見出し画像

葬儀の仕事の馴れ初め。

本業は花屋。
ですが父が亡くなった7年前から父の葬儀屋も担うことになりまして。

それまでまったくまったくまったく葬儀の仕事なんて知りませんです。
ど素人ですw
父が亡くなる前に父から言われました。

今いる会館のスタッフたちにも話してある。
万が一パパになにかあったらみんなが力になってくれるから
お前はみんなの意見を取りまとめうまく進めることだけを考えてくれれば、あとはうまく進んでいくから。大丈夫だから。

そんなことを言ってほんとに数週間で父は他界。

病院で葬儀社に連絡を と言われ会社に電話。
搬送してもらい自社のスタッフと打ち合わせ。
父がちゃんと伝えてあると言っていたスタッフたちのバカにするような目。
葬儀に関してはまったくわからない私、つまり当家に対してこんな態度をとっているのか。不安な当家に対してこんな扱いなのか?
正直、自社のスタッフの態度が他のお客様にこんなに感じが悪いのか、それとも父の死で気が動転してこんな風に感じるのか、よくわからなかった。

時期的に花屋の繁忙期だったこと、父の交友関係が広かったことも鑑みて、まずは家族と親族のみで密葬を行い、お骨にしてから月末に本葬をすることに。

葬儀の仕事に関してはど素人なので内容的なものは当時は全然わからないまま過ぎてしまったが、葬儀に直面した当家の気持ちはものすごくよくわかる経験をした。

本葬が終わったあと、父からちゃんと話してあるからと言われていた言葉とは裏腹に当時のスタッフ全員から 来月いっぱいで辞めます と。言われた。
は???
だった。
女の社長は嫌だ。
自分は前社長だから働いていた。
社長が交代したらもうこの会社は先がない。
みんな辞める理由を話してくれたがすべて私を傷つける言葉ばかりだった。

来月いっぱいとはいわれたが、結局のところ全員有休消化のため1ヶ月出勤日数はゼロで給料だけ払えという話。
頭が真っ白になった。

花屋は2番目の妹と母にまかせ、私と末の妹2人で葬儀の仕事を始めることになった。もう意地だった。

葬儀の仕事に 待って はない。
今亡くなった と連絡がきたらすぐに出動する。それが仕事。

その 時 が来る前にある程度のことを知っておかなければいけない。
妹と二人、まずはどんな道具があるのか、どんなことをするのか、なにから始めればいいのか、確認から始まったw  初歩の初歩。
誰も教えてくれる人がいない。
その環境で必死だった。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?