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リスニングに必要なものは〇〇知識~法廷通訳より~

最近、法廷通訳の依頼が復活して、弁護士事務所からもお電話をいただきますが、大好きな法廷通訳なのですが、二人三脚第7期もスタートし通訳力講座も始まるので、全てお断りしています。💦

さて、そんな中、法廷通訳でもそうですが、リスニングで一番大事なものって〇〇知識だなあということを思い出したので、シェアしますね。

私は、法廷通訳の依頼が裁判所からあった時、一番最初にするのは、弁護士さんとすぐに連絡を取ります。

弁護士さんが国選弁護士なのか私選弁護士なのかは、通訳人にとって大きな分かれ道かなと思います。

これが弁護士さんが私選弁護人であれば、別の通訳人が取り調べ段階からすでについているので、私は接見することができなくなります。つまり裁判の日に初めて被告人に会う事になります。

あくまで私の場合ですが、国選弁護人であれば、一緒に数回、警察署や拘置所に接見に行かれるのですが、私選弁護士の場合は、無理を言ってでも接見を数回同行させていただいていました。

というのは、通訳というのは、一番大事なのが「下準備」だと思うからです。

法廷通訳の場合もそうですが、被告人の犯罪、登場人物の名前、犯罪の動機、過程、逮捕の瞬間、反省…などを一通り知っておかなければ、通訳ができません。

接見に行った後、登場人物の名前(あだ名)、犯罪の過程など、メモにまとめて、流れを頭の中にいれる作業をしていました。

登場人物が多い場合は大変ですが、被告人から裁判中に”胖子(おデブ)”とか“猪八戒(猪八戒)”などの登場人物が出たりするので、要チェックです。

この通訳する時に一番大事なのが、タイトルでクイズになっている「〇〇知識」なのですが、そろそろお分かりかと思います。

そうなのです、「背景知識」なのです。

背景知識が分かっていると、被告人の言葉がよく聞き取れるようになります。

背景知識が分かっていると、ここまで準備したという自信にもつながります。

リスニングは、その分野の専門知識や話の方向性が分かると聞き取りやすくなりますね。

ご自分でリスニング力アップする方法もありますよ。

もし何かのリスニングをするときには、まずはタイトルから、イメージして、そこから単語をピックアップして対訳にして覚えてしまいましょう。

何かの通訳を頼まれた時にも同じです。その話の内容をできるだけ担当者から背景知識を教えてもらい、あとはイメージで単語やフレーズを書き出していきましょう。書き出すだけでは作業になるので、それをしっかり覚えていきましょう。

背景知識があればリスニングが楽になります。



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