男性に多い「中咽頭がん」について特徴と予防方法を解説
HPVは子宮頸がんだけではなくて、中咽頭がんという「のど」の奥にできるがんも引き起こすということが知られています。
「中咽頭がんってどんな病気なの?」
このような疑問をお持ちの方もいらしゃるのではないでしょうか。
この記事では以下について解説をします。
・ そもそも中咽頭がんとはどんな病気なの?
・ 中咽頭がんの予防方法
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「中咽頭がん」ってどんな病気?
■ そもそも中咽頭ってどこにあるの
のどの構造は、医学的に上咽頭・中咽頭・下咽頭・喉頭という部分に分かれます。
中咽頭といわれる部分の中で、HPVに関するがんができるのは主に口蓋扁桃(いわゆる扁桃腺)と舌の付け根です。
こういったところにHPVが感染すると、中咽頭がんを引き起こすと考えられています。
■ アメリカではHPVが引き起こすのは子宮頸がんよりも中咽頭がんの方が多い!
HPVが引き起こすがんとして女性がかかる子宮頸がんが有名ですが、実はHPVは男性にもがんを引き起こします。
具体的には
・ 中咽頭がん
・ 肛門がん
・ 陰茎がん
などがあります。
特に、中咽頭がんは患者数も多いのが特徴です。
アメリカでは、HPV関連中咽頭がん(年間14,000人)は子宮頸がん(年間11,000人)よりも多く、非常に大きな問題になっています。
さらに、HPV関連中咽頭がんは男性が女性よりも圧倒的に多く(男性11,800人/女性2,200人)、男性でもHPV感染を予防することが中咽頭がんの予防になると考えられます。
まとめ
HPVは女性の子宮頸がんを引き起こすことで有名ですが、実は男性も関係のある中咽頭がんもHPVの感染が関連していることがあります。
男性のHPVワクチンの接種によって、パートナーの女性を守る効果のみではなく、男性自身もがんから身を守ることができると考えられます。
もっと詳しいことが知りたい方はこちらのサイトをご覧下さい。
» HPV(ヒトパピローマウイルス)で引き起こされる「中咽頭がん」ってどんな病気?
引用文献
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29372248/
https://www.cdc.gov/cancer/hpv/statistics/cases.htm
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25033838/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/18270337/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32259682/
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