何を出すか

「何を出して、何を出さないのか」ということについて、ずっと考えている。

何を言うのか、何を書くのか、何を見せるのか。

食べ物の集まるイベントが好きだ。集まる物がお菓子やスイーツだと尚のこと嬉しい。気になる出店者のインスタグラムを見て、いつ、どこでやるイベントに参加するのかチェックしている。最近はイベント出店専門の人や、キッチンカーなど、店舗を持たないところも多い。

彼らの情報発信を見ていて、残念に思うことがある。

「私の出店場所、過疎ってるんですけど。マジ運営側ありえない」
「お客さん少なくて売れ残りそうです。みなさんはフードロスについてどうお考えですか？」
「外でのイベント出店、寒くてつらいです。みなさんの力で、早く店主を帰らせて～」（商品が売り切れれば撤収できるということ）

私が見たことのある発信。こういうことを、平気でインスタグラムのストーリーで流したりする。店の名前のアカウントで。

食べ物を無駄にしたくない。もっと売り上げが欲しい。外での出店なら、気温や天気がつらい。気持ちはわかる。だけど、それって公の場で、不特定多数の場で言うことだろうか。正直、そういうのを見てしまうと、私は応援したいとは思えない。
もったいないというか、残念というか。

せめて、言い方を変えたらいいのになと思う。

目立ちにくい場所での出店となったならば、
「本日、我が店も参加しております！少しメインステージとは離れていますが、見つけられるかな？お待ちしております！」とか。

商品が売れ残りそうなら、
「本日、こちらの品のご用意たくさんあります！普段食べるチャンスを逃している方、今日が狙い目ですよ！」とか。

うわ、私、言い換えのセンスありすぎじゃない？どう？

媚びろ、常に善人であれ、とは言わない。でも、「応援したくなる人」であることに損はないと思う。

見られてる前提として何を出すか考えるだけで、違ってくることはたくさんある。