人生における「鳴かず飛ばず期」の正体 / ここで投げ出さず、あきらめず、自分を見限らないこと
西洋占星術の鑑定を何件かたてつづけにしている(わたしには占星術師の顔もあるのだ!)。
そこではネイタルと呼ばれる本人の生まれた瞬間のチャートを読み、そこに重ねて現在の地球を中心とした惑星群のトランシット(経過中)のチャートを読み、さらに特殊な計算で算出されるプログレス(進行)チャートというのも読むのだが、この、
”プログレスの月”(以下、p月)
というのがとても重要、というのは松村先生から学んだ。
どう重要かというと、このp月は28年かけてチャートを一周し、1ハウスから6ハウス終わりまでの地下にいる14年間はとにかく「鳴かず飛ばず」「まったく目立たない」「ほとんど人からは見えない」「努力しても目に見える実りはない」という、
つまりは、地下にいるんざんす。という時期である!!というのが、あまりにもインパクトがありすぎて恐ろしすぎて、それでも自分の人生と照らし合わせるとたしかに、とうなることばかりで、とにかくひとのチャートを読むときはしっかり目を留めておく必要があるのです。
にも関わらず、わたしはわたし自身のチャートをしっかり読むということはほとんどやってなくて、「そういえば俺のp月は今どこでどうなってるんじゃ?」と思ってふと調べてみたら、なんと!
驚くべきことに、もうすぐ4ハウスに到着するっていう……つまり、地下は地下でも、円の最底辺にあったのだった 笑。
p月がこの、円のいちばん真下にあるときは、要は約7年かけて徐々に徐々に、「鳴かず飛ばず」になってゆき、「全く目立たない」状態になっていき、「ほとんど人からは見えず」、「努力しても実りはない」という期間なので、たいていの場合はここらでかなり鬱々とした気持ちになるケースが多い。
わたしはまあもはや余生だからいいとしても、思春期のまっただなか(たとえば14歳くらいから)から地下のp月14年間を過ごしたりすると、ものすごい人格形成期なわけで、どんなに生来の華がある人でも自分のあまりの目立たなさぶりから「あ、オレ、陰キャなんだな」と誤った自己認識すらしてしまいかねない。
……と、なったりするのだけども。
いやいや、こんなにp月地下期にも関わらず、わたしの起業スタート期めっっちゃ地下期と重なってるし!そのわりにはまあまあ健闘してるくね?と、逆に自信になってしまった。
占星術のリーディングをしていると、自然に長いスパンで人生を見るくせがつく。
たとえばトランシット土星がネイタル月にスクエア(90度)の時期はだれにとっても厳しい時期なんだけど、それが周期的にやってくること、2年間はつづくこと、ということを占星術師たちは知っているので、「まあこの2年は自己鍛錬やな」くらいのスパンで人生を俯瞰して見る力がつくのだと思う。
p月の動きは地下に14年間あるけれど、同じだけまた地上に出てくるときはやってくるのだ。そうしたらそれが7年かけて天頂のMCへとピークへ近づき、そしてまた7年かけて下降していき、また地下期に入っていく。
若い頃はこの時期ってなんだかなあと思っていたけれど、ここでしっかり地中深くに根を張って、自分を深掘りして1ハウスから6ハウスまでの「自分を知って自分を受け入れて自分を極めていく」という旅をしていくことで、はじめて7ハウスから12ハウスまでの地上(社会)に出て、他者と出会って社会と出会って、そこで自分自身を開花させていくことができるのだ。
というわけで、さめじま、算出してみました。
「みおのプログレスチャートを読んでみよう!」(誰も得しませんw)
まず前提として、2024年はわたくし、48歳になります(ぬおっ 笑)。
2025年1月 月4ハウスへ(49歳)
2027年5月 月5ハウスへ(51歳)
2030年3月 月6ハウスへ(54歳)
2032年10月 月7ハウスデビュー!(56歳)
はい。計算したところ、まだまだ8年ほどは地下期のお勤め(刑期か)が残っているのですが、来年の年明けからは最底辺のカーブを抜けて、まだまだ地下とはいえども14年かけての上昇カーブに乗っていくわけ。だから気は楽なんだよね。いえ、人様からは見えていないんだけどさ。
で、ようやっと地上に出るのは、えー!ご、ご、ごじゅうろくー!!!
みたいな感じなんだけれども、なんかわたしってずっと若い頃から8年後くらいを見越して動いているようなとこがあって。だいたい5歳から10歳くらいの年上の女性の友達たちが多いのも、無意識のうちに「なるほど、自分の○年後はこんな感じのライフスタイルで、こんな感じの体力があれば、こんなふうに動けるんだな」というのをトレースしている感じなんだよね。
5ハウスは遊び、レジャー、創造性のハウスだから、そこまで深刻なムードはないし、となるとわたし的にはどんどん自由になっていく50代から地上デビューで、60代にかけてキャリアの頂点にいくのは本当に願ったり叶ったりなのだ。
ちなみに、地上デビューしてからなにか始める、とかだと遅いんじゃないかなって個人的には思います。わたしは今、種まきしているものがいっぱいあって、なかなか芽が出なくって焦る気持ちもあるにはある。
けれども、p月地上デビューしたときに振り返ってみて「あのとき、あれをスタートさせておいてよかった」「あの学びを深めておいてよかった」というふうになるのが良いわけなので、ここ3~5年くらいがじっとがまんの子。みたいな感じだろうな、と思った。
ここで投げ出さない、ここで自分をあきらめない、この地下期に自分を見限らないことが、とってもだいじになってくるよな、って。
ていうかもっと早く占っておけよ自分のこと!!と思わずにいられませんw
意外と観ないのよ、自分って。
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