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"すごい人" だけど違和感を感じる先輩の原因

自分の持つ価値観・仕事観って
普段何気なく発する言葉にいつの間にかあらわれていて、
それがその人の魅力までも左右することがあるんだなって思った。


会社でとある部署の人Aさんと一緒に仕事することがあった。
Aさんはその仕事が長いこともあって、
ものすごく知識が豊富で、経験もすごくあって、
みんなからすごく頼りにされているような人。
接し方も穏やかだし、説明も丁寧で、
「仕事できる人」という雰囲気だった。

でも。
なんとなく違和感というか、「ものすごく尊敬する!」という感覚が私の中で芽生えてこなくて。


すごく詳しいし、すごく頼りになるけど、
なんとなく憧れはしない。
頭では「すごい」と思うけど、
心では違和感を感じていて。


その理由が何なのか、腑に落ちる出来事があった。
それが、その人の "口癖" に気付いた時。


この前Aさんに仕事を依頼をされたとき、こう言った。

『今後これお願いします。(自分は)やりたくないんで笑』
『ただこれをこうやっとけばいいから』
『そんな難しくないんで。ただ(その仕事を)やったという事実が必要なだけだから』
『とりあえずやっとけばいいよ』



上司から部下への命令とか、社内業務でどうしても "やらざるを得ない" ものでない限り、
人に何かを依頼するときは、スムーズに相手が受け入れてくれるよう、
「相手にとってのメリット」と依頼者側が思う言葉を使うことが多い。
例えば、
『"簡単だから" よろしく』
『"そんなに手間かからないから" よろしく』
みたいな感じで。
つまりは、依頼者にとっての仕事に対する認識や価値観がそこににじみ出るとも言える。

Aさんの場合、【仕事=めんどくさいもの】という認識があったからこそ、
"とりあえずテキトーに仕事を終わらせる(こなす)"、"簡単に終わる" ということが、
価値観としてあるんだなと思った。


思い返してみると、
普段その人が仕事仲間によく言う言葉が『めんどくさい』だし、
"やらされ感" が滲み出る言葉が多いことに気付いた。



「あぁ、私の感じてた違和感はこれだったんだな」と、
Aさんに憧れとか、魅力を感じられなかったのはこれかと納得したと同時に、
ある人を思い出した。



以前別の会社で一緒に働いていた先輩。
何故かものすごく魅力を感じて、心から憧れていた人がいた。

ものすごく仕事はできて、ハキハキしてて、
仕事量半端ないのに忙しいアピールしないし、話にユーモアがあった。
言いたいこと言うべきことははっきり言うけど、人への配慮がものすごかった、そんな人。

その人があるとき、私に仕事の依頼をしてきたときの言葉が
今も忘れられない。

それが、





『Mio(私)さんはこれ興味あるって言ってたし、面白いと思うよ。』





その人が何気なく発した、【仕事=面白い・楽しむもの】という認識が
その当時本当に衝撃的で。
私も「面白い!」と思いながら仕事したいと、
心の底から思った。
確かにその人はいつも『もっとこうしたい!』『こういうものを実現したい!』といつも語っていたし、
主体的だったし、何よりいつも笑っていて楽しそうだった。

その人と過ごした時間は、未だに家族や友人に語るほど、
すごくたくさんの学びがあったし、何より毎日楽しくて充実していた。
その人から依頼された仕事も、
『面白いと思うよ』の刷り込みからか笑、本当に楽しい思い出になった。





当たり前の話かもしれないけれど、
やらされでやってる人より、どんどん主体的に動いている人の方が魅力的で、
『やりたくないからやって』よりも『面白いからやってみよう!』って言われたほうが前向きに取り組める。


魅力とか、そういったものを抜きにしたとしても、
いつか今を振り返った時、
「ただ言われたことをとりあえず労力かけずに終わらせてたな。」
なんて振り返りはしたくない。
後々ずっと語れるような、面白くて楽しい時間を過ごしていたい。
別にそれは「しんどいことをする」とか「労力かけず効率的にやることは悪だ!」とかそういうのじゃなくて、
シンプルに、ただ言われたことをやらされでやるんじゃなく、
もっともっと、思い出作りになれるような、主体的な取り組み方をしたいなっていう意味で。
「如何に楽してお金稼ぐか」じゃなく、「如何に楽しんでお金稼ぐか」にこだわって生きていたいと思う。


昔『どうせ1日の長い時間を費やすんだから、思い出に残る仕事をしたい!』『仕事は思い出作りだ!』なんてことを言ってたカリスマデザイナーに出会ったことがあるけど、
私も本当にそんな生き方がしたい。
手を抜こうと思えばきっといくらでも抜ける。
手を抜いて、最低限言われた仕事をやって、それで食べていくことも悪いことではない。
だけど、私はそんな人生では満足できない。
後々振り返って "何もなかった空白の時間" にするんじゃなくて
今をもっと充実させて、後々語れる時間にしたい。

そのためには、如何に主体的に取り組んで、周りも巻き込みながら、如何に仕事を面白く、していくか、
っていう視点が大事なんじゃないかなって、
そう思った。


私自身が、魅力的だなって思える自分になれるように、
手間を惜しまず主体的に面白おかしく(かつ真面目に)仕事取り組もうと思う!


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