本当の本気で


目の前の仕事を、本気でやってみようと思う。


ずっとテキトーに生きてきたように思う。
テキトーにしようと思っているつもりはなかったけど、
「今日は気が乗らないから」とか「本当に好きなことじゃないから」とか
たくさん言い訳を作って、
本当の本気で目の前の仕事に向き合ったことはなかった。


別に、本気でやらなくても誰も困らないし仕事はまわるし、
そこそこ普通に生きていける。
今やってることがこれからの未来に繋がるかもわからないし、
もっと自分のためだけになることに力を注いだ方が効率いいんじゃないか、なんて考えて、
目の前のことをずっと疎かにしていた。

・・・なんなら、自分のためだけになると思った勉強すらも、本気で取り組めなかった。




でも、思った。
「このまま終わりたくない」って。




このまま終わるなんて嫌なんだよ。
いつかこの仕事を辞めた時、
誰にも認知されないなんて嫌だ。

なにか、誰かの心に残るような爪痕を残したい。
あの人がいてくれて良かったと思ってもらえる、そんな "なにか" を残したい。



目の前のことに本気になったからといって、
爪痕を残せるかなんてわからない。
私が去った後、結局いつかは、みんなに忘れられていくんだとも思う。

目の前のことに本気になったからといって、
これからの未来に繋がるかどうかだってわからない。
結局、「やりきったなー」だけで終わる可能性だって大いにある。



だけど、
それでも。



自己満でも、ただの思い出つくりでもいいから、
「やりきった」と自信を持って終わりたい。
そしてできるなら、周りに惜しまれる終わり方をしたい。
いてもいなくてもどうでもいい存在のまま終わりたくなんてない。

そう思ったら、
今できる最大限のことをやって、
今自分に与えられる限りのことを周りの人に与えていきたいって思った。
今目の前にある仕事に本気で取り組んで、
ただこなすだけじゃなく、周りを幸せにしたり、何かしら心に残るものを作りたいって思った。
それ以外に生きたい道なんてなかった。




ずっと、【いてもいなくてもどうでもいい存在】で生きてきたけど、
やっぱりそんなのは嫌だ。
いつか辞めることが決まって、これからどうしたいかを考えたら、
次の道を探すより何より、
「このままじゃ終われない」「このまま終わるなんて絶対に嫌だ」っていう気持ちしか出てこなかった。




今の仕事をできるのは、長くてあと1年半くらい。
残された時間は少ないけど、
本気で仕事に取り組んで、
本気で周りの人にも向き合って、
本気で与えられるだけ与えきった、
そんなやりきった時間にしようと思う。




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