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偽善者と言われてもいい、傍観者でいるよりも
細かいニュアンスは忘れてしまったが、何年も経った今でも、時折り心をよぎる言葉がある。
明け方、ラジオを付けるとサヘル・ローズさんのお声が聴こえてきた。やさしさの中に強さを感じるお声に引き込まれた。
『偽善者と言われる方が、傍観者でいるよりもいい』
社会活動の本当の姿を知った。そして、私は間違っていなかったんだと認めてもらえた気がした。
人の活動によって命を落としたり、絶滅に追い込まれている生物がいることが悲しくて、小学生から環境問題を考え始めた。
この問題について、多くの人に知ってほしいと思っている。
10代のときは「意識が高い」とか、「いい子」などと言われるのが嫌で、話すことはほぼなかった。
20代になって、周りの人に少しずつ話し始めた。私を通して知った人が他の人に話して、その人がまた他の人に話して、と広まっていくかもしれない。その何処かで誰かの心に引っ掛かるかもしれない。
そう思っているのに、話した後で、自慢話をしてしまったときのような後悔を抱えることが多々あった。
でも、
放っておきたくない、傍観者でいたくないのだから、これでいいんだ。
社会活動は、命を救ったり、誰かを笑顔にしたり、一言で言えば地球の平和に結びついている。
だから、自分の心に従ってそれらの活動をしている場合、その活動を知ってほしいと思うことは自然な気持ちだと思う。
親しい人には特に、大切にしていることやそのような自分の一面を受け入れてほしいと望むだろう。
サヘルさんは、実際に偽善者と言われることがあるのだと言う。
自分以外の誰かのために心を割いて頑張ってくれている人を、素直に応援する社会でありたい。
きれいな心から溢れるように話されていたことを、忘れたくないと思った。
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