初めての試練。そして…
いつも、読んで頂き、本当に有難うございます。お陰様で、子ガラスは元気に成長しています。
29日の月曜日に、近畿地方も梅雨入りしました。 5月で梅雨って何?
カラスが梅雨入りまでに飛べたらいいな~なんて甘い夢は打ち砕かれ。
梅雨入り初日からハンパない雨量。
思えば、保護してから雨には合ってなかったんですよね。まあ、その前に巣にいた時に雨の日もあったでしょうが、その時守ってくれた親はもういない。
子ガラス、初めての試練です。
優しいお兄さんに甘えん坊のカラス。ここは、おばちゃんが活を入れねばなるまい。
これから、厳しい世界を生き抜かねばならないカラスの身を案じ、私はあえて鬼になった。
雨がどんどん勢いを増して、カラスは泣き叫ぶ。鬼は助けない。
自分で考えるのだ!濡れたくなければその足で、探せ!あんたは、賢いねんで!!
雨が降り始めて2時間、ますます雨足が強くなり、さすがの鬼もちょっと心配になってきた。もう鳴き声も聞こえない。
傘をさして、様子を見に行く。木の下のカラスハウスも、さすがに水びたしで、子ガラスの姿もない。
どこ、行った?
あちこち探すと、いました。すぐそばの灌木の陰に、かくれて、雨を避けていました。
「よっしゃ!その調子や!」
そして、おばちゃんは助けずに家に戻った。(ほんと、鬼!)
結局、その晩遅くにお兄さんがカラスを助けに来てくれた事を翌朝、聞きました。
あの後、かなり雨が激しくなりましたからね。お兄さんは優しいね。カラスの命を本当に心配してる。ちょっと親化してるかも?
でも、カラスも7時間以上も雨の中、頑張った。そしてあくる日も元気だった。やっぱり野生の血はたくましかったんだ。さすがに、じーん、ときて、鬼の目にも涙。。( ;∀;)
お兄さんは、子ガラスのために、頑張って翌日すぐに雨避けシートをハウス上に設置した。
全部、自腹でホームセンターで、買いそろえて…
実は昨日、カラスにエサをやっていたら、近所に住んでいると思われるおばちゃんが通りがかり、カラスの子に、いたく同情して、感きわまった挙げ句、「私は何もできないから、これ!」と、いきなり千円札を置いて行ってしまった。
「困りますぅ~」と、追うおばちゃん(私)に、逃げるおばちゃん、猛ダッシュ。
「カラスにあげたから~~」と言い残し、フルスピードで去って行ってしまったのだった。
…という、経緯を話して、おばちゃんの有難いお気持ちの千円は、お兄さんに渡しました。
私もそこに少し足そうかな、と思ったのですが、何かそれは違う気がしてやめました。
私も、できる事で、頑張るか。
とりあえず、カラス小屋と雨避けシートを設置した事を自治会のゴミ当番ボスに了解してもらわねば、なるまい。
ボスはゴミ捨てルールにめちゃくちゃ厳しく、カラスは当然、敵なのだ。
完全に事後承諾だけど、 ダメ!今すぐ撤去しろ! って言われないように今から作戦練るわ。
一休さんのポクポク音を流しながら、また次回まで、さようなら。
♪ ポクポクポクポクポクポクポクポク…
(なかなか チーン はならない…)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?