「おしゃらく」の思い出

 先日、ある人のブログで御厨さと美さんの訃報を知りました。
 私は御厨さんの、本業の漫画作品は一つも拝見した事は無く、全くファンとは言えないのですが。
 私が小学生の頃に小学館の学習雑誌5年生だったか、6年生だったかに、御厨さんと六田登さんコンビの「おしゃらく」コーナーがありまして、大好きだったのです。

 「おしゃらく」とは、おしゃべりらくがきの略で、読者のお便りか本記事の欄外に、御厨さんと六田さんの漫画イラストと手書き文字が綴られていたように思うのですが…ちょっと記憶が曖昧です。なにしろ、50年近く前のこと!

 タイトルが、「のぼ~るとみくちゃんのおしゃべりらくがき」だったように覚えています。
 一度、付録の夏休みブックみたいなのが、全部、のぼ~ると、みくちゃんのおしゃらく仕立てだった時があって、その冊子はずっと、私の宝物でした。後に火事で消失してしまいましたが。

 「おしゃらく」には、当時小学生の私たちにあてた、お二人のお手紙みたいな感じがありました。それは、手書きの文字や漫画イラストの手作り感もありますが、やはり、はっきりとメッセージがこめられていたからだと今は思います。
 多分、当時25~6歳くらいの、まだ駆け出しの漫画家お兄さんたちからの、がきんちょ小学生たちへのメッセージ。

 実はみくちゃんより、のぼ~るの方で覚えているのが、夏休みブックの欄外漫画で、当時飼っていた猫についてのこと。
 古いアパートの一室で、拾った猫と暮らすのぼ~る。その猫は、とても賢くて、のぼ~るの目を離したすきに、せっかく作ったインスタントラーメンを食べてしまったり、ばっ!と、跳んだりしたお話。
 そんな日常が綴られていたように思います。
 みくちゃんは、ベレー帽をかぶった大きな目のまあるいおかっぱみたいな自画像しか覚えていない…
 なんか、のぼ~ると、禅問答みたいなのをしていたような気もしますが。うーん。

 みくちゃんとのぼ~るが、漫画家さんだった事も、大人になってから、ずっと後で知りましたが、「おしゃらく」は、決して漫画家さんの副業的なものではなかったです。

 御厨さと美さんのご冥福をお祈りいたします。ありがとうございました。
 

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