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日の入りを好きになったのは、

※一つ前のつぶやきからの続きです。

友人は1年間ドイツに留学していました。
私のロンドン留学期間と被り、「折角だから一緒にヨーロッパで旅行しようよ!」ということで様々な場所へ旅に出ました。

フランクフルト近郊の小さな街でドイツ料理やりんご酒を味わったり、パリで美術館を巡ってからビストロやクレープ屋さんに行ったり…
休日に時々ビデオ電話をして、食事と政治の話題で盛り上がったのも楽しかった。個人手配でどうしても孤独になりがちな私の留学生活を彩ってくれました。

そんな彼女がとうとう帰国の日を迎え、今から帰りの飛行機に乗るとメッセージをくれました。

不思議ですが、彼女が日本に帰ってくるのがものすごく寂しいのです。(会えるようになるのはとても嬉しいのだけど。)
もう私の中で彼女は「ドイツの住人」になっていて、そこからいなくなるということで心に穴が空いたように感じるのだと思います。

まだ私が留学できるかどうか決まっていない時に「きっとヨーロッパで会おうね!」と約束して、(しかも本当にヨーロッパで3回も会って、)そこから1年経ったんだと実感すると色々な思い出が頭を駆け巡って泣きそうになります。

パリでの旅行中、夜ご飯をToo Good To Goでテイクアウトして陽が沈むセーヌ川でピクニックをしました。(彼女は旅の計画で必ず「〇〇で夜景を見る」というイベントを入れてくれる)物価が高い都市で変に見栄を張らずに、学生だしお手軽にってヘルシー&文化的に楽しめてるの本当にいいよね。自画自賛だけど。

日の入りの時間は特別でした。もちろんパリのセーヌ川付近はとても美しいし、陽が沈んでいくマジックアワーなら尚更のことで。「このためだけにヨーロッパに来ました!」と言っても納得してしまいそうなくらい感動的な景色だった。

「日の入りの時間っていいな」と、好きになれたのは彼女のおかげ。

綺麗な景色が見られて、その後は気を抜いて夜ご飯を食べながらお喋りできる、楽しい時間の始まりなのだと思えるようになった。
私は元々、日の入りの時間帯が嫌いだったのです。1日が終わるという焦燥感に駆られてしまうから。

次に日本で会った時は私が食べたスペイン料理と友人が食べたドイツの珍味のエピソードを持ち寄って、盛り上がるのだと思います。多分、ヨーロッパと日本の政治のことも話すだろうな。

きっと、花見の頃に見れる夕日も綺麗ですよね。


こぼれ話
今回のパリは郊外の安めのホテルだったけど、お互い働き始めたらお金貯めて(高級ホテルは無理だけど)お洒落なAirbnbに泊まろう、マルシェで食材買い込んでご飯を作るのも楽しそうだよねってことになりました。
旅の価値観が合う友人がいるのは、本当に幸せなことです。

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