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個人のエンジニアからチームを持つようになって気づいた点

個人のフリーランスエンジニアとしてからチームの開発に変わって約4年近くなりました。起業してからこつこつやってきた小さな自分のチームはようやく5名になりました。優秀なメンバーに恵まれて、様々な案件をお手伝いすることができるようになって来ています。個人の開発からチームになってからの変化や気付きを描き下ろしてみようと思います。

ソフトウェア開発に関しては、個人で仕事をするにしても、チームの一員として仕事をするにしても、考えなければならない長所と短所があると思います。ベテランのエンジニアとして、私はその両面を経験し、チーム開発には独自の課題と成果があることを実感しています。

一人で仕事をすることの利点の一つは、物事をより早く終わらせることができることです。素早く決断し、他の人に相談することなく変更を実施し、開発プロセスを完全にコントロールすることができるのです。しかし、この独立性は、諸刃の剣でもあります。最初は効率的に見えるかもしれませんが、チームになるとメンバーの成長と将来への投資が不足することに繋がります。

一方、チームで仕事をすると、仲間意識と目的を共有することができます。自信と能力のあるエンジニアの集団の一員であるという感覚は、自分自身の自信とモチベーションを高めてくれます。お互いにアイデアを出し合い、問題解決に協力し、お互いの強みを活かしてより良い結果を出すことができます。実際にはエンジニアの感覚で自分でやった方がいいと思っていたところは、チームメンバーに任せた方がうまくいく場合が多々あります。

しかし、チームで仕事をすることには、それなりの困難も伴います。あなたのアイデアや提案に全員が同意するとは限りませんし、全員が期待通りに仕事をこなすとも限りません。自分の指示に従わなかったり、期限を守らなかったりすると、焦ることもあります。チームワークのダイナミズムを使いこなすには学習が必要ですが、個人的にも仕事上でも成長できる貴重な機会でもあります。チームメンバーの教育と自分の学習には銀の弾丸的な方法はなく各個人に対して地道に取り込んで行くしか近道がないのが分かってきました。

チームワークで大きく変わるのは、自分の意思決定や思考過程をより明確に伝え、説明する必要があることです。一人で仕事をしているときは、自分一人で物事を解決することが多く、自分の選択を誰かに説明する必要はないかもしれません。しかし、チームで仕事をする場合は、より多くの質問をし、より多くの説明を求め、誤解があれば解決して、全員が同じ考えであることを確認することになるでしょう。エンジニアとしてやってきたせいか自分でやった方が、早いと感じることはよくありますがその気持ちを堪えてメンバーに理解するように根気強く伝えて最後までやり切ってもらうまで伴走するとお互いに成長するようになりました。

また、チーム開発においてもう一つ重要なことは、ミスを他人のせいにするのではなく、自分自身の欠点に責任を持つということです。チームでは、コミュニケーションミスや情報不足によってミスが起こることがありますが、そのような状況における自分の役割を認識することが不可欠です。自分が完璧でないこと、他の人が有効な視点や洞察を持っているかもしれないことを認識すると謙虚な気持ちにもsなれます。このような考え方の転換は、チームメンバー間のより良い協力関係や信頼の向上つながると思います。

チーム開発の初期には、自分がチームの進歩のボトルネックになっているなどの問題に直面することがよくあります。チームメンバーの長所と短所を理解し、他人のためにコードを書き、クライアントから信頼を得ることに圧倒されるように感じるかもしれません。チームをスムーズに立ち上げるには、時間と労力が必要です。しかし、チームが勢いを増し、まとまった仕事をするようになると、達成感や集団の成果に対する誇りを感じ、計り知れないやりがいを感じることができます。共通の目標に向かって努力し、チームの成功に貢献しているという感覚は、深い充実感とモチベーションを与えてくれるのを実感できました。

結論として、チーム開発には課題もありますが、多くのメリットもあります。他者と協力し、効果的にコミュニケーションをとり、失敗を自分のものとすることに慣れるには時間がかかるかもしれません。しかし、互いに学び合い、多様な視点を活用し、集団で成功を収める機会は貴重です。チームであれば、個人で達成できることよりも多くのことを一緒に達成することができます。個人の自律性とチームの協調性のバランスをうまくとることが重要であり、時間と労力をかければ、充実した成功する職場環境を手に入れることができるのです。もちろん辛いことも少からずありますが、それでもチームでやる理由は個人よりもスケールし、多くの視点を持つことでより高品質なサービスを提供でき、教育ノウハウが蓄積されていくことで持続的に取り込んで行くことができるからだと思っています。


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