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まずは

どこから読もうか、迷ってしまう。

ずっしりと重く大きな本2冊。

基本はノルウェー語。

2冊のうち、初めに出版されたのが Fra Figgjo、続いて Fra Stavangerflint になります。

どちらも日本語の Japanese summary があります。Figgjo の方は少しおかしな日本語なので後回しにして、まずは Stavangerflint の方から。前ページの英文と比べながら読んでみました。

なるほど。

Figgjo Fajanse と Stavangerflint があることは知っていましたが、Stavangerflint はスタバンゲルの ”showcase” であり、王族や首相も訪れたそうで、また Inger Waageさんによる手細工部門もあったそうです。

Ingerさんのハンドペインティングは Stavangerflint を代表するものだったのですね。

「Klassisk Fajanse fra Figgjo」を出版したところ、ぜひ Stavangerflint をまとめた本を出してほしいと要望が多く、第2の本「fra Stavangerflint」を作ったそうです。

年代を調べる資料として、Glassposten という雑誌が役立ったと書かれています。

話はそれますが、私はノルウェーにいた頃、図書館でアンティーク関係の雑誌を見るのが好きでした。陶器だけでなくいろいろな古き良きものを紹介する雑誌がありました。ノルウェー語だし、一体これに何の価値が??とわからないものも多々ありましたが、時々Triデザインなどの素敵な陶器が載っていて、惚れ惚れと眺めていたのを覚えています。売買のページもあったような・・。Glasspostenという雑誌、あったかなぁ・・?

さて本題に戻り、続いてfra Figgjo の方も英文と時々ノルウェー語を調べながら読んでみました。こちらでは、著者がこの本を作る経緯が詳しく書かれており、2011年に Sandnes にある Vintenfabrikkenn という科学美術館で Turiデザインの展示会があったことや、Jan Gjerde氏の Inger Waage について書かれた本、Figgjo の出版した「FIGGJO formet av entusiasme gjennom 60 år」などからインスピレーションを受けたことなどが書いてありました。

年代別に整理するにあたり、2007年の Kjetil Fallan氏の博士論文が役立ったこと、入手した資料には限界があって、いまだ不明な部分もあるとも書かれていました。

全体をじっくり見てみると、たびたび掲載されているのが、当時の資料。Jærmuseet博物館からの提供が多いのですが、これらの資料は今まで見たことがありませんでした。パンフレットだったり、価格表だったり、制作図だったり、フォルムの型番を記した紙だったり、これらには確かな情報がたくさん詰め込まれており、大変貴重なものだと思いました。これらのおかげで、私が長年疑問に思っていた謎も解かれました!(この話はまた後日・・・)


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著者:Rune Stubrud、Marianne Berg Haaland



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