はじめに

日本人にもフランス人にも色んな人がいるように、
レズにも色んな人がいる。

私たちの一例も
世間が想像するレズと重なる部分もあれば、重ならない部分もある。

あくまで一例でしかなく、他のレズは知らないけど、
自分たちの等身大の生活を提示することで、
レズじゃない皆様、ひいてはレズの皆様にも「へーこういうレズもいるのね」と
感じてもらえたら幸いである。

また、単に、別に「レズ」関係なく、
「うわーそれあるある！」「わかるわー、言っちゃうよねそれ」
とか「一人間」「一カップル」として、
男女問わず共感してもらえれば、もっと幸いである。

ちなみに、このエッセイは２人のカップルのうちボーイッシュな方が書いている。
「私たちのケース」と前述したが、
それはもはや「私たち」というのもおこがましい場合もあるかもしれない。
あくまで、私視点の「私たち」なのだ。

なぜなら、一緒に住んでいる相手だけど、必ずしも考えが同じとも限らないし、
それどころかどれだけ言葉を重ねても考えが理解できないときもたくさんある。
逆に、相手の考え方に
「なるほどな、そうきたか」と尊敬の念を抱くこともある。
なにより、元々そんな私の理解が及ばないところを好きになったのである。

Youtubeで発信している動画とはまた異なる視点から見た二人の生活について、
今後エッセイを通して紹介していくことで、
「あるレズカップル」の一枚の画が、
読んでくれている人の頭の中の引き出しにしまわれたらいいなぁと思う。
もっと欲をいえば、あなたの価値観や考え方を構築する一助になれば幸いである。

リアルで生活感のある等身大のレズカップルの日常。

隙間時間や疲れちゃった時にでも、お楽しみいただけましたら幸いです。
幸いばっかだな。欲がすごい。