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自分の最期をどうしたいか。

DNRって何?

朝っぱらからこんなタイトルで大変恐縮です。
病院勤めだった人間としては、非常に身近な話題です。なんせ、数時間前までさっぱり死ぬ気じゃなかった人が瀕死の状態で運ばれてくる場所ですから。死人に口無しとはよく言ったものです。

こちらは1週間ほど前に更新した記事です。↓

DNR(Do not rescue)。直訳すると、「私を救うな。」これね、もうちょっと他の言い方にした方が良いと思う。私を救うなって、これ条件付きなんです。終末期、つまり回復の見込みがないと判断された時に(←これ、これ大事!)何もしてくれるなと。そういうことなんです。

DNRのメリットとデメリット

デメリットから行きますか。
色々調べて真剣に考えましたが、あまり思い浮かびません。強いて言うならば、本人が望まないかもしれないということです。DNR/フルレスキューと問われる時、大概、本人は意思疎通ができない状況になっています。本人が何としても延命をと望んでいた場合、DNRを選ぶことは本人の意向に反することになります。

メリットはどうでしょう。
病院在職中に初めて聞いた病状説明が、DNRを問うものでした。若い先生でしたが非常に説明が上手で、すっと入ってきました。

「DNRを希望でも、回復の可能性があればあらゆる手を尽くす。終末期の患者への無理な栄養補給は体のむくみを増長するだけであり、患者を苦しめることにつながる可能性が高い。心臓マッサージも同様で、骨がぼきぼき折れて肺に刺さり、さらに苦しむことになるかもしれない。」

平たく言うと、回復の可能性があれば手を尽くす。ただ、回復の見込みがない場合のあらゆる医療行為は患者の負担になる可能性が高いということです。もっと言うと、DNRを希望していても、喉に何かをつまらせて窒息しそうな時は、大至急つまらせたものを吸引して救命に努めるということなんです。(伝わる説明ができている自信がない。)

そう。メリットは、患者が苦しさを減らすことができるということです。

どんなことを考えておくか。

神戸大学と厚生労働省が制作したサイトがこちら↓

1つずつ質問に答えていく形式です。
何も叩き台がない中で考えるのは大変だと思いますので、一度ご覧頂いて、考えられそうなタイミングで考えてみて頂くと良いかもしれません。自分の為、遺す誰かの為。是非。

              澪