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健康関連小ネタ  3・・・ビタミンC 

ビタミンC

夏と言えば・・・ビタミンC・・これはお肌によいよという話があるからかもしれません。大学生の頃はレモンを切って蜂蜜は高いから砂糖漬けつくったりしました。

ほとんどの動物がビタミンCを体内で作ることができます。
犬、猫、馬、牛、豚、ウサギ、ハツカネズミなどのほとんどの哺乳類、あとは亀や蛇などのは虫類、カエルなどの両生類で体内で合成できます。
ところがヒト、ゴリラ、チンパンジー、オラウータン、ニホンザルやなぜかモルモットは体内でつくれません。「L-グロノラクトンオキシダーゼ」という酵素のありなしの問題なのですが・・・なぜにモルモット・・・。

なので人の場合はビタミンCは食事からとることになります。
ビタミンCといえばビタミンEとセットになって体の酸化をふせぐビタミンとして有名です。それにコラーゲンをつくるのに必須なので皮膚や血管、軟骨にとっても大事な栄養素。
高容量のビタミンCは別名「飲む美容液」などと言われていたりします。


鉄の吸収も助け、コラーゲンの生成に必須で、エネルギー通貨ともいえるATP産生をするミトコンドリアを保護する作用があると考えるとエクソサイズをする女性には是非とっていただきたいビタミンといえるかもしれません。

これに加えて最近はダイエット関連でも話題になっています。
それはビタミンCは、ドーパミンからアドレナリンやノルアドレナリンが合成されるのを助ける作用があります。
これらのホルモンは脂肪分解を促進する作用があるため、運動時の脂肪燃焼が向上する可能性があるというものです。

※カテコールアミンの生成過程
チロシン→DOPA(dihydroxyphenylalanine)→ドパミン→ノルアドレナリン→アドレナリン

そのほかとても地味ですが「ビタミンCが尿路感染症を予防する」という話もあります。夏は暑いけどエアコンで冷えて、水分とるけど汗が出て尿量減って・・・以外と泌尿器系の症状を訴える人がふえます。
男性と違って尿道が短い女性は繰り返し尿路感染症(膀胱炎など)になる人がいます。
また、妊娠中はより尿路感染リスクが上がると言われます。
これに対してビタミンC が抗生物質の効果を上げる*ことができるのではないかとかビタミンCの服用で妊娠中の尿路感染症が予防できるのではないかという報告**があります。
*Stolarek HRA et al.Int J Mol Sci 23,13069
**Ochoa-Brust et al. Acta Obstet Gynecol scand86 ,783-787

最後に ビタミンCの豊富な食材と調理について

調理
通常のビタミンC(アスコルビン酸)は熱によって分解されやすいため、加熱調理によりその含有量が減少しやすくなります。また水溶性なので水を使う場合にも注意が必要です。
そのため野菜はなるべく短時間で調理。蒸し調理や炒め物を活用することで、ビタミンCの含有量を多く保つことができます。
水に浸す場合に千切りなど細かく切るとビタミンCの損失が増えます。ゆでる場合は短時間、蒸す方が損失が少なくなります。なのでスープや煮物の場合、汁も一緒に摂取することでビタミンCを効率的に摂取できます
食材
1. ピーマン、パプリカ:比較的多くのビタミンCが含まれており、熱処理後も他の食材に比べて多くのビタミンCが残りやすい
2. ブロッコリー:ブロッコリーはビタミンCが豊富。茹でるとビタミンCが水に溶け出してしまうことがあるため、蒸す方法がいいかもしれません。
3. ケール
あまりなじみがないケール。野菜ジュースなどの素材としてよく見かけます。蒸し調理や短時間の炒め物がおすすめらしいです。
4. キャベツ:キャベツもビタミンCを含んでますが千切りにする場合はあまり水に漬けない方がよいかもしれません。スープや煮物がおすすめ。
5. ジャガイモ:ジャガイモはビタミンCを含む根菜類であり、加熱してもある程度のビタミンCを保持します。特に、皮付きで蒸したり茹でたりすることでビタミンCの損失を抑えることができます。フライドポテトだとかなりビタミンCは減ってしまいます。


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