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パピスペvol.1(10月26日みんパピTwitter spacesまとめ)

2021年10月26日(火)
パピスペvol.1
本日のモデレーター:
重見大介

★ 第二回クラウドファンディング実施中です!ご協力の程宜しくお願い致します!★

〈オープニング〉今日のTwitterスペースは「パピスペ」です!

重見大介
とみー先生、よろしくお願いします。

高橋孝幸(Twitterネーム:産婦人科医とみー
おはようございます。よろしくお願いします。

重見大介
お願いします。今 Taka先生も呼んでいます。

木下喬弘
おはようございます、みなさん。どうですか?調子は?

重見大介
いつもの感じですね。

木下喬弘
こびスぺじゃないですよ。パピスペですよ、皆さん。

重見大介
一応名前はちゃんと「パピ」にしておいたんですけどね。

木下喬弘
ちゃんと昨日のうちに言っていますからね。
こびスぺだと思って迷い込んでくる人たちをターゲットにしてますとちゃんと言ってますんで詐欺じゃないです。

重見大介
そうですね。
事前に言っているし、名前も「パピスペ」ですからね。

高橋孝幸
パピスペって噛みそうですね。

木下喬弘
練習してください。「モルヌピラビル」くらい難しいので。

高橋孝幸
そうですね。何回か言ったら舌噛んでまいそうです。

重見大介
パピスペの「パピ」を迷ったんですけど、カタカナでいいんですかね?

木下喬弘
みんパピ!の「パピ」はカタカナなんでそうなんじゃないですか?

重見大介
それでいきます。

木下喬弘
思いのほか騙されて入ってくる人は少ないですね。1000人ぐらい騙されるかと思ったんですけど。

重見大介
それっていつものほぼ全員じゃないですか?

木下喬弘
そうそう(笑)
「今日こびスぺやってるわ!」と思って全員入ってくるんかなと思って。すごい勢いで入れ替わってるのかもしれないですけど。
もっとみんな騙されてくれてもいいんですけどね。

重見大介
そうですね。ごめんなさい、私の準備が急だったんで申し訳なかったです。

木下喬弘
告知をしていたら、皆さん「あ、これはパピスぺやから入らんとこ」って思うはずなんで、あれくらいでちょうどいいですね。
あ、おるてぃ(整形外科医・おると先生)が騙されて入ってきた。
釣られて入ってきた人をちょっと招待してみましょう。

重見大介
ぜひぜひ。

高橋孝幸
1人釣れましたね。

おると先生(Twitterネーム:おると🔨🐥整形外科医)
釣れたって言い方はどうなんですか?

木下喬弘
騙されたやろ?

おると先生
いや、全然騙されてないですよ。みんパピ!のために来ましたよ。

一同
ありがとうございます。

木下喬弘
100回ぐらいリツイートしていただいて、今ツイートをちゃんと貼ってますんで。

おると先生
ちょうどさっきツイートを見て打とうと思った高校生から DM が来ていて。

木下喬弘
お、すごいな!

おると先生
僕、整形外科なんやけど、と思って。

木下喬弘
(笑)
かなり迷い込んでますね。

おると先生
ちゃんと誘導してきました。

木下喬弘
ありがとうございます。

おると先生
本当に素晴らしいですね。

木下喬弘
重見先生、そろそろ始めますか?

重見大介
始めますかね。
では皆さん改めまして、おはようございます。

今日はパピスぺと書いたんですが、ちょっと知らない方もいるかもしれないので簡単に説明します。
私、そして今日ここにあがっている Taka先生、それから高橋孝幸先生がメンバーの一部になっている「みんパピ!」という非営利団体があります。
「みんパピ!」が何をしているかというと、この「パピ」は「ヒトパピローマウイルス」から取っていまして、このウイルスに関連する病気やそれをワクチンで防げるんだよ、ということをぜひ全ての人に知ってほしいということで、情報発信等の活動をしています。それを「みんパピ!」と略しています。
普段私もこびナビに大変お世話になっているので、そちらのふりをして「パピスペ」の第1回目を開催させていただいたという感じになります。
説明はこんな感じで大丈夫ですか?

木下喬弘
完璧やったんじゃないですか?

重見大介
ありがとうございます。

木下喬弘
重見先生は基本的にボケない人なので、「ふりをして」と言ったというところで僕は今涙が止まらないです。

重見大介
(笑)
確かに僕がボケても「重見はボケ役じゃない」と思われて結構スルーされることが多いんですよね。適宜突っ込んでいただけるとありがたいです。

木下喬弘
普通のテンションでいくので、なんかあんまりシャープさが無いんですよね(笑)

クラウドファンディング、1stゴールは即日達成! でも…

重見大介
確かにそうかもしれない。
今日なぜこのタイミングで1回目をやったかというと、フォローしていただいている方には、昨日はツイートがめちゃくちゃ多くて本当に申し訳なかったんですけれども、昨日、みんパピ!が第2回目のクラウドファンディングを開始したということで、このタイミングでぜひ皆さんに知っていただきたいし、お話したいなと思ってスペースを開きました。

そして、なんと昨日の日本の深夜にファーストゴール、こちらをなんと達成できました。ありがとうございます、皆さん。

一同
拍手👏

重見大介
今回はちょっと強気に「ファーストゴール500万円」という額で設定させていただいたんですけれども、初日の夜に早くも達成させていただいて、びっくりしつつ今日の朝こちらを開いているという感じです。
とみー先生、Taka先生、どうですか?

木下喬弘
本当にありがとうございます。
あ、とみー先生って先に言われたのに僕が先に答えちゃいました。ごめんなさい。

高橋孝幸
あ、今ちょっと電波がとんじゃいまして。
僕からでよろしいですか?

もう既に1日でファーストゴールを達成しまして、ご協力・ご支援いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
ただ、セカンドゴールとサードゴールを一応設定しております。
ファーストゴールはこれまでも周知させていただいた通り、去年までの活動を維持していくということで最低限必要な金額を設定させていただいています。
今年これからやっていく施策や・試みはいろいろと考えてはいるんですけれども、そのために必要な資金として、セカンドゴール・サードゴールを設定しています。これからもご支援のほどよろしくお願いいたします。
まずはファーストゴール達成にご協力いただいた皆さま、ありがとうございました。

重見大介
ありがとうございます。
Taka先生、どうぞ。

木下喬弘
ありがとうございます。
まずは、ここを今聴いていただいてる方の中でもたくさん支援いただいた方がいらっしゃると思います。本当にありがとうございます。このファーストゴールを達成することできて本当にホッとしています。
いただいたお金で来年度の基本的な活動の継続ができそうだということで、とりあえずはまずこれで一安心なんですけれども、さらにこの「勝負の1年間」にやらないといけないことがたくさんあります。
それを実現するためのご支援を募っていこうと思いますのでよろしくお願いします。

重見大介
ありがとうございます。
この中にはそもそも「この HPV とかパピローマて何のことや?」という方ももちろんいらっしゃるかなと思います。そういった方にも今日これをきっかけに「そんなのがあるんだ」ということを知っていただきたいなと思ってスペースを開催しているというのも実はあります。

日本でなぜ私たちがこんな活動をしているのか、しなくてはいけないのかというところを簡単にシェアさせていただきたいんですけれども、ここは Taka先生にお願いしていいですか?

木下喬弘
はい、では僕からお話をさせていただこうと思います。

接種勧奨だけじゃない、たくさんの「キャッチアップ」が必要。

木下喬弘
ここに入っていただいている方はもう既にご存知の方も多いと思うんですけれども、「子宮頸がん」という病気があって、だいたいピークが30代から40代くらいの女性がなる「がん」なんです。子宮頸がんって、もう実質上ほぼすべてが「ヒトパピローマウイルス」というウイルスの感染が原因なんですね。

ウイルスに感染してからちょっとずつ細胞が悪くなっていって、がんになるということがわかっているので、そのウイルスの感染を防ぐワクチンを打ってあげれば「子宮頸がんにならない」ということです。


「HPVワクチン」というワクチンがあるんですが、これは感染予防する効果がほぼ100%なんですよ。打っておいたら基本的にかからないし、がんにならないということになります。


ただ、少し注意が必要なのは、新型コロナウイルスは1種類ですが、実は HPV って300種類ぐらいあるんですね。その中で、がんの原因になるのが14種類あると言われています。


HPVワクチンのうち2価と4価は、14種類のうちの一番たちの悪い2種類を防ぐことができます。4価では、これに加えて「尖圭コンジローマ」という病気になる原因の HPV 2種類を防ぐことができます。9価では更に5種類、「がんになる頻度が多い」型を防ぐことができるんです。

実際、17歳になるまでに HPVワクチンを打つと、30歳までにかかる子宮頸がんの88%を防ぐことができるということが研究でわかってて、めっちゃ効くわけなんです。

がんを防ぐワクチンとしてものすごく優秀ですごく大事なワクチンだということです。

それが2013年に…法的な用語は細かいことをいったらいろいろとあるんですが、ざっくりいうと日本の中での勧奨が中止になって、ほとんど誰も打たなくなっちゃったんですね。

重見大介
「勧奨」というのが何のことか…。

木下喬弘
勧奨って「おすすめ」なんですけど、誤解を恐れずにいうと、ほぼ接種が中止されたということになります。要するに打つ人がほぼいなくなってしまったということです。


国の中でその勧奨・おすすめ、正確にいうと「積極的な勧奨の再開」というのをやろうという審議をやっているところです。ニュース見ていた方はご存知かもしれないですけど、10月からその審議が始まって、おそらく再開されるんだろうというところにまで来ています。

それで「よかった、よかった! 元通りに戻るのだろう」という話でいい感じに聞こえるかもしれないんですけど、ここからです!

私は言いたいのはここからで、実は日本は今 HPVワクチンに関して「過去イチ」くらいヤバイ状況なんですね。

なぜかというと…これ、クイズ形式でいこうと思うんですけど、せっかく前田先生が入ってきてくれたので…前田先生、1学年に女の子って何人ぐらいだと思います?

高校1年生の女子って何人いるんですか? 高校行っていない子も含めて。

前田陽平先生(Twitterネーム:ひまみみ先生)
えー! 全然わからない… 数万人はいないかな。数十万人かな?

木下喬弘
1学年だいたい50万人ぐらいなんですよね。そうすると1学年50万人全員が HPVワクチンを打とうと思ったら、1人3回打たないといけないので150万本(ワクチンが)要るわけですね。世界の中で供給は5,000万本くらいなので、日本での需要がかなり多いというのは、まずわかりますよね。
(※パピスペ説明時は2,000万本と説明しましたが、5,000万本程度はあるようです)

前田陽平先生
あぁ、なるほど。
しかも、要するに全員ほとんど打ってないですもんね。
50万人おっても半分ぐらい打ってんねんけど、という状況じゃないんだね。

木下喬弘
じゃないんですよ。
今言いましたけど「だいたい50万人くらいいます」ということで、そもそもこのワクチンは2013年に勧奨が中止されたときって、基本的に13歳が打つワクチンだったんですよ。ということは、2000年生まれの子たちからちょっと影響が出ているんですね。

具体的にいうと1999年生まれの子たちって接種率68.9%なんですよ。
2000年生まれは14.3%、2001年は1.6%で、2002年以降は1%未満なんですね。ほぼゼロという状況なわけです。
(※パピスペ説明時に古い資料のデータを元に解説していたので、最新のものに修正しました)

そして、今年の高校1年生は2005年生まれなんです。
ということは、今年打たないといけない人たちというのは、実質的に2000年生まれが14%の接種率なんで8割くらいと、2001・2002・2003・2004・2005と5学年分+2000年生まれの分8割くらいで、合計5.8学年分くらい打たないといけないことになるんですね。

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そうすると、今まで打ってこなかった子たちの「キャッチアップ接種」というのも含めて、1学年50万人×5.8学年分×3回接種。全員が打つわけではないから例えば7割とか、そこまでいかなくても5割が接種ということを考えたら、だいたい4~500万本ワクチンが必要なんですよね。
ここまでのこの計算、意味わかりますか?
おるてぃ、前田先生、わかります? オッケーですか?

前田陽平先生
わかるわかる。
さっき「せっかく前田先生がきたから」っていうから「なんか耳鼻科の話でも聞かれるのかな?」と思ったら、高1の女子の人数を聞かれてだいぶ意外だったから(笑)
「せっかく来たんだから相槌を打て」ってことかなと思ったんですけど。

木下喬弘
ありがとうございます。助かります。

前田陽平先生
だから(未接種者も)キャッチアップするって考えると、すごくたくさん必要ですね。しかも、世界の HPVワクチンの供給というのは当然限られてる。

木下喬弘
そうなんです。急に増えるわけじゃないんで。

「時間がない」「今がターニングポイント」である、その理由。

前田陽平先生
HPVワクチンって、世界的には人気のワクチンですよね。

木下喬弘
そうですよ。
「男性には打たないでくれ」って、WHO(世界保健機関)がいうくらい人気のワクチンなんです。
そういう状況で、どうやら厚生労働省は HPVワクチンを作っている会社に「積極的勧奨を再開する」と事前に言っていたらしくて、来年は結構な数が入ってくるみたいなんです。
何本かはわからないですけど、たぶん数百万本とかそういうレベルなんだと思うんですよね、数十万本ではなさそうな感じです。

だから、去年コロナがなければさっさと勧奨を再開していて、この5学年プラス半分くらいの子たちに接種を進めていって、ある程度余らせずに打つつもりだったんだと思うんです。ただ、コロナワクチンの話があり、予防接種室というワクチンを扱っているところがもうコロナワクチンに掛かり切りになって、HPVワクチンのことを進められなくなって…なんというか、手詰まりになっている状況でした。

まずは、MSD というワクチンを作っている会社が、厚生労働省に「ちょっともういい加減にせえへんと。今年も何本捨てることになることになるのかわからないけど、余りにも捨てたら、本当に供給を減らさざるを得ませんよ」と言って。
結構ドタバタしているというのを Buzzfeed の記事などでご存知の方もいらっしゃると思うのですが、そういう状況なわけなんです。

三原じゅん子さんや何人かの方々が「10月までに積極的勧奨を再開しろ」と言っていたのにも理由があって、なぜかというと、各自治体の予算取りって11月に決めるんですよ。
ということは、来年キャッチアップ接種を無料で補助するということ、キャッチアップが必要な’00年〜04年生まれの4.5学年分をやろうと思うと、10月中には「再開します」と言っておいてもらわないと、自治体としては11月の予算取りで HPVワクチンの分を予算に入れられない。
言っている意味わかりますよね?

前田陽平先生
うん、わかるわかる。
予算取りのタイミングがあるからこの時期でないとダメっていうことですね。

木下喬弘
そういうことです。
でも再開されてないじゃいないですか? 再開されそうというくらいでしょう?

前田陽平先生
僕らから見ると、なんかそういうふわふわとした噂があって…という感じですよね。

木下喬弘
副反応検討部会で中止を決めたくせに「副反応検討部会*では再開は決められない」とかふざけたことを言っていて、まだここから違う審議会に諮って、というようなことになりそうで。


※ 副反応検討部会=厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 副反応検討部会
厚生科学審議会は、厚生労働省設置法及び厚生科学審議会令により設置される、厚生労働省主管の組織。予防接種・ワクチン分科会は、予防接種法に基づいて防接種施策全般についての評価・検討を行い、厚生労働大臣に提言する機能を持つ。

10月中の再開(決定)が無理ということになっても、おそらく体力のある、例えば東京の千代田区が「キャッチアップをやると決めた」みたいなニュースが出てましたけど、お金が元々ある自治体はキャッチアップができます。
でも、そうではない、地方の小さい自治体は、国が先に言っておいてくれないと予算も確保できないし、そんな結構な額のキャッチアップなんて補助できない、というように、来年はまばらな状況になると思うんですね。

その状況で来年の高校1年生だけではなく、キャッチアップが必要な子たちも含めて、おそらく数百万本の HPVワクチンの接種を終わらせないと…というか、ある程度使わないと再来年の供給が減らされて、きっと「定期接種世代の子たちしか打てない」みたいな感じに、多分なると思う…そういう状況です、これはわかりますね。

前田陽平先生
うん、わかる。わかりますよ。
本来ならキャッチアップ世代の子たちの方が年齢も上やし、そういう意味合いでは、むしろその子たちのほうに先に打ちたいくらいの勢いですよね。

木下喬弘
もう本当にそうなんですけど、世界的に、定期接種に組み込まれたときに「キャッチアップを優先した国」というのは当然ないわけです。
打てるようになった学年の子たちは打っていて、それ以上の人たちは残酷ですが「検診で予防してください」と言うことになるわけなんですね。

アメリカやイギリスなどお金のある国はキャッチアップとかやりましたけど、このような状況なので…要は、来年度以降いくら定期接種率が上がらずにワクチンを捨てることになっても、今の中3以下の子たちは大丈夫だと思うんですよ。希望者を打てるぐらいの本数は入れてもらえると思うんです。
でも、今の高校1年生以上の子たちって、今すぐに接種率がドカンと上がらないと、その次の年以降に接種できるチャンスが極めて限られることになりそう、と状況だということです。

去年かなり多額のご支援をいただいて、朝日新聞の一面広告とかドでかい広告を打たせてもらって、日本の中で HPVワクチンの理解が結構進んだと思います。
私たちの活動だけがという意味では全然なくて、そのうちの一つの貢献ができたと思ってるんですけど、今年のほうが、実は本当の意味では切羽詰まっているという状況なんです。
いろいろなSNS などで、我々をフォローしていただいている人たち“じゃない人”たちにも情報を届けないといけない。今年が勝負の1年ということで、ぜひ我々の活動を大きくするためのご支援をいただきたいな、と思っているところです。

前田陽平先生
要するに「今定期接種で打てる人はぜひ今打ってください」ということが先生たちにとっては今緊急の話ということ…。

木下喬弘
緊急性のある、ということでいうと今の定期接種の子たちはもう当然で、来年の高校1年生も当然、絶対これはマスト。
ここの接種率が、例えば1割・2割では、はっきり言ってもう終わりに近いです。

前田陽平先生
だから「受ける権利を持ってる人は早く打ってね」っていうことですよね。
そうでないと、どんどんどんどん、年々、特にここ数年で足りなくなる可能性がすごくあるよっていう、それが今の話の主旨というか、そういうところですよね。

木下喬弘
そうですね。
それにプラスして、公費補助の入ったキャッチアップの子たちにもバンバン打ってもらって…。

前田陽平先生
自分の権利を得たら早めに打ってねっていうことですよね。
どんどん足りなくなるよ、という、そういうことですか?

木下喬弘
そうなんですよ。おっしゃる通りです。
でも、別に、私たちは接種を勧めるとか強制するっていうことではないです。
つまり、一人ひとりの判断に立ち入りたいわけではないんだけど、日本全体で見ると今そういう状況だということです。

前田陽平先生
ああ、なるほどね。
情報を知っているのに「積極的勧奨が再開されてから」などと様子を見ていると、全体としては足りなくなって、打ちたくても打てないという状況が生まれるかもしれないよ、っていうことが先生の今の話の趣旨というところですね。

木下喬弘
そういうことですね。「打ちたくても打てなくなるかもしれないよ」と言ってプレッシャーをかけて打ってもらいたいという意味ではなくて、それくらいやばい状況なので。
ちゃんと HPVワクチンのことをみんなが話題にして接種率が上がるようにしないと、日本はかなりヤバイ状況なんですよ。

前田陽平先生
そうですよね。
今年インフルワクチンが少ないという話とかありますけど、僕らって基本的に、予防接種を打ちたいけど足りなくて1か月遅れるとかはあっても、結局打てないなんていうことってあまり経験がないから…予防接種の数も限りがあって、そういう状況が生じ得るということはすごく大事なことだということですよ。

木下喬弘
そうなんですよね。
新型コロナワクチン以外でワクチンを打てないなんて聞いたことがないと思うんですけど、HPVワクチンも実はかなりヤバイということで…重見先生よろしいですか?

重見大介
ありがとうございます。ほぼほぼ今日のメインパートでした。

私も、例えばツイッターで「HPVワクチンを打ちましょう」というのが、「MSD という製薬会社から脅されてるから、そんなのは負けではないか?」みたいなことを言う人がいたりするんですけど、そういう状況ではないんだよ、ということですね。

ちゃんと裏を知っていただくと、ただ製薬会社が強気なおかしなことを言っているからではないんだよ、ということを、少しでもご理解いただきたいなと思っています。
きっと今の Taka先生の説明で「あ、なるほど。そういう事情があったんだな」ということをわかっていただけたら、一安心かなというふうに思っています。
きっとまだまだ知らない方もいらっしゃると思うので、そういった状況なんだよ、ということを、周りの方に伝えていただけたら嬉しいなあと思います。

まずは「打つべきワクチンである」ことを知って欲しい。

重見大介
もし「積極的勧奨の再開」を国が決めたとしても、今まで勧奨していなかったのに、いきなり勧奨されて、やはり「打っても大丈夫なの?」と思ってしまうのも当然起き得るかなと思います。
元々が「打つべきワクチン」で、効果がものすごく高いし安全性も高いとわかっている。いろいろな国で推奨されて、多くの国では小6から高1相当の子たちがみんな打っているワクチンであるということを、まずは正確に知っていただきたいです。
勧奨再開に関わらず、ぜひ皆さん自ら調べていただいて、特に定期接種世代の子たちには早めに打っていただきたいな、というのが私たちの気持ちという感じですね。

とみー先生、追加とかありますか?

高橋孝幸
はい、ありがとうございます。
ほぼ Taka先生におっしゃっていただいたんですけれども、積極的勧奨の再開というのは手段の一つだと僕は思ってるんですね。

みんパピ!が活動の中でやってきたことの一つに、全国規模のアンケート調査というものがあります。高1の女子とそのお母さんが対象で、情報源を取得したい情報先というのが、お母さんの場合は自治体・テレビ・医療機関が30から40%くらいなんですけど、高1の女の子は学校や SNS・YouTube、あとは医療機関となっていて、特に学校が非常に多いという結果になってます。

積極的勧奨を再開したとして、手段の一つが今までとは比較にならないほどに非常にスムーズになるのは間違いはないんですが、すでに、ちょっとネガティブな印象を持たれている方が多い中で、劇的に接種率が上がるとも思ってはいないですね。
なので、その手段としてもう少し多いパイを持つためにも、例えば今年の私たちの目標としては、学校に力を入れる、学校との連携に力を入れていくこと。あとは SNS のうち YouTube や他の媒体にも力を入れて情報を提供していければいいかな、と思っています。

積極的勧奨が再開されたからといって劇的に増えるのではなくて、いかにいろいろな
媒体を使って正確な情報を提供しないといけないか、というところに、今年の目標があります…ということも、ちょっと付け加えさせていただければなと思います。

重見大介
ありがとうございます。
Taka先生、どうでしょうかね? そろそろ9時ですけども、何かしゃべり足りないことはありますか?

木下喬弘
今日はとりあえず「去年は何をしたか」や「今年は何をするか」ということの前に、「もういいんじゃないの? みんパピ!」って思ってる人がいるかなと思って…そうじゃないんですよっていうことですね。
実は「今年の方が、ある意味やばいんです」ということを、ちゃんと知っていただきたくて、今日はこの話をさせていただきたいと思っていたので、私の方からは大丈夫です。
木曜日に「では、そのやばいのはわかったけど、どうやってどうするつもりなの?」というお話を、今とみー先生にもしていただきましたけれども、もう少し詳しくお話できたらと思っています。

重見大介
ありがとうございます。
そうですね、今度は今週木曜日の同じ時間に予定をしているので、ぜひお時間が合う方は聴いていただけたらなと思います。

これから1か月間くらいのクラウドファンディングを今進行中なので、その間にこの機会に少しでも多くの方に HPV について・ワクチンについて知っていただきたいなと思っています。
「みんパピ!」と調べていただくとウェブサイトもすでにあって、ほとんどの HPV についての情報がそこでわかるというふうになっていますので、是非ウェブサイトをご覧になってみてください。
▼みんなで知ろう!HPVプロジェクト「みんパピ!」
https://minpapi.jp/

おると先生も突然すみません。上がっていただいて本当にありがとうございました。

おると先生
ありがとうございました。

重見大介
ありがとうございます。
では今日はこんなところで終わりになりますが、また木曜日にお会いしたいと思います。皆さん、ありがとうございました。

木下喬弘
ありがとうございました。
今週は「こび・パピ・こび・パピ・こび」でいきますのでよろしくお願いします!

★ 第二回クラウドファンディング実施中です!ご協力の程宜しくお願い致します!★


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