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身のほどタルホ。(稲垣足穂との邂逅)
先日、こちらに投稿した記事にて稲垣足穂閣下の引用をしたのだけれど、これの元って、どの本にあったっけ?
この文言は、長らくパソコンの中に引用してしまってあったもので、記憶に無い。
だけど気になりだすと、止まらない。
蔵書棚(…単に呼び名で、そんないいものではなく、ホームセンターで買った安いやつ (^-^; )をひっかきまわし、持ってる足穂関連本を積み上げて、とはいえ、文庫も入れて20冊余くらい。ほとんどが、20代の頃に買ったもの。
たしか、1987年頃にタルホ・ブームがあったのだ。その頃に出た河出文庫全部と、青土社のユリイカ、別冊幻想文学の足穂特集号…
このマニアック話の方が、山下達郎話よりドン引くな… (^-^;
探したけれど、みつからず、結局、1987年発行の別冊幻想文学「タルホスペシャル」の記事内にある、
高橋康雄☆ aよりa' = 逆流事典
という、タルホランドのガイドマップ中に、引用してあったのをみつけた。
![](https://assets.st-note.com/img/1686977107087-TLoFUxLhcb.jpg?width=800)
だって、スキなんだもん!!
稲垣足穂は、自作に何度も手を入れており、改題、改編、改作、複製、、と、もとをたどるのが非常にむつかしい。
初出のタイトルが、がらっと変わる、なんて事も、しょっちゅうなのだ。
まあ、それも、迷路みたいにタルホランドに迷い込む楽しみ、といえるかもしれない。
こちらのnote内でも、足穂に関する記事を見かけたけれど、どうもキワモノ扱いされているような気がして悔しい。
確かに、奇行が目立つ人ではあったようだし、なかなか周りに理解されない不遇の時代が長かった。
だが、稲垣足穂は、決してそんな一部の文学嗜好者に、もて遊ばれるような作家ではないのである!
むしろ、宮沢賢治と同等に、教科書にだって、載せていいくらいの内容です。
私も一番最初に出会った、足穂の原点といえる作品、「一千一秒物語」は、是非とも読んでいただきたいッ!!
足穂も賢治を、ともに宇宙の消息をたずね求める同志、として認めていたふしがある。
… いかん、つい熱く語ってしまった。
実は、ネットで、足穂の初出情報でも調べようかと思っていたら、こんな情報もみつけてしまったのである!
★企画展のお知らせ
— ギャラリーロイユ (@infoloeil) May 20, 2023
TARUHO《地上とは思い出ならずや》
6/4(日)-25(日) 13−18時 水木休廊
稲垣足穂を敬愛し、影響を受けた現代の作家6人による作品40点余りを展示いたします。
【出品作家】
内林武史、大月雄二郎、桑原弘明、建石修志、鳩山郁子、まりの・るうにいhttps://t.co/tDwMexBqHP pic.twitter.com/2ArNIeVX3O
これぞ、6月の夜の都会の空magicといわずして、なんとやら!!
というわけで、埃だらけの、ちらかり放題、ネコのおしっこ臭ただよう部屋から逃げ出して、展示を見に、これからいそいそ元町へ、出掛けようと思います🎵
もしもリポートできたら、追ってお知らせいたします!
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