ありがとうウォリアーズ!
5月14日にホームで最終戦を勝利で締めくくり、私の所属するウスターウォリアーズは10チーム中8位でリーグ戦を終了しました。
トップ4以上のチームにも数回5点差以内で敗戦するという辛い経験が何度もあったので、もしそれらに勝ち切っていればプレーオフ進出も夢ではなかったと思います。
たらればの話ですが、それほどチームにポテンシャルを感じていましたし、大好きなチームでした。
昨年の5月の頭にオファーをいただき、そこから2週間ほどで決断をし、7月末には日本を発つという、とても目まぐるしく状況が変わっていく中で「これは夢なのか?」と何度も疑いました。
所属するPEARLSや会社にも背中を押していただき、イングランドでの挑戦が始まりました。
イングランドへの挑戦にあたって多面にわたりご支援してくださったのが、ファクトリーギア様とFOOTBALL MARK様でした。
工具屋さんの概念を覆されるほどワクワクするような空間を提供されています。海外にも店舗を構えています。Youtubeチャンネルも持ち、そこでは私がイギリスの工具やDIY事情について調べる「ミッションみのりんポッシブル」というコーナーで配信もさせていただきました。もはや工具屋さんの域を超えて、人生を楽しくさせてくれる会社です。
私たちが愛するラグビーを中心にグッズやオリジナルチームグッズ、オリジナルブランドPeneTO'Aを扱うショップです。リーグワンで初代チャンピオンに輝いた埼玉ワイルドナイツのグッズ販売なども行っています。大学生の頃、試合会場でグッズ販売を手伝わせていただいたこともあり、私はワイルドナイツファンです。さくらオーバルフォート内にショップがありますので、是非お立ち寄りください!
帰国してから「1番辛かったことは何?」と何人かの方に聞かれますが、『思い浮かばない』が回答となっています。笑
もちろん、当初は言葉の壁も大きく、難しいと感じる場面もありましたが、それ以上にチームメイトやチームスタッフ、イングランドで関わってくれた方たちの優しさと温かさで心が常に満たされていたのだと思います。
以前、記事も書きましたが、先発した試合でハーフタイムで交代した試合があり、その後2試合はリザーブスタートになるという経験もしました。それも大変な時期であったとは思いますが、その時間があったからこそ、より成長させてもらえたと思っています。
コーチも正直に内容を話してくれたし、分析の時間にじっくり話し合ったり、「君はもっとできるんだよ」と前向きなフィードバックをし続けてくれました。
だから、これも今振り返ると辛かったことではないのです。良い思い出に変換されました!
月日を重ねる毎に、イングランドでの生活を楽しめるようになっていて、私の英語力が向上するのに伴って、ラグビーのパフォーマンスも上がっていきました。日本で生活する時とは異なる文化を感じ、日本からではなく、世界から物事を捉えた時に、選択肢が一気にバッコーンと広がっていきました。
留学経験された方はよく「留学すると世界が変わるよ」と仰っていると思いますが、まさに世界が変わりました。選択肢が広がりました。様々な出身地の友達もできました。応援してくれる方も増えました。素敵な出会いもありました。
いつか、留学を支援するプログラムとか作りたいなと密かに思っています。
こんな出会いもありました。
日本人が少ないウスターで出会うからこそ、家族のような温かさを感じさせてもらいました。この記事に書いてあることは嘘のようで本当の話です。笑
昨年の12月には、手の甲を骨折しました。
ラグビーをするために渡英したのに、ラグビーができなくなって悲しんでいましたが、そんな時も周りのみんなが助けてくれました。「毎日忙しくした方がいいよ」とカフェに誘ってもらったり、家に泊まらせてもらったり。
その期間で人生はラグビーだけでないことと、幸せな時間の使い方を教わりました。
このチャレンジをして本当によかったです。そして、このチャレンジを決断してくれた1年前の自分に有難うと伝えたいです。そして、背中を押してくれた方々にも感謝の気持ちでいっぱいです。
最も心臓がドキドキしたのは、ロンドンからウスターに移動する電車の中です。
私が渡英した頃(2021年7月末)はコロナ対策が少しだけ緩和されてきた頃でしたが、入国時には10日間の自主隔離が必要でした。私はそれをロンドンに住むいとこの家で行っていたので、正直なところ、イギリス生活の最初の10日間はとっても快適だったのです。
それから隔離が終わり、ウスターに向かう電車。ハジメマシテの方と暮らし、ハジメマシテの方々とチームメイトになり、英語しか使えない生活になることへの覚悟を決めていました。
まさにここからがチャレンジ!!そんな気持ちで電車に乗ったのを今でも鮮明に思い出しますし、同じ路線の電車に乗ると懐かしい気持ちになります。あの時の勇敢な自分は少しだけ褒めてあげたいです。
そして、なんと最終戦には、祖母と父が日本から渡英して、イギリスに住む従兄弟たちと合流して、応援に来てくれました。
祖母は目と足が悪く、試合の状況も追えていないだろうし、杖をついてヨロヨロと歩くような状態ですが、来てくれて感謝しかありません。祖母を連れてきてくれた父にも感謝です。
最強サポーター達、ありがとう(^^)
そして、コーチもチームメイトもスタッフも、その家族や友達たちも、いつも親切に接してくれた。
キッパリと「No」と言えない私に「You can say No」と寄り添ってくれて、私が「No」と言えた際には祝福してくれたみんな。
子供の頃のような、何もかもが新鮮で、人が親切に言語や物事を教えてくれる、そんな世界を25歳で味わって、心も豊かになりました。
さて、ここからワールドカップに向けての合宿が始まります。
気持ちを新たに、頑張りたいと思います。
この留学が結果として実りますように。
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