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トラウマが消えたら、相手が優しくなった。~心の毒を直視して消す 体験談~

一義流気功 伊深気療院セラピストです。現在見習い中のため、営業はまだしておりません。この記事は、私の勉強のために無償で気功を受けていただいた方の体験談です。一義流気功の効果について知りたい方にも、参考にしていただけるとうれしいです。
(個人が特定されないよう、設定などは変えてあります。そのうえで、体験された方の許可を得て掲載しています。)

トラウマが消えたら、相手が優しくなった。

C太さんは、会社の上司と話さなければならない場面でいつも尻込みしていました。その上司は悪い人ではないけれど、何かプレッシャーをかけてくるような話し方をする人だったそうです。

(上司)「あのこと、もうやってくれた?」
(C太さん)「すみません、まだです」
(上司)「まだやってないの?そんなことじゃダメじゃん。言われたらすぐ動く人じゃないと、この会社では通用しないぞ」

と、このような言い方でプレッシャーをかけてきます。
またあるときその上司は、C太さんと上司の過去のやりとりをほかの大勢の人の前で話したそうです。

(上司)「オレの部下が、この場面でこんなこと言ってさ、もうほんとに、腹が立ったよね」

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個人的なやりとりの内容を多くの人の前で話されて、C太さんはとても驚いたそうです。しかも上司が「腹が立った」と言っているやりとりは、C太さんにとってもいまだに納得のいかない内容でした。

「一日に何回か上司とは話さなければなりませんが、そのたびに億劫です」

C太さんはこのようにおっしゃっていました。そこで私は、「一義流気功メニュー『心の毒を直視して消す』を受けてみませんか」とご提案しました。

メニューの概要はこちらのブログ記事をごらんください。

今回ターゲットにしたのは「これまでの上司とのやりとりとできごとのすべて」です。

ただし、C太さんと上司のように「現在進行形」の人間関係に対してこのメニューを使うときは、注意点があります。
たとえば大人の方に対して「学生時代のいじめに関するトラウマ」をターゲットに気功をすると、もうその人間関係は終わっているため、できごとの記憶から心の毒の部分が消えて、その後は思い出しても平気でいられるようになります。
しかし「現在進行形」の人間関係に関するトラウマをターゲットにすると、「自分は変わっても、相手が変わらない」ということがあります。その場合は単に「振り出しにもどる」ような感じになってしまいます。気功の直後、C太さんの方は上司のことが平気になりますが、上司の方が変わらずプレッシャーをかけてくるのであれば、また同じことの繰り返しでC太さんのほうに心の毒がたまっていくことになるかもしれません。

(セラピスト)「でも、気功の直後の『思い出しても平気』になっている間に、冷静になってこれからのことを考える余裕ができると思います。そういう点でメリットはありますよ」

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そして気功後。
(セラピスト)「さっきお話されていたこと、今はどう感じますか?」
(C太さん)「…思い出すと、何か『他人事みたい』な感じです。感情を伴わずに、客観的に思い出せるような感じといいますか」
(セラピスト)「それなら、気功はうまくいったようです」

その一週間後、C太さんに様子を聞いてみました。

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(C太さん)「上司と話してみたら、上司の方が優しくなっていてちょっとびっくりしました。いつもは『あれはやったのか』と向こうから聞いてきて、やっていないことを責められるような感じだったのに、それが今は『そっちはどんなふう?』と尋ねられて、僕のほうから『今はこういう段階で、いついつこれをやる予定です』と説明する余地をくれるようになっています。最後に『何か困ったことがあったら教えてね』と、こちらを気遣うようなことを言ってくれたりします」

なんと、上司のほうに変化があらわれて、以前のようにプレッシャーをかけるような話し方ではなくなったそうです。思ったよりも良い結果だったので、私も驚きました。

気功を受けたのはC太さんだけだったのに、上司のほうにも変化があったのはなぜでしょうか?
推察するに、たぶんこのようなことが起きています。

C太さんへの気功は、C太さんの潜在意識に向けておこないました。潜在意識のなかの「上司に対する心の毒」が抜けたので、C太さんは気功の直後に「感情を伴わずに、客観的に思い出せるような感じ」になったのです。

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人の潜在意識は、実は潜在意識同士で交流しあっています。顕在意識(表面上の意識)ではその交流を察知できなくても、心の深い部分ではお互い連絡しあっているのです。C太さんの上司は、「C太さんの潜在意識から心の毒が抜けた」ということを、ご自分の潜在意識で察知されたのではないでしょうか。

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ここからは私の想像です。C太さんの上司は、実は自分が「C太さんにいつもプレッシャーをかけている」ということを申し訳なく思っていたのではないでしょうか。そのことを顕在意識では察知していなかったかもしれませんが、潜在意識レベルではC太さんと話すたび、「C太さんに申し訳ない」という自分の罪悪感に常に直面するかのように感じていたのかもしれません。

C太さんが気功を受けられた後、C太さんの上司に対する心の毒が消えました。そのことによって、上司のほうでは「C太さんに許してもらえた」かのように(潜在意識下で)感じられたのかもしれません。
ヒアリングの後で私はC太さんに聞いてみました。

「C太さんの上司は、自分で自分のことをどう思っているんでしょう?」

「自分のことを、人見知りで消極的だと思っているみたいです。僕らの仕事は営業で、会社の製品を人に売りに行くのが役目です。上司は初めのころ、ほかの社員が積極的に人と交流してどんどん製品を売り込んでいくのを見て『自分はそんなふうに振る舞えないな』と引け目に思っていたそうです。人前でプレゼンをしなきゃいけないときは『自分を奮い立たせてプレゼンに臨む』と言っていました。きっと上司自身もこれまで、プレッシャーを感じながら働いてきたんでしょうね」

プレッシャーを感じながら働いてきたC太さんの上司は、そのプレッシャーを部下に感じさせてしまっていたようです。でも、「そんなことしなくてよかったのに」と心の奥では思っていたかもしれません。

気功で心の毒を取り除き、「振り出しにもどった」C太さんと上司。でも上司は、一度目と同じ道をたどらず、別の良い道を選ぼうとしてくれているようです。C太さんのお話を聞いて、「こんなこともあるんだな」と私も勉強になりました。

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最後までお読みいただきありがとうございました。

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