。」

2、テレパシー

 ポッペ達の星では、みんながテレパシーを使えたのですが、その時 のポッぺは、どうゆうわけがお母さんやお父さんとテレパシーが使えなくなっていたのです。

 ポッペ達の星では、仕事はみな機械がしてくれて便利な代わりに、地球の様な、山や林や森、海や川や湖などの自然が壊れ、動物や昆虫や鳥や動物なとの生き物かいなくなり、自然植物や、その中で栽培した食べ物も水もなくて、生きていくのに、必要な水分と栄養だけで作られた、ドリンクしかありませんでした。

 それで、一家で、その星を出て、他に住める星がないか、探して地球の近くまで来ていたのですが、
ポッペは、家族の宇宙船からはぐれてしまったのです。
「きっと、この地球🌏の近くに皆んないる。それまで、ここに留まって、友達をみつけよう。」

ポッペには、特別な力がありました。
「パピ•プペ•ポッ、ぺ!」という呪文を唱えると、皆んなの心が、素直になり、言葉ではなくテレパシーで、お話ができる様になるのです。
 そのお陰で、他の星⭐️に住んでいる子供達とも、お友達になれたのです。

 ポッペは、思いました。
「この地球にも、誰か、お友達になれそうな子供は、いないかな。」
しかし、この地球では、悲しんでいる子供達が大勢いて、毎晩ベッドの中で、声を顰めて泣いていたのです。

3、青いハートの窓

 ポッペには、泣いている子の部屋の窓は、少し傷ついた、ブルーのハートの形をして見えました。
ポッペが、その子のお部屋の窓に、白く光る光線を送ると、その子の心の中に届いて、お話が出来るのです。 
なぜ、そうするのかというと、いきなり宇宙人のポッペが姿を見せると、皆んなが、驚いてしまうからです。 

 今夜も、ポッペは、そんな子供の窓を見つけました。
その子は、小学一年生の男の子で、近所のニ年生の
男の子に、いつもいじめられていたのです。
「よし、光を送ってみよう。」
そう言うと、ポッペは、早速、白い光線を、傷付いたハートの窓におくりました。

「はっ、この光は何?」
泣き疲れて、眠りに落ちようとしていた、小学一年生のあっくんは、驚いてベッドの上に、飛び起きました。

「驚かせて、ご免よ、心配しないで、僕は、宇宙から来た宇宙っ子で、ポッペっていうんだ。あっくんと、お友達になりたくて、こうやって、心にお話し
しているんだけど。」と、言って、あっくんを安心させてから、こう言いました。
「なんで泣いているか、僕には、わかっているよ。
僕で良ければ、どうしたら良いか、一緒に考える事にしよう。」あっくんには、直ぐにそのメッセージが、安心していいものだとわかりました。

 あっくんは、「宇宙から来たの、それじゃあ、宇宙人?」と、ポッペにききました。
「それはそうなんだけど、僕たちから見ると、地球人の君たちも、宇宙人なんだけど•••。」と、ぽっぺが言うと、あっくんは、「そうだね、ごめんね、なんだかおかしいね•••。」
と、言って、二人とも笑い出してしまいました。
 二人は、それから直ぐにお友達になりました。

 ポッペは、住んでいた星を離れてから今までの事をあっくんに話して、二人は、「腹心の友、(しんゆう)」になりました。

 ぽっぺは、「いじめっ子を、一人だけやっつけても、効果がないんじゃないかな。僕のいた星では、大人達が、エネルギーを奪い合って、自然を壊してしまったんだ。小さな争いでも、段々大きくなって
止めることができなくなってしまうんた。」
あっくんは、「何もしないと、いじめっ子は、どんどん他の子もいじめていくよね。先生に相談したらどうかな。」

 それにポッペは、こたえて、「其れも、一つの方法だけど、僕達が一度いじめっ子に会って、その子の本当の心を知る事も大切かもね。」あっくんは頷いで、「うん、何かいじめる訳がありそうだもんね。」続けて、ポッぺは、言いました。
「僕が、その子にメッセージを送ってみようかな、その子の名前は、わかるから。」あっくんは、驚いて、「えっ!名前わかるの?」ポッペは、得意そうに、「そうさ、君の心に聞けば•••さらば、腹心の友!」そう言って、ポッペは、勢いよく出かけました。

4、グレイの曇った窓

 いじめっ子の部屋の窓は、グレーで曇っていました。
 ポッペの白い光が、その曇ったグレーの窓に送られて、その子の心に届きました。ポッペは、言いました。
「ねえ、君は何故、他の子をいじめるの。」
いきなり、誰もいない部屋で、心に言葉が届き、いじめっ子は、驚きました。
「誰、この声は、何処からきているんだ•••。」
「ぼくは、ポッペという、遠い宇宙の星から来た宇宙っ子なんだけど、お友達がいじめられているのを見て、助けようと思って来たんだ。でも、君に仕返しに来た訳じゃないんだよ。」その言葉に、いじめっ子の実君は、安心して、心を開きました。
 
 じっ君は、三人兄弟の末っ子で、お父さんとお母さんは、お仕事が忙しくて、じっくんにあまりかまってあげられなかったようなのです。
 おまけに、上の兄弟がらは、いつもいじめられていて、そんな時、一人っ子のあっくんのことがうらやましくて、つい、いじめてしまっていたのです。
ポッペは、言いました。
「でも、あっくんも、大変なんだよ。お母さんが病気で、お父さんも仕事で、長い事帰れないし、君がいじめている他の子も、お父さんやお母さんがいなくて大変な子や、引き取られた先の家族にいじめられている子だっているんだよ。その子達に、僕は、メッセージを送って励ましているんだ。君も、僕とその子達を慰めに行かないか。あっくんといっしょに•••。」

5、小さな宇宙船

 じっ君は、やっと自分のしている事が自分より可哀想な子に、さらに大変な事をしていたんだとわかり、いじめをやめて、その代わり、みんなを励ますことにしようと思いました。
 
 ポッペは、あっくんとじっ君の三人で、悲しんでいる子の所を回る事を計画しました。
ポッペの宇宙船には、丁度三人しか乗れません。
 ある日、ぽっぺは、二人と待ち合わせをしました。
でも、宇宙人のポッペを見たら、二人とも、驚くかもしれません。
「どうしょう、二人とも、僕を見たら、驚くかもしれ無いな。でも、僕から見たら、地球人は、違う姿をしているんだし、お互い様かな•••。」

 そうして、ポッペは、二人をテレポーテーションという方法で宇宙船の中に、呼び入れました。
あっくんもジッ君も、不思議そうに、キョロキョロしながら、宇宙船の中にやって来ました。
「うわぁ、すごい!本物の宇宙船だ。」
あっくんは、おどろきました。
「でも、どうやって操縦するの?•••。」
と、じっくんは言いました。
ま「うん、僕達の思ったとうりに、この宇宙船は、動くんだよ。」
ポッペが、説明すると、二人は、「へぇっー。」と、感心しました。
 
 ところで、二人は、どうしてポッペの姿におどろかなかったのでしょうか?

 実は、会った途端に、三人は、もっと驚いていたのです。
三人は、同時に、お互いの姿を見たとたんに叫びました。
「あっ!おんなじだ•••。」
そうなんです。
しばらくの間、地球にいたにいたポッペは、私たちとあまり変わらない姿に変わっていたのです
ポッペ達は、今いる星の様子に合わせて姿を変えるスピードが早いのです。
「それって、いじめっ子が、いじめられっ子と同じ悲しい心を持っているんだと知って、変わるのとおんなじだね。」と、あっくんがじっくんの方を見て言いました。
「そうさ、いつでも変われるのさ!」
じっ君は、本当に心から、そう思いました


6、パピプペポ星

ポッペは、以前住んでいた、遠い星⭐️で起きた、出来事を話し始めました。
「僕達の星では、全てが便利になって、ものやお金がない人や、小さな喧嘩や事件は、起きなくなったんだけど、その代わりに、自然がどんどんなくなってたきて、自然の中で栽培された、食べ物や、自然エネルギーの奪い合いの為の戦争で、破壊され、更にすっかりなくなってしまい、僅かな言葉の行き違いで、争いが起こらない様に、テレパシーで、直接心に、イメージを送って、話す事ができる力を持つ様になったんだけれど、それでも、自然は他に変わるものがないから、つい、奪い合ってしまうんだ。
  僕達の家族は、そんな星にうんざりして、他に住めると頃を探して、地球🌏の近くまできたんだけど•••。
「ふぅ〜ん、そうだったの。」
二人は、その話を、しんみりと聞き入りました。

7、未来の地球🌏
 
 ポッペは、言いました。
「僕は、この地球が、僕達の⭐️の様になるんじゃないかと心配なんだ。宇宙から見ると、この青い美しい星、地球は、最後の楽園の様にみえるんだ。
空や、上や、山や、森や、川や、湖があって•••。
なのに、悲しんでいる人達がたくさんいる。なぜなんだろうって•••。僕達子供でもう一度、考えて、大人達にもよびかけよう。」
他の二人は、「でも、なんて呼びかけたら、いいのかな?」

8、魔法🧙の呪文
 
 ポッペは、「まず、呪文を唱えるんだ。」二人は、「呪文?」と、言うと、ポッペは言いました。
「そうさ、この呪文を唱えると、大人も、子供も、心を開く•••。」二人は、不思議な顔をしました。
そんな二人を尻目に、ポッペは、力を込めてこう叫びました。
「パピ•プペ•ポッ•ぺー」
二人もつづきます。
「パピ•プペ•ポッ•ぺー」
そうでした!
二人が、心を開いたのも、この言葉でした。
三人は、こうして、悲しんでいる子供達の窓に、いじめっ子も、いじめられっ子も、全ての青いハートの窓と、グレーの曇った窓の子供達に、ポッペの白い光と、この呪文を届けました。
そして、その子達も、大人達に向かって、この呪文を届けました。

9、再会

 大人達も、子供の頃に、心に傷を持っていて、その傷が治らないまま、大人になっていたのです。
あっくん達も、もしかしたら、大人になってからもこの傷に苦しみ続け無ければならなかったかもしれないのです。

 世界中に、このメッセージが、届きそうになった頃、ポッペの家族の所にも、ポッペのメッセージが、届きました。
ポッペの家族は、地球の上空に来てからは、何故だか、テレパシーが受け取れなくなっていたのです。
「ポッペが、あの呪文を、地球の皆んなに、送っているよ!」お父さんもし、お母さんも、とても喜びました。
 そして、お兄さんと、お姉さんは、言いました。
「あの子しか、この呪文は、使えなかったんだものね。」
間もなくして、ポッペは、家族に再び、会う事が出来ました。

 この、青い美しい地球の、遥か彼方の空の上ので•••。


    Happy Holidays!

                
                  Mio










 










 






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