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農家3年目。もし娘が農家になりたいって言ったら応援できる?

私は農家3年目の妻。
わたしが農家の妻になるとき、周りは大反対だった。

特に実家が農家である先輩は、結婚3日前でも、本当にやめたほうがいいんじゃないか。今でも引き返せると真剣に説得してくれた。

なんだかんだでそれを振り切って農家の妻になったわけだけど、じゃあ今私は娘に農家の妻を勧められるかといえばどうなのか

正直、今の状況なら勧めない。

だってただでさえママはタスクが多すぎるのに、農家の妻のタスク量はおかしいから。

栽培に没頭する夫を横目に、育児に、家事に、近所付き合い。
農業とは個人事業主とは?の理解に始まって農産物の販売、広報、求人とのしかかる。
上手に役割分担できてる夫婦ってどれくらいいるんだろう。

私は特に移住と、結婚、出産、就農がガッツリ被ってしまって、頭おかしくなるかと思った。

出産でホルモンもメンタルもぐちゃぐちゃな最中にそれをやり切るしかなかった。確かにやりがいはあったけれど、キツかった。本当にあの頃には戻りたくない。

農家は社会の縮図で、大きな過渡期にいるんだと思う。

これまで、代々続く大家族が親族一同で担ってきたものを、急に核家族で引き継ぐとかって、かなり無理ゲー。
大きな構造転換がないとそもそも無理なんだと思う。

周りを見渡すに、就農が進まない大きな原因の一つは家族の理解が得られない事だと思っている。

正直こんな状況で、農家になりたいと知り合いに相談を受けたら、「よく考え直したほうがいいよ」と、就農を勧める立場のはずの私でもいいたくなってしまう。

もうこれは、コミュニケーションがどうこう、個人の能力がどうこうってレベルを越えていると思う。

だから、やっぱり、必要なのは、適切な研修期間とともに、農家の右腕(たぶん多くは妻)のサポート、農家の栽培部門以外のサポートというのがはとても重要になってくるのだと思う。

今でこそ、販売やブランディングをサポートしてくれる人や会社は増えたけれど、やっぱりそれには元手がいる。
かなり保守的な農家の考え方を、妻一人で、変えようとするのはほとんど無理だと思っている。

だから、まずは、妻一人ではじめられる、お小遣い程度の小さな投資から、少しずつサポートチームを育てていくような、コミュニティがあればいいなと今とても思っている。

一緒にやってくれるメンバーを募りたい。


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