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「物語」だけが育ててくれる、大切ななにか


きのうのこと。
朝からかんくん(中2息子)が「頭が痛い」というので、学校を休ませることにした。

熱や咳などの症状はなかったものの、起き抜けの顔を見たら顔色が悪かったので、「ゲームもタブレットもテレビも今日はなし。とにかくしっかり眠って」と寝かせたところ、朝7時から13時頃までこんこんと眠っていた。

起きたら食欲もあり、顔つきにも生気が戻ってきていたのでほっとした。今の彼の生活って、月曜から金曜まではがっつり学校があり部活があり、土日は朝7時過ぎには家を出て野球。帰宅も19時、みたいな感じだから、どこかでまとめて休息を取る必要があるんだろうな。

睡眠、大事。とにかくちゃんと寝ていればなんとかなる。
何度書いても書き足りないくらいだ。

ゲームもネットも禁止しているので、午後ひまそうにしていたかんくんに「一緒にアマプラで映画を観よう」と持ちかける。彼はまだまだ幼いので、「『ドラえもん』か『コナン』がいい」とかいうんだけれども、わたしはドラえもんもコナンも観たくない。
わたしは、『遠い空の向こうに October Sky』が観たいのだった。




『遠い空の向こうに October Sky』は、最近読んでいた『ロケットボーイズ』という小説が原作で、映画化された作品で、その小説のおもしろさに引き込まれて、就寝前の読書タイムがとても幸せだったので、ぜひ映画化・配信されているなら観たいと思っていたのだ。
それも、息子と観たいと思っていた。

映画評をそのままに引用すると、

宇宙に夢を抱いた少年たちの感動の実話
「珠玉作」という言葉があるが、「遠い空の向こうに」は掛け値なしでこの言葉に当てはまる、希有な作品だ。50年代のさびれた炭坑町で、少年ホーマーは、見上げた空に希望を見いだす。仲間と協力し合い、大人たちに助けられ、困難を乗り越えようとする。テー マは「夢」。……(後略)

https://eiga.com/movie/1860/


とあって、さびれゆく炭鉱の街で生まれ育ったホーマー少年が、ソ連の人工衛星「スプートニク」の打ち上げと、その夜空に描かれた美しく光る放物線に魅せられて、自身も「ロケットを作りたい」という願いを抱くところから物語は始まる。
数えきれないほどの失敗や困難を乗り越えて、ついには叶えていくというストーリー。そしてホーマー少年はその情熱のままに、だれもが炭鉱夫になるしかないその街から、ついにはNASAで働くという夢を叶えるっていう、実話を元にしたお話なんだけど。

うたちゃん(高2娘)もかんくんも、日常的にほとんど本を読まない。
彼らはだいたいスマホを眺めていて、ゲームをしているかLINEをしているかTikTokを見ている。
もう、本好きになってもらうのははなからあきらめた。

それでも、あまりにもインプットが偏っていることはまちがいないし、ミニマムコンテンツに慣れてきっているので「その動画、10分もあるの?長い~」みたいな時間感覚になっているのも、わたしとしてはさみしい。

なので、せめて映像作品だけは幅広く観てほしいなあと思って、折に触れて映画には誘っているのです。それでも、どうしても『ONE PIECE FILM RED』が観たい、とかにはなっちゃうんだけれども(アニメはわたしも好きだからいいけど)。


「今日はママに選ばせて。『遠い空の向こうに』という映画を観よう」
「えー、なにそれ。アニメがいい」
「まあまあそう言わずに。じゃあ最初の20分だけ一緒に観てみよう?」
「つまんなかったら寝てもいい?」
「いいよ。でもきっとおもしろいと思うよ。あなたと同じくらいの歳の、男の子たちのお話だよ。貧しい炭鉱の街で、ロケットを作るの。炭鉱って知ってる?」
「炭鉱くらい知ってる」
「1950年代のアメリカが舞台でね、ソ連が世界初の人工衛星スプートニクの打ち上げに成功した時代の話。ソ連って知ってる? スプートニクは?」
「ソ連は習った!今のロシアでしょ。もう、いいから観ようよ」


まだ体のほそっこいかんくんと並んでヨギボーにぎゅうぎゅうづめになって寄りかかって、ポップコーンを食べながら映画を観た。
かんくんはおしゃべりな男なので、いちいち画面の中で起こることについてべらべらと話しかけてくるので「マジでうるせえ」と思ったものの、20分を超えても楽しそうに観ていて、結局最後まで一緒に観ることができたのだった。

いまどきの中学生も高校生も、ほんとうに忙しい。
そしてわたしも、いくらでも仕事に邁進して忙しくすることもできる。

けれども「物語」というものに触れて、その世界を一緒に体験して味わって、そこから感じたことについてたくさんおしゃべりできたきのうのような時間って、けっこう大切なんじゃないかな、と思った。
「物語」だけが育ててくれるなにかが、人間にはあって、大人になってだれかと心でつながりあうためには、そのなにかがとてもとても必要だと思っている。

『ロケットボーイズ』を読んでいたときから、この小説をかんくんに読了させるのはむりだろうけれども、映画化されていたら一緒に観たいと思っていた。
わたしの小さな夢が叶った1日だった。




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