パン食べたい。

パンが好きで好きで毎日食べたい。パンの焼けた匂い。パン屋さんに入った時のなんとも良い香りはたまらない。
もともと学生のときにお弁当だけでは足りず、スーパーやコンビニの菓子パンを買って食べていた。その時よく食べていたのは、メロンパン、あんぱん、カレーぱん、蒸しパンなど。挙げればきりがないが甘いパンもおかずパンも大好きだった。友達と分けて食べるのも好きでよく半分こしていた。

中学生のときに「パン購入」という制度があった。朝の会で、パンを購入したい人は、お金と引き換えにパン購入の券を先生にもらいに行く。四時間目が終わった後、下駄箱近くにパン購入のパンが3つ入った袋が置かれており、好きな組み合わせを選ぶ。
毎回どんなパンが入っているか授業中にそわそわしていた。

ただ、ここでいつも不思議に思っていたのが、パン購入という名前にも関わらず袋には必ず一つおにぎりが入っている。パンちゃうやんと思っていたが、おにぎりでも十分嬉しかった。銀チョコぱんとメロンパンと昆布のおにぎり。今改めてみると、なかなか高カロリーなやんちゃランチだなと思う。それでも中学生にとってはいつもの弁当とは少し違った昼食で大人びた気持ちになった。今思うとその頃からパンを食べる喜び、友達と話しながら食べる楽しさを教わった気がする。

大人になって食べログなどで調べて一人で食べるパンも美味しいが、やはり友達や家族と一緒に食べることを共有するとその美味しさはなぜが倍増する。家で食べることが多くなった今こそ、誰かと一緒に食べられることに感謝して、またパンを食べようと思う。