mint、ESGやってくよ!

こんにちは、mintの岡澤です。
最近スクワット頑張ってます。本当です。

mintは、プレシード・シード期に特化した独立系ベンチャーキャピタルで、創業準備中/創業期のスタートアップ企業へ投資を行っております。
今回は、タイトルを掲げているとおり、mintのESGポリシー及び取り組みをお知らせしたいと思います。

ESGは今日においてアセットオーナーや上場企業にとどまらず、スタートアップにおいても注目されるものとなってきたなか、国内VCでもESGへの取り組みが多く見られるようになってきました。

そんな中、我々創業期のスタートアップに特化したVCがどのようにしてESGに取り組んで行くのかをお伝えたします。

ESGとは

スタートアップにおいてもすっかり認知されるようになったESGというワードですが、今一度、ESGとは一体何なのかについて簡単に確認しましょう。

”ESGとは、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の頭文字を取って作られた言葉です。気候変動問題や人権問題などの世界的な社会課題が顕在化している中、企業が長期的成長を目指す上で重視すべきESGの観点での配慮ができていない企業は、投資家などから企業価値毀損のリスクを抱えているとみなされます。”

https://www.nri.com/jp/knowledge/glossary/lst/alphabet/esg

「ESG」は、「Environment」「Society」「Governance」の頭文字をとった言葉であり、地球環境、及び企業のステークホルダー(株主、従業員、取引先、政府、環境)への企業がもつ社会的責任を果たしているかという財務評価とは別枠の観点です。

これまでの利益のみを追求した企業活動の結果、こうした観点ができた背景があります。自然環境、労働環境、人権、コンプライアンスを度外視した企業活動の先に何が残るでしょうか。単純に資源が枯渇し、企業活動そのものの持続性が失われることになります。

ここのままでは、

「地球がやばい!」
「資源、環境、人材も守らなきゃ、そもそもお金も稼げないよ!やばい!」

本気で、世界が向き合い始めているということです。

早川書房 「地球の未来のため僕が決断したこと 気候大災害は防げる」ビル・ゲイツ
AMAZONページよりり:https://www.amazon.co.jp/dp/B09CGQVJFH/ref=cm_sw_r_tw_dp_ANZHD0EQQQFWJ67WEZSB

よりESGの具体的な説明はSTRIVE 四方さんのnoteが、とてもわかりやすくご説明されておりますので、こちら拝見していただけると理解が深まると思います。

経緯

ここ数年の間に、国内でもVCや未上場企業の中でもESGというワードが見られるようになり、我々シードVCもESGとどう向き合うべきかを考えておりました。

ESGの課題としてあるように、これまでの利益のみを追求した企業経営の結果、環境汚染・地球温暖化、人種差別・労働環境の悪化など、企業経営の持続可能性を脅かす問題が明らかになり、単に一部の企業の問題ではなく全世界の課題となっています。

もちろん、急成長な事業拡大を遂げ、日本を代表するような企業を作り出す助力をしたいという想いはありますが、一方で急成長を追い求めるがために健全な企業活動が損なわれている会社を作り出す可能性も、我々にはあると 思います。

上記に述べたように企業活動の影響力は大きく、個人や社会に対して果たすべき責任が多くあります。

企業活動を始めた時点、つまり創業期のスタートアップにも社会的責任は発生するものであり、我々mintも創業期特化のVCといえどESGに向き合うべき責任はあると考えました。

スタートアップにはメリットがあるのか?

ESGを早期に取り組むことは、今後の資金調達にも影響を与えてくると考えています。
捉えてほしい点として、ESGは加点方式ではなく、減点方式に近いものだということです。
既にESG要素を組み込んだ投資検討を既に行っているファンドも多く、シリーズA以降のラウンドで出会う投資家たちにとっても、ESGの適応は当たり前になっています。
投資家側からの評価及び判断基準の一部にESG要素は組み込まれきており、スタートアップがESGに取り組んでいないことの影響は、今後大きくなってくと考えます。

資金調達を少しでも有利にすすめるためにも、ESGに早期から取り組むことのデメリットはありません。

どうESGをあてはめるか

とはいえ、ESGという”非”財務的評価は、財務的評価と平行して存在するものであり、会社として実績があることが大前提です。上場企業ほどの規模はもちろんのこと、プロダクトもなく、社員が3名以下のような創業期のスタートアップに、事業成長と同時にESG対応を行う要素もリソースもありません。

シード期のスタートアップがやる余裕ない...そもそも評価するものもない…
スタートアップ側もいきなり押し付けれても...
でも長期的には必要なことではあるが...
でもやはり会社始めたばかりだし、対応するにもなにもない…

どうしよ、じゃあこうしよう。

出した結論は、我々の役目を”土台作り”としました。
今後、投資先企業が資金調達を重ね、アーリー・ミドル・レイターそして、上場後の投資家との対話が必要となった際に必要となるであろうESGに関わる基礎的な考え方や土台をつくることをサポートしようと考えました。

また、既にESGに積極的に取り組んでいるVCの方々や、有識者の方にご相談にのっていただき、認識したはESGは点ではなく線として取り組くむべきだということです。
普段我々が行っている事業及び経営の創業・立ち上げのサポートと同じように、次に繋げるための立ち回りを我々は担うべきだと考えました。

では、それをどうやるのか。

こんなことやります

ESGの土台作りをやるにしても、事業づくりの方を優先にしてもらうために投資先企業に負担はできる限りかけないことを意識しました。
企業活動を始めるにあたって、ESGの観点から必要最低限且つ今後必要となってくる情報及び知識を理解してもらえる施策を3つ、つくりました。

1. 「ESGポリシー」の策定
2.投資先企業とともにESG普及・啓蒙を目指す「ESG条項」
3. 「勉強会/エンゲージメントシート」によるESG理解の促進

です。具体的内容はこちらより。

この施策を主軸として、投資先企業と一緒に土台作りを行っていきたいと思います。

最後に
VCのESGへの取り組みについて、国内でオープンになっている事例はそこまで多くなく、またスタートアップの状況ごとに対応が難しいものがあります。
しかしながら、世界の潮流をみるに、企業活動においてESGはスタンダードになっていくのは間違いありません。

そして、この活動は我々だけではく、国内スタートアップエコシステムに対する貢献につながるものだと考えています。

ここまで述べた施策が、現時点においての我々なりの答えとしていますが、まだまだ改善の余地しかないと思いますし、VC間でも連携しアップデートしていけると思っています。

ESGに取り組もう、もしくは取り組まれているVCやスタートアップの方々とさらにこのテーマを深ぼり、ご連携をとれれば嬉しいです!
ご感心ある方、是非お話しましょう!!
Twitter : https://twitter.com/zawashi9


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?