娯楽最高#2 (完)
[⚠️前回の続きです]
niziuが披露してからの私の脳内()
~~~♪「この曲聞いた事あります!!」
(うわ!何でCLAP CLAPって題名聞いても曲が出て来なかったの?とにかくみんな可愛すぎてマジで最高なんですけど)
(って事は、この空白の記憶に今までまだ新曲出してなかったってこと!?そしたら、テレビ自体に気にする必要ないかも)
~~~ラップパート~~~♪
(うわぁこのマユカちゃんほんと好き♡えっ名前。さっきは言えなかったけどいまなら言えるのかな)
他にも書ききれないほどもっと考えていたと思います。
(目が覚めてからこんなに頭の中で考えたの初めてかも)
脳内で先生が何故テレビを用意しようとしたかが分かる気持ちになれるくらい、私の感情に余裕が持てたんです。
(あ、私はこの気持ちを忘れてたんだ。先生は最初から今の私にこの脳内が足りないと思ったからなのか!)
自分でも大成長した気分になりました笑
そして、笑顔になった私を見て看護師さんが泣いてくれるほどでした。
先生も嬉しそうに「ありがとうございました」と私が最初に言わなければいけない一言を伝えてくれ、安心した表情で先生はその場を後にしました。
みんないなくなった後も、私の興奮は冷めることなく、このスカッとした気分のまま消灯時間になりそのまま眠りにつきました。
一夜明け、昨日あったことを思い出す事から始まります。そしてテレビを付ける。
この流れを朝起きてから、何事もなく当たり前かのようにしましたが、今思えば凄いことなんです。
発症後からの私は、自分で何かをするという頭は追いついていない。したい事を伝えるのも難しい。振り返ることもできず、その日にあったインパクトに残った事を頭に刻んでおくだけ。
次の日に新しい出来事を入れるのに前日に残ってた頭の中は空っぽにして最初に戻る、このルーティンでした。
とにかく、脳のキャパはギリギリだったはず。
そんな私が少しテレビに触れただけで、頭の中で余裕が持てるようになりその後の病室生活に少しだけあかり灯されました。
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