少し初心に返る。

パステルを久々に触った。
2年振りぐらい？
そこまではいかないかな。

でも最後に触った記憶は
だいぶ薄い。

高校生の時、描くことが嫌いになった。
正確さを求められ、比較され、批判され。

大人になって、パステルアートに出会い

画力がなくても
綺麗なものが描けることを知った。

もっと歳を重ねて
さらに抽象的な世界に足を踏み入れた。

パステルアートを描いていた時代は
天使や光、精神世界に魅了されていた。

ただ好きだった世界は
目の前に展開されていく厳しさに呑まれて
苛烈なものに変わっていった気がする。

進むのも休むのも辛い。

生きていくしかない現実が
受け入れきれない。

迷走しまくって病んで
安易に人に話せない悩みを抱え続けて。

持ち直して誤魔化して
自分なりの正解を模索して生きていく。

最近ゆっくりじわじわと

無気力、無関心が自分の中に
侵食してくる感じがして

それがたまらなく怖かった。

まだ笑える。
まだ楽しい。
まだ大丈夫だ。

立ち止まって心に問いかける時間も作った。

でも、何も変わっていないような
むしろ悪化してるんじゃないかと思うような
現象化が展開していく。

それでももがいてあがいて。

もういいや、いやだめだ、まだだ。

諦めたフリや突き抜けたフリも
沢山した。

どんな過程を辿れば
私の気は済むのか。

わからないけど今日
ひとつ視界が明るくなった感覚があった。

そして描きたくなった1枚。

もう一度
優しくて柔らかくて
綺麗なものを描きたい。

パステルを描き始めた頃より
また少し形を変えて。

作品というより
ひとつの記録として
ここに残します。

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